顕津男の神は、真鶴山の山頂に神々を率いて、厳の言霊歌を歌った。
国原は、マモムメミの言霊によって生まれようとする。
いろは歌、続いて天の数歌、真鶴山の国造り歌を歌う。
最後に、『ウーアーオー』の言霊を宣りあげた。
すると、真鶴山は次第に盛り上がり固まり、常磐木の松、白梅、筍などが生い出でた。
圓屋比古、産玉の二神は、この瑞祥をたたえる歌を歌った。
産玉の神が、この山を守る女神のないことを嘆く歌を歌うと、大地をわけて、一人の女神が現れ出た。真鶴山の御魂、生代比女が、産玉の神の言霊と顕津男の神の神徳によって呼び出されたのであった。
神々は各々、喜びの歌を歌いあった。