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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第4篇 弥仙の峰よみ(新仮名遣い)みせんのみね
文献名3第17章 神心〔1592〕よみ(新仮名遣い)しんしん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月13日(旧03月28日) 口述場所教主殿 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版195頁 八幡書店版第11輯 200頁 修補版 校定版214頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文の文字数1907
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本文
  第四一二

    一

 わが身魂逆まく浪に呑まれむとす
  出させたまへ救ひの船を。

    二

 日は沈み四方の海原物凄し
  照させたまへ厳の光を。

    三

 海も陸も神の御手にある上は
  如何で恐れむ神のまにまに。

    四

 沓島潟伊猛る浪をしづめてし
  瑞の御霊を友とし往かむ。

    五

 皇神の珍の御言を畏みて
  朝な夕なに闇夜をわたらむ。

  第四一三

    一

 大宮の燈火影は暗くして
  静けさやぶる御声聞えぬ。

    二

 大宮はよし毀たれて跡なくも
  神の御国に厳かに立てり。

    三

 罪知らぬ幼き童は朝夕に
  神の御声を確に聞くなり。

    四

 静かなる珍の御声を聞く時は
  心に天津神国開くも。

    五

 皇神の大御心を心とし
  仇し思ひを去らさせたまへ。

    六

 世の聖夢にも知らぬ勅
  幼き童の耳に聞ゆる。

  第四一四

    一

 夕日落ち塒に急ぐ諸鳥の
  声悲しげに聞え来るかな。

    二

 花ねむり星は御空に閃きて
  四辺静けき夜は来にけり。

    三

 夜もすがら恵の神よ懐に
  抱かれて眠る心安けし。

    四

 夢路にも照り輝きし御姿を
  拝ませたまへ厳の大神。

    五

 小路を往く旅人浪にのる船人
  ともにとこやみの夜にもおぢず
   進ませたまへ神の光に神の恵に。

    六

 御使の黄金の翅に抱かれて
  いと勇ましく御国へ昇るも。

  第四一五

    一

 新緑の萠えたつ野辺にわが魂を
  導きたまへ瑞の大神。

    二

 わが魂を育みましていと安く
  永久の栄に入らしめたまへ。

    三

 わが魂の力の友となりまして
  導きたまへ綾の聖地へ。

    四

 ねぎごとをいと平かにうけ給へ
  御神に頼る外なきわれを。

    五

 許々多久の罪や汚れを清めます
  力は神の御稜威なりけり。

    六

 わが罪を贖ひ永久の生命を
  守りたまへる瑞の大神。

    七

 御心をわれにみたして常世ゆく
  闇夜の燈火となさしめたまへ。

    八

 いや深き恵の露を浴びながら
  花咲き匂ふ野辺を往くかな。

  第四一六

    一

 幼子の心に返りしわが魂を
  憐み御子と恵ませたまへ。

    二

 教主の如く優しくあらばほほゑみて
  わが頭辺を撫でさせたまはむ。

    三

 わが教主の御子とならむと朝夕に
  幼心を培ひて往く。

    四

 朝なさな御心慕ひ御恵に
  育ちて輝く玉となりける。

    五

 わが教主の珍の使とならばやと
  奇き神代の御文よむなり。

    六

 珍らしき奇き神代の物語
  己が身魂の礎となる。

    七

 御文は雲の八百路を踏みわけて
  神国に至る栞なりけり。

  第四一七

    一

 賤の家に産声あげし幼子も
  天津使の業をいそしむ。

    二

 諸人の救ひの柱と生れながら
  汚れし人の中に居るなり。

    三

 忠実に親に仕へて敬ひつ
  人の務めの法となれかし。

    四

 世の様をいやことごとに知る教主は
  日に夜に神の智慧をうけつつ。

    五

 身体は現身の世にありとても
  神と倶なり清き御霊は。

    六

 よき事を務めはげみて頼もしき
  神国に昇る人は人なり。

  第四一八

    一

 山に河に草木すべての物皆に
  宿らせたまふ厳の大神。

    二

 終夜吾身吾魂を守りつつ
  東雲の空待たせたまひぬ。

    三

 駒の声轡の音にもにこやかに
  笑ませたまひぬ瑞の大神。

  第四一九

    一

 永久に強くましますわが主を
  慕ひまつらむ弱きわが身は。

    二

 地の上の罪を清めて救ふために
  栄えを捨てて天降りましけり。

    三

 白銀や黄金の門をうち開き
  待たせたまひぬ清き御霊を。

    四

 ヨルダンの清き流れに御禊して
  御国のために功樹てばや。

  第四二〇

    一

 世を教ふ神の御文を読みてより
  深き御稜威を広く悟りぬ。

    二

 懐かしくいとも尊くなりにけり
  神書見しよりわが神の厳。

    三

 罪のため神の御許を離れしも
  咎めたまはず守らせたまひぬ。

    四

 歌心無きわが身にも皇神の
  恵に打たれ歌わき出づる。

  第四二一

    一

 罪知らぬ清き幼子よび集め
  御許に遊ばせたまふ嬉しさ。

    二

 わが霊を労りたまふ皇神の
  面を見れば慕はしくなりぬ。

    三

 目に見えぬ神の面も赤心の
  光に照りて今日は拝みぬ。

    四

 教主が召す神国の園に行かばやと
  備へをなして月日待ちぬる。

    五

 選まれし御霊の永久に住む家は
  天津御国に備はりてあり。

    六

 幼子の数多集ひて天津国の
  御園に主と共に遊べる。
(大正一二・五・一三 旧三・二八 於教主殿 明子録)
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