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文献名1霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻
文献名2第5篇 乾坤清明よみ(新仮名遣い)けんこんせいめい
文献名3第29章 千秋楽〔496〕よみ(新仮名遣い)せんしゅうらく
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2020-08-11 19:59:28
あらすじ石凝姥神は、これまでの旅路を歌に歌い、めでたい結末に終わった結婚式への祝歌を歌った。鉄谷村の時公は、時置師神の化身であった(後の杢助)。時置師神は、立って祝いの歌を歌った。歌も踊りも滑稽な様に、一同は笑い転げた。続いて秋月姫、深雪姫、橘姫も再度祝歌を歌った。時公は八公、鴨公にも歌を所望した。八公、鴨公は滑稽な祝歌を歌って場をにぎわした。コーカス山の婚礼は、ここにめでたく千秋楽を迎えることになった。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年03月04日(旧02月06日) 口述場所 筆録者松村仙造 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年9月10日 愛善世界社版275頁 八幡書店版第2輯 611頁 修補版 校定版282頁 普及版115頁 初版 ページ備考
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本文  顕国玉の宮の祭典は、恙なく神霊鎮座せられ、次で男女三組の結婚式は行はれた。石凝姥神は此祭典慶事を祝すべく立つて歌ひ始めたり。
石凝姥神『東雲の空別昇る朝日子の  光眩ゆき神の道
 西北南東彦  石凝姥の宣伝使
 黄金山を立出でて  栗毛の駒にウチの河
 鞭ち渡る膝栗毛  クス野ケ原や明志湖
 雪積む野辺を踏みさくみ  言霊清き琵琶の湖
 渡りて此処に梅ケ香の  姫の命や説明可笑
 神の命と諸共に  雲に抜き出たコーカスの
 山の砦に来て見れば  大気津姫と現れませる
 喰物着物住む家に  奢り極めし此深山
 ウラルの姫に服従ひし  百の八王ヒツコスや
 酒の神まで寄り集ひ  顕の国の宮の前
 三柱神を斎ひつつ  饗宴の酒に酔痴れて
 節も乱れし酒歌を  唄ひ狂へる折柄に
 松竹梅の宣伝使  天之児屋根や太玉の
 神の命を始めとし  月雪花や目一箇の
 神諸共に宮の前  来りて詔れる言霊に
 ウラルの姫は雲霞  後を暗ましアーメニヤ
 大空高く逃げて行く  此処に再び大宮の
 庭を清めて厳かに  三柱神の祭典
 仕へ奉りて太祝詞  称へ奉りて頼母しく
 直会神酒に村肝の  心を洗ひ清めつつ
 歓び尽す折柄に  神素盞嗚の大神の
 許しの儘に松竹の  姫の命の御慶事
 天之児屋根や太玉や  天之目一箇神司
 永遠に結びし妹と背の  珍の御儀式ぞ畏けれ
 アヽ三夫婦の神達よ  神の恵みをコーカスの
 山より高く琵琶明志  湖の底より猶深く
 授かりまして幾千代も  色は褪せざれ万代も
 色はさめざれ押並べて  五六七の御代の楽しさを
 三夫婦共に松代姫  心も開く梅ケ香の
 姫の命や世に猛き  曲言向けし竹野姫
 北光神や高彦の  神の御稜威を天が下
