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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第3章 天之高火男の神〔1834〕よみ(新仮名遣い)あまのたかひおのかみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主の神は、高鉾・神鉾の神に高天原を造らせた後、南に廻り中央に集まる言霊を生んだ。北に廻って外を統べる言霊を生んだ。東北に廻って万有の極限となった。そして、どんなものでも生み出すことができる力を生んだ。

この言霊は至大天球の内外あらゆるところを守り、浸し、宇宙の水火(いき)となり柱となり、八方に伸び極まり続けた。

この力は宇宙全体を統括し、宇宙の内部を開き、至るところに貫きとおった。無限に澄んで澄み切った。そして吹く水火(いき)吸う水火(いき)の活用によって全方位を統率した。

以後の諸神は、この力を継承して高天原の中心である紫微圏層に居を定めた。神々は一種の水気を発射して雲霧を作り、また火の元子を生んで紫微圏層をますます清く麗しく澄み切らせた。

神々は、狭依男の神を生んで、紫微の霊国を開かせることによって、清く麗しいことこの上ない神の居所が開かれた。

狭依男の神はまた、天之高火男の神とも言う。

天之高火男は天之高地火の神と共に天の世をつくり固めた。また、たびたび蒼明圏層に下って、天津神の住処を開こうと、星界を生んだ。

天之高火男・天之高地火の神はタカの言霊によって天界の諸神を生み、また荘厳な紫微宮を造って主神の霊を祭った。紫微圏界の神々は次第にその数を増して数百の神人となり、圏層の霊界建設に奉仕した。

紫微圏層の霊界を天極紫微宮界と言う。常にタカの言霊を輝かせ続けて、鳴り止まぬ言霊の元子が終に七十五声の神々を生むにいたった。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月04日(旧08月15日) 口述場所天恩郷 千歳庵 筆録者森良仁 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 35頁 修補版 校定版17頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7303
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本文  主の神は高鉾の神、神鉾の神に言依さし給ひて高天原を造らせ給ひ、南に廻りて中央に集る言霊を生み、北に廻りては外を統べる言霊を生み、次ぎ次ぎに東北より廻り給ひて声音の精を発揮し万有の極元となり、一切の生らざる処なき力を生み給ふ。此の言霊は自由自在に至大天球の内外悉くを守り涵し給ひ、宇宙の水火と現れ柱となり、八方に伸び極まり滞りなし。八紘を統べ六合を開き本末を貫き無限に澄みきり澄み徹り、吹く水火吸ふ水火の活用によりて八極を統べ給ふ。此の神力を継承して、以後の諸神は高天原の中心に収まり紫微宮圏層に居を定め、一種の水気を発射し給ひて雲霧を造り、又火の元子を生み給ひ、紫微圏層をして益々清く美しく澄み徹らしめ給ひ、狭依男の神を生み給ひて紫微の霊国を無限に無極に開かせ給ひ、茲に清麗無比の神居を開き給ひぬ。狭依男の神の又の御名を天之高火男の神と言ふ。何れもタカアマハラの言霊より生りませる大神にして神威赫々八紘に輝き給ふ。
 天之高火男の神は天之高地火の神と共に、力を合せ心を一にして天の世を修理固成し給ひ、蒼明圏層に折々下りて、天津神の住所を開かむと茲に諸々の星界を生み出で給ひて、昼夜間断なく立活き鳴り鳴りて鳴り止まず坐しぬ。天之高火男の神、天之高地火の神の二神はタカの言霊より天界の諸神を生り出で給ひ、荘厳無比なる紫微宮を造りて主神の神霊を祀り、昼夜敬拝して永遠に鎮まり給ふ。紫微圏界に坐ます万星界の神々は、其数日に月に増し行きて数百億の神人を現し、此の圏層の霊界建設に奉仕し給ふ。
 これより数百億万年を経て今日に至りたるを思へば、宇宙創造の年代の遠き実に呆然たらざるを得ざる次第なり。紫微圏層の霊界を称して天極紫微宮界といひ、寸時も間断なくタカタカの言霊輝き、東は西に、西は東に、南は北に、北は南に、上は下に、下は上に鳴り鳴りて鳴り止まざる言霊の元子は、終に七十五声の神々を生み給ふに至れり。主の神は一点のヽより現れ給ひて、終に大虚空に紫微圏層を完成し、次第に五種の圏層を生み給ひて霊国を開き、諸神の安住地と成し給ひしぞ畏けれ。嗚呼言霊の玄妙不可思議力よ。
(昭和八・一〇・四 旧八・一五 於天恩郷千歳庵 森良仁謹録)
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