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文献名1霊界物語 第62巻 山河草木 丑の巻
文献名2第5篇 金竜世界よみ(新仮名遣い)きんりゅうせかい
文献名3第23章 神導〔1598〕よみ(新仮名遣い)しんどう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月14日(旧03月29日) 口述場所 筆録者隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版268頁 八幡書店版第11輯 221頁 修補版 校定版293頁 普及版61頁 初版 ページ備考
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本文の文字数2889
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本文
  第四七二

    一

 身体と霊魂までに祖神は
  要るべきものを与へ玉ひぬ。

    二

 花薫る野辺に遊ばせ息休む
  汀に清く住まはせ玉ふ。

    三

 わが魂を生かし尊き御名の故に
  正しき道に導き給ふ。

    四

 皇神は恵みの笞杖をもて
  弱き身魂を立たせ給ひぬ。

    五

 御恵みの露の溢るる盃は
  わが魂を潤し給ふ。

    六

 御恵みの花咲く綾の花園に
  集ふ身魂ぞ楽しかりけり。

  第四七三

    一

 皇神の定め給ひし大神教を
  守らせ給へ朝な夕なに。

    二

 皇神は言葉の儘にわが魂を
  導き給ふ珍の宮居に。

    三

 清まりし眼に映る神姿は
  東雲の空仰ぐ如くなり。

    四

 外国の人の身魂も照します
  神の光を崇めまつれよ。

    五

 皇神の選み給ひし至聖地は
  広き御恵の泉なりけり。

    六

 大前に捧ぐる百の種子物も
  皆皇神の造らししもの。

    七

 さり乍ら吾等の清き真心を
  受けさせ給へいと平かに。

  第四七四

    一

 御恵みの清き御顔をわが上に
  照させ給へ幸はひ給へ。

    二

 大道は普し地のはしばしに
  救ひの教を知らさむ為に。

    三

 朝夕に感謝祈願の太祝詞
  宣る氏の子を恵ませ給へ。

    四

 皇神の現れまして善悪を
  審き給はむ時は来にけり。

    五

 地裂けて宝現れ埋もれし
  御玉は清く高く栄えむ。

    六

 山川もよりて仕ふる神の代に
  生れ出でたる人の幸かも。

  第四七五

    一

 瑞御霊現はれ給ふ時来れば
  荒野に沙漠に川も流れむ。

    二

 潤ひを知らぬ国土も御功績に
  清き清水の源と変らむ。

    三

 山犬の棲処も神の代とならば
  よしあし茂る沼と変らむ。

    四

 丹波の山の奥にも皇神の
  聖き大道は開かれにけり。

    五

 穢れたる人は聖地に入るを得ず
  迷ひの雲の晴れやらぬ間は。

    六

 さり乍ら恵みの神は穢れをも
  憐れみ給ひ濺がせ給ふ。

    七

 攻め寄せし獅子も来らず鬼大蛇
  再び襲ふ事もあるまじ。

    八

 醜虎の爪磨ぎすまし後より
  不意に抱へぬ瑞の御霊を。

    九

 枉ものも瑞の御霊に清められ
  姿を変へて仰ぎけるかな。

    一〇

 道の辺に深く穿ちし陥穽に
  倒れむとして起き上りけり。

    一一

 皇神の厳の御守りある上は
  醜の枉津も襲ふ術なし。

    一二

 勝鬨の声を揃へて神のます
  珍の都へ帰る日勇まし。

    一三

 歌ひつつ栄光の雲に打乗りて
  永久の栄光の聖地に帰る。

    一四

 悲しみも嘆きも後を隠しけり
  獄舎の中も神の栄光に。

    一五

 元津神厳の御霊や瑞御霊
  救ひの主に御栄光あれや。

  第四七六

    一

 天津国の珍の都を地の上に
  うつし給ひし大本大神。

    二

 天になる日毎の糧を地の上に
  恵み給ひぬ綾の高天原に。

    三

 われに罪を負はせしものを赦す如く
  赦させ給へ世人の罪を。

    四

 試練に遭はせ給はずわが魂を