 四方に広道別の神  此世を包む烏羽玉の
 雲霧四方に掻分けて  神の教を中津国
 海の内外に弘めかし  神が表に現はれて
 須弥仙山に腰を掛け  此世を守り給ふごと
 心の駒の手綱執り  神の御教を過たず
 安の河原の永久に  流れて清き玉の湖
 海より深き父母の  恵みに勝る神の恩
 山より高き神の稜威  コーカス山はまだ愚
 天教地教の山よりも  功績を高く現はして
 神の御国の太柱  千木高知りて仕へませ
 日は照る光る月は盈つ  みづの身魂の三巴
 甍も清く照る如く  遠き近きの国原を
 救うて通れ汝が命  我れは石凝姥の神
 堅磐常盤に村肝の  心固めて皇神の
 御稜威を広く増鏡  鏡の面を見はるかし
 三人夫婦の行末を  守らせ給へ百の神
 心尽しの有丈を  傾け願ひ奉る
 百代も千代も万代も  松の操の色褪せず
 枯れて松葉の二人連  力をあはせ村肝の
 心を神に任せつつ  仮令山川どよむとも
 天津国土揺ぐとも  青山萎れ海河は
 涸れ干す事のあるとても  永遠に変るな妹と脊の
 産霊の道の何時までも  鴛鴦の契の何処までも
 百年千年万歳  万の花に魁けて
 薫る梅ケ香姫の如  色香ゆかしく語りませ
 色香ゆかしく渡りませ  恋しき妻に手を引かれ
 黄金の橋を渡会の  松竹梅の姉妹が
 揃ひも揃ふ今日の宵  宵に結し喜悦は
 神の守護の弥深き  千尋の海の底までも
 届かざらめや何処迄も  神の恵みの尊けれ
 神の恵みの尊けれ』
と歌ひ終つて元の座に就きぬ。
 時置師神と現れたる鉄谷村の時公は、又もや立つて祝ひの歌を詠み始めたり。その歌、
『三五教の宣伝使  松竹梅の三柱は
 花の春をば仇に越え  夏の真中となりし身の
 花は散れども遅桜  山は青々葉桜の
 いよいよ開く返り咲  三五教と聞いた時
 縁の遅いは当然  嫁ぎの道は何時迄も
 なさらぬ方と思て居た  人は見かけに依らぬもの
 色よき夫を松代姫  永き月日の浮節に
 待ちに待つたる縁の糸  今日は愈結び昆布
 摘み肴の切鯣  名さへ粋なる梅ケ香の
 姫の命の肝玉は  此処に現はれ高彦の
 神の命の妻となり  いよいよ三人の姉妹は
 神に貰うた雨に濡れ  水も漏さぬ蒸衾
 小夜具が下にたくづぬの  白きただむき玉の手を
 互に抱きさし巻きて  いをしましませ腿長に
 豊の神酒をばきこし召し  いよいよ今日から二柱
 神の祝の餅搗いて  子餅もたんと拵へて
 天つ国土轟かし  天に輝く星の如
 浜の真砂の数多く  青人草の種をまけ
 三夫婦揃うた世の中に  東雲別の東彦
 石凝姥の宣伝使  時公さまや八彦や
 鴨彦さまの顔の色  峠の下の小僧の様に
 上り下りの客人の  姿眺めて指噛むで
 蜥蜴の様な面をして  恨めし相に眺めいる
 ホンに芽出たいお目出度い  心をかがみの時さまは
 鏡餅ではなけれども  滅多に妬きはせぬ程に
 必ず案じて下さるな  牛は牛連れ馬は馬
 八公は八公鴨は鴨  八つの足をばさし巻いて
 ウと吸いつく蛸坊主  チンチン鴨の神楽舞
 上を下へと戦して  神に仕ふる時も来る
 アヽ三柱の夫婦神  石凝姥の石の如
 堅く誓ひて離れざれ  時公八公鴨公の
 真心籠めて神の前  偏に祈り奉る
 偏に祈り奉る』
と歌ひ終り、大口を開けて
『アツハヽヽヽヽ』
と笑ひ転ける。一同は時置師神の手つき身振の可笑しさに、天地も揺ぐ許り笑ひ崩れけり。秋月姫はスツクと立つて、長袖しとやかに祝歌を歌ひ舞ふ。
『天と地とに三五の  道を教ふる宣伝使
 三五の月の澄み渡る  秋月姫の空清く
 今日の喜び幾千代も  松竹梅の何時までも
 心に掛けて忘れまじ  松は千歳の色深く
 竹の姿の末永く  梅の莟の香しく
 一度に開く神の舞  鶴は千歳と舞納め
 亀は万代歌ふなり  千歳の鶴や万代の
 亀の齢を保ちつつ  天地と共に永久に
 月日と共に限りなく  此世の続く其限り
 夫婦の中は睦じく  心を協せ神国に
 尽させ給へや三柱の  神の命の夫婦連
 秋月姫のいと円く  家も治まり身も魂も
 治まり清く照り渡り  神の御水火を受継ぎて
 御子沢々に生みなして  神の柱を経緯の
 錦の機の神の教  宣るも涼しき神嘉言
 三柱神の大前に  君が千歳を寿ぎまつる
 君が千とせを寿ぎまつる』
と歌つて元の座に就きぬ。深雪姫は又もや立上り長袖しとやかに歌ひ舞ふ。
『三柱神の三つ身魂  棟に輝く三つ巴
 三夫婦揃ふ今日の宵  見ても見飽かぬ妖艶姿
 三葉の彦の又の御名  天の太玉神司
 青雲別の高彦が  天之児屋根と現はれて
 白雲別けて北光の  天の目一箇神司
 鴛鴦の契を今此処に  結の莚深雪姫
 夫婦の仲も睦じく  互に心を相生の
 松も深雪の友白髪  尉と姥との末永く
 高砂島にあらねども  御稜威も高きコーカスの
 山に鎮まる三柱の  神の御前に妹と背の
 契を結ぶ金の神  神の恵みの幸はひて
 撞の御柱右左  巡り会ひつつ愛男
 愛女よと宣らせつつ  鶺鴒の教畏みて
 学ばせ給ふゆかしさよ  芽出度儀式を深雪姫
 黄金世界銀世界  月日は清く照り亘る
 神の光を身に浴びて  千代も八千代も栄えませ
 幾千代までも松竹の  色香も褪せず咲匂ふ
 梅ケ香姫のあだ姿  月の鏡に美はしく
 尊き御子を望月の  百千万に生みなして
 神の御水火の神業に  仕へましませ三柱の
 妹背の仲は吉野川  流れも清きみづ身魂
 神素盞嗚の大神の  恵みの露にうるほひて
 色も褪せざれ変らざれ  たとへ天地は変るとも
 夫婦の仲は何時迄も  弥次々に栂の木の
 孫子の世迄栄えませ  孫子の世迄栄えませ
 深雪の姫が真心を  神の御前に捧げつつ
 三柱神の行末を  畏み畏み寿ぎまつる
 畏み畏み祝ぎまつる』
と歌ひ終り元の座に就く。橘姫は又もや立上り、声も涼しく祝歌を歌ふ。其の歌、
『秋月姫の空晴れて  深雪も積る銀世界
 春山彦の珍の子と  生れ出でたる姉妹は
 恋しき父の館をば  橘姫の姉妹が
 三五教を開かむと  神のまにまに進み来る
 雪積む野辺を右左  寒けき風に梳り
 山河越えてコーカスの  三柱神の御前に
 橘姫の喜びは  色も目出度き松代姫
 薫ゆかしき梅ケ香姫の  貴の命や竹野姫
 神の詔勅を畏みて  人目の関の隔てなく
 妹背の契結びます  芽出度き今日の新莚
 神酒は甕の瓶高しりて  饗宴の蓆賑しく
 夜は更けわたる戌の刻  亥の刻過て腿長に
 各も各もの子の刻や  丑寅神の御守護
 嬉し嬉しの花も咲く  心の卯さも辰の刻
 巳ぢかき春の夢醒めて  午く納まる此縁
 瑞の身魂の未申  互に盃取り交はし
 悪魔もいぬや亥の時刻  夜半の嵐も収まりて
 宿世行末物語り  睦ばせ給ふ間もあらず
 青垣山に鳴く烏  雉子は動よむ鶏は鳴く
 雉子どよむな鶏鳴くな  今朝は烏も唖となれ
 鴛鴦の衾の楽し