玉野比女、顕津男の神、本津真言の神たちは、主の大神の御出現を、歌を詠みながら待っていた。
すると、最後に歌った本津真言の神は、「われこそは主の大神の神言によって、この天界を支えている神である」と名乗った。
本津真言の神は、天津高宮から降り来て、主の大神の内命によって玉野比女に使え、国生みの神業が成るまで守り仕えていた神であった。
顕津男の神、玉野比女の神は、畏れ多いことと庭に下りて平伏し、畏まった。そこへ、待合比古の神と力充男の神が、生代比女を連れてやってきた。
本津真言の神は、全員がそろったところで、それぞれの神々の役割を歌によって明らかにし、自分は主の大神のご神慮を請うべく、奥殿へと入っていった。