  悪より救ひ出させ給へ。

    五

 神の国の御稜威御栄光御権力は
  堅磐常磐に神のものなれ。

  第四七七
 あゝ吾は天地の造り主、全智全能の誠の御祖神大国常立之大神を信ず。その聖き美はしき大御霊より現はれ給ふ厳の御霊、瑞の御霊の二柱、聖霊に導かれて綾の高天原に降らせ給ひ、現世のあらゆる苦患を受け、厳の御霊は奥津城に隠れ給ひ、稚姫君の御霊と共に天津国に上りまし、地の上の総てを憐み恵ませ給ひ、又瑞の御霊は千座の置戸を負ひて黄泉に下り、百二十日あまり六日の間虐げられ、再び甦りて綾の高天原に上り、無限絶対無始無終の皇大御神の大御恵を伝へ、又生ける人と死れる人の霊を清めむが為めに、神の御使として勤み給ふ瑞の御霊の神柱を信ず。又吾は大神の聖霊に充たされたる精霊の変性男子変性女子の肉の宮に下り、教の場と信徒の為に限りなき歓喜と栄光と生命を与へ給ふ事を固く信ず。 惟神霊幸倍坐世。

  第四七八

    一

 天津神大国常立之大神の
  外に誠の神ありと思はじ。

    二

 目に見えぬ神を誠の神として
  敬ひまつれ諸々の民。

    三

 徒に神の御名をば称へまじ
  穢れ果てたる言霊をもて。

    四

 清き日は総ての業を休らひて
  神を斎きて歌へ舞へかし。

    五

 地の上の汝の生命の永かれと
  父と母との神を敬へ。

    六

 よしもなき事に生物殺すなよ
  皆天地の身霊なりせば。

    七

 徒に白日床組なす勿れ
  神の御業の勤め忘れて。

    八

 目を偸み宝を盗み日を窃む
  人こそ神の罪人と知れ。

    九

 詐りの証を立ててわが罪を
  隣の人に夢なきせまじ。

    一〇

 仁愛の心忘れて世の人の
  総ての業の妨げなすな。

  第四七九

    一

 小雲の川を波枕  百の妨げ艱みをも
 直日に見直し宣り直し  何の憚る処なく
 暗路を照らす神の代の  奇き尊き物語
 言霊車転ぶまに  水の流るる音を聞き
 いと安らかに述べて行く。

    二

 神のかかりて物されし  瑞の言霊聞く人は
 なやみも罪も速川の  波に埋めて曇りなき
 光の神の御恵に  照らされ乍ら正道を
 神と諸共歩むべし。

    三

 厳の御霊の御言もて  述べ初めたる神の物語
 穢れ果てたる現世を  尊き清き神の代に
 立直さむと朝夕に  百の司の妨げも
 心にかけずスクスクと  川瀬の波の淀みなく
 神のまにまに述べて行く。

    四

 高天原に現れし  皇大神の御栄光の
 冠を頂き勇み立ち  白き衣をまとひつつ
 瑞の聖霊に充たされて  天津御神の歌ふ声に
 節を合せて述べて行く  此物語拡ごりて
 堅磐常磐に栄え行く  神の仕組ぞ尊けれ。

  第四八〇

    一

 朝な夕なに積りてし  数多の罪科穢れをば
 棄てて高天原に参上り  心の色も新しく
 咲き匂ひたるわが身魂  厳の御霊や瑞御霊
 聖き尊き御名により  昔の神のふまれたる
 御跡を慕ひ詳細に  その経緯を述べて行く
 あゝ惟神々々  恩頼をたまへかし。

    二

 八十の枉津の醜魂に  穢され果てし烏羽玉の
 黒き汚き身体は  潮の八百路の八潮路の
 千尋の海の藻屑とし  恵み普き皇神の
 御跡を踏み分け奉り  根底の国や中有界
 神の御国の有様を  いと細々と述べて行く
 奇き霊界物語  開かせ給へ四方の国。

    三

 瑞の御霊の救ひより  天津御国に上りなば
 いと新しき神の世に  御霊を受けて甦り
 浸染なく傷なき日本魂  赤き血潮の道筋を
 只一条に歩み行く  あゝ惟神々々
 恩頼ぞ尊けれ。

  第四八一

    一

 和知川の流れに罪を流し捨て
  新しき神の御園に進む。

    二

 御園には宣伝使数多集りて
  天津御国の教を伝ふる。

    三

 古びたるわが身を洗ひ清めつつ
  生かせ給ひぬ新しき命に。

    四

 現界の今日を終りと思ひなして
  甦りてむ神の大道に。

    五

 身を殺す罪の中をば浮び出でて
  命の汀に今は立ちぬる。

    六

 現界の夢は水泡と消え果てて
  行かむ花咲き匂ふ神国に。
(大正一二・五・一四 旧三・二九 隆光録)
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