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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子の巻
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第6章 言幸比女の神〔1837〕よみ(新仮名遣い)ことさちひめのかみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-04-08 22:56:50
あらすじ
次に、言幸比女の神が、スの言霊の誕生から、次第に七十五声の言霊が生まれてくる様子と、各言霊のはたらきを、三十一文字の歌に歌った。

これによって、七十五声の言霊のすべてが、言幸比女によって説き明かされた。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月06日(旧08月17日) 口述場所天恩郷 千歳庵 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 39頁 修補版 校定版30頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7306
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本文の文字数1909
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本文  言霊の天照り幸はひ生くるてふ、貴の御名をおはせたる言幸比女の神は、音吐朗々として言霊の幸を歌ひたまひぬ。

『大虚空一点のヽあらはれて
  スの言霊は生れ出でたり

 澄みきりしスの言霊は生ひ立ちて
  天之峯火夫の神とならせり

 峯火夫の神の功のなかりせば
  紫微天界は生れざるべし

 久方の天之峯火夫の神は天界の
  万有諸神が主神に坐します

 主の神の力によりて宇迦須美の
  神の御霊は生れましけり

 ウの神の功は下りて大津瑞穂
  神と生れます言霊なりけり

 ウの神は上に開きて天津瑞穂
  アの言霊と生れたまひぬ

 主の神は七十五声を生みまして
  天の世界を開きましけり

 天に満ち天に輝き透き徹り
  鳴り鳴りやまぬ主の神の功

 惟神厳の言霊鳴り鳴りて
  世の輝きは生れましけり

 栄えゆく生言霊の幸ひて
  サの言霊は現れにけり

 タタの力鳴り響きつつ輝きて
  タの言霊はなり出でにけり

 鳴り鳴りて鳴りやまざるの力もて
  ナの言霊は生れ出でにけり

 四方八方に極まりもなく神業の
  永遠に開くるハの言霊よ

 まるまると固りをさまる功績は
  マの言霊の御稜威なりけり

 ヤアヤアと勢強き言霊の
  言葉はヤ声に生れ出でけり

 めぐりめぐり果しも知らぬ神力は
  ラの言霊ゆ生れ出でけり

 若返り若返りつつ澄みきらふ言霊は
  ワの功ゆなり出づるなり

 火と水をあやなしこれの天界に
  命を与ふるイの言霊よ

 スの水火の澄みきらひたる功に
  キの言霊は生れ出でたり

 一切にしめりを与ふる活動は
  シの言霊の功なりけり

 一さいの命を救ふ原動力は
  チの言霊の恵みなりけり

 左右上と下との結び合ひは
  ニの言霊の功なりけり

 生き生きて生きの果てなき神力を
  照して果てなきヒの言霊よ

 万有の元素となれる言霊は
  ミの神声の功なりけり

 右左上と下との定まりは
  ヤ行イ声の言霊なりけり

 一さいの呼吸の作用は尽く
  リの言霊の功なりける

 霊の呼吸体的の呼吸を組み合し
  世を固むるはヰの言霊よ

 主の神の初声にあれし言霊は
  宇迦須美の神のウ声なりけり

 水と火を組み合せつつ万有に
  幸はひたまふはクの言霊よ

 一さいの真中にまして万物の
  根本にますスの言霊よ

 つみ重ね重ねつつ雲となり
  狭霧となりしツの言霊よ

 次ぎ次ぎに果しも知らず列なるは
  ツの言霊の功績なりけり

 大宇宙間隙あればぬひてゆくは
  ヌの言霊の功なりけり

 火と水を自由自在に活動かすは
  フの言霊の活用なりけり

 むしわかし結び連ぬる活動は
  ムの言霊の活用なりけり

 穏かに強き弱きを引きならす
  功はユ声の言霊なるも

 一切万事取り定むるは惟神
  ルの言霊の功績なるも

 ワ行ウの生言霊は生み生みて
  生みの果しを守らす神なり

 内に集り空に開くる活動は
  ア行エ声の言霊なりけり

 消えて又世に現るる活動を
  ケの言霊と称へ奉るも

 内に迫り外面に起る活動を
  セの言霊と言ふぞ畏き

 起り立ち強く勇みて外に出で
  活動く力をテの言霊と言ふ

 をさまりきり外に現れ廻るてふ
  生言霊はネ声なりけり

 退きて又もや動き進むなる
  活用力をヘの言霊と言ふ

 内分に精力を含み女子を含む
  活用力はメ声なりけり

 弥果に栄えしきりに集ひくる
  活動はエ声の言霊なりけり

 より極まり億兆一切の焦点と
  活用く神霊はレ声なりけり

 楽しみ栄え幸ひ進む活用は
  ヱの言霊の功なりけり

 起し助け大成大気の活用は
  オの言霊の功なりけり

 一切の真言となりて天津誠の
  活動力はコ声なりけり

 退き下り外に添ひつく活用は
  ソの言霊の功なりけり

 結び定め八咫にはしる活用は
  トの言霊の功績なりけり

 延び延びて天賦の儘なる活用は
  ノの言霊の功なりけり

 照りこみて上に現れ目に見ゆる
  活動力をホ声と言ふなり

 散り乱れ下に活用く言霊は
  モ声の活動力を生むなり

 寄り結び又離れ散る活用は
  ヨの言霊の功なりけり

 狭く入り近くあつまり広く指す
  活用力はロ声なりけり

 結び結び一つに集る活用は
  ヲの言霊の功なりけり

 アカサタナハマヤラワより一々に
  とき示したる言幸比女の神

 紫微宮に天津まことの神々を
  まつりて嬉し永久の神国に

 果しなき此神国に生れ合ひて
  今日の祭に逢ふぞ嬉しき

 宮柱太しくたちて此神国を
  知召すかも三柱の神

 三柱の神の功に百神は
  生の命の果を知らずも

 生き生きて生きの果なき天界を
  造りたまひし主の神畏し

 久方の高天原と定まりて
  永久の命を楽しむ百神

 左守右守相並ばして天界の
  礎かためたまふ尊さ

 広々と果しも知らぬ天界に
  澄みきりすみきる心楽しも』

(昭和八・一〇・六 旧八・一七 於天恩郷千歳庵 加藤明子謹録)
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