文献名1霊界物語 第65巻 山河草木 辰の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序文よみ(新仮名遣い)じょぶん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年07月15日(旧06月2日)
口述場所祥雲閣
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1926(大正15)年4月14日
愛善世界社版前付 1頁
八幡書店版第11輯 607頁
修補版
校定版前付 1頁
普及版前付 1頁
初版
ページ備考
OBC rm650001
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本文
農家の最も気遣ふ土用十日前の天気は、最も暑気の激しく、且つガンガンと万木を枯死せしむる如き勢で照り付けねば、満足な米は出来ないと謂ふ時期になつて来た。然るに本年の気候の不順なる事は、数十年来未だ曽てなき所と老農がこぼして居た。秋の松茸は綾部の八百屋の店頭に、累々として並べられて居る。実に物騒千万な世の中の状態である。火山の爆発、大洪水、汽車の転覆、飛行機の墜落、労働者の騒ぎ廻り、主義者の検挙、有名なる学者の情死沙汰、ヨ氏との談判、支那のゴタゴタ等、数へ来たれば一として地獄世界の現状を暴露せないものは無い。アヽ世の中は斯くして遂に亡び行く道程に向つて進行しつつあるのではなからう乎。実に心もとなき次第である。此時に際して瑞月は、切歯扼腕、慷概悲憤するも何の益なき事を覚つた以上は、後の人のために、神界の御経綸の一端なりと述べおかむものと、濁流汎濫せる小雲川の西岸祥雲閣に於いて久し振りにて、例の如く松村、北村、加藤の諸筆録者と共に、本巻を口述し了りました。幸に愛読の栄を玉はらむ事を希望いたします。
大正十二年七月十七日