この巻の内容:
太元顕津男の神が、玉藻山の聖場で国土生み御子生みの神業を完成する。
禊の神事を諸神とともに、厳しく修した。
日南河を渡り、八柱の神に迎えられて、再度禊を行う。
柏木の森の曲津神を言向和すために、馬に乗って進んでいく。
この巻は、昭和八年十一月一日に書き始めたが、エスペラント全国大会や西南の旅行、大祭、歌碑除幕式、末娘の婚礼、弟の帰幽などがあり、同月三十日にようやく完成した。
「曲津見の神」とあるのが邪神である。「曲津日の神」は、邪神である曲津見の神の罪を照らし、厳しくとがめる職掌の神のことである。