文献名1霊界物語 第68巻 山河草木 未の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3総説よみ(新仮名遣い)そうせつ
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじこの巻は、印度タラハン国の祭政一致の維新に至る波乱を描いたものである。
主な人物
舞台
口述日1925(大正14)年01月28日(旧01月5日)
口述場所月光閣
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1926(大正15)年9月30日
愛善世界社版3頁
八幡書店版第12輯 148頁
修補版
校定版3頁
普及版
初版
ページ備考
OBC rm680002
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本文
本巻は前巻の後をうけて、印度タラハン王国の太子スダルマンを中心とせる、同国の祭政一致の維新に至る波乱重畳たる経路を口述せられたるものにして、太子及旧左守の娘スバール姫の燃ゆるが如き初恋の描写より、太子唯一の寵臣アリナの活躍に依つて、深山の名花はタラハン市の片ほとり、茶の湯の宗匠タルチンが離れ座敷に移植されて、満足せられたる両人の恋の焔は、益々暴威を揮ひて、太子の変装脱出、アリナの身代り太子などの苦肉策は却て滑稽味を帯び、アリナも亦魔の女信夫の毒手に危く翻弄せられむとする折柄、予て特権階級資本家などの横暴に反抗して立てる謎の女バランスの率ゆる民衆団の爆発暴動となり、民衆怨嗟の炎は城下の過半を焼尽し、タラハン城下は阿鼻叫喚の地獄道と急変し、太子はスバール姫と駆落して右守の魔手に捉はれ、大王は城下内外変乱を焦慮して病重態に陥り、アリナの脱走より、右守司サクレンスの大陰謀は此機に其効果を収めむとする時しも、三五教の宣伝使梅公司の出現に仍つて善悪は立別けられ、正邪は各其処を得、大王の国替、太子の即位並に結婚披露、旧左守シャカンナの復活、アリナ、バランスの登庸、大宮山の神殿造営などを主たる問題として、滅亡の淵に瀕せしタラハン王国は、階級打破上下無差別、祭政一致の理想的地上天国と蘇生したる綱領を、恋愛問題、貞操論乃至奇想天外的の滑稽諧謔を以て潤飾せられたる教訓、情味津々として尽きざる神示の物語であります。神意の存する処は何時も乍ら、読者の各自各様に会得せられる事と思ひます。惟神霊幸倍坐世。
大正十四年正月七日 新一月三十日 於月光閣