太子は城に戻ってからは、スバール姫の絵姿を床の間にかけ、憧憬していた。
重臣のタルチンがやってきて、アリナの新思想を責め、遠ざけようと諫言する。
太子は、現重臣たちの考え方こそ国家滅亡の考えと断じる。また、重臣たちが権勢や富貴におもね、栄利栄達のみに心を砕いていることを指摘し、逆にタルチンを責める。
そこへ、謹慎を解かれたアリナがやってくる。アリナは、父の左守がついに考えを変え、太子とアリナの考え方に反対しないと誓った、と太子、タルチンに謹慎中の出来事を語った。
タルチンは、左守が考え方を変えたと聞いて、途端に太子への諫言を撤回する。
実は左守は考えを変えてはおらず、アリナがタルチンを試したのであった。
太子はスバール姫への恋心をアリナに打ち明け、相談する。アリナはスバール姫を城内に迎え入れる画策をする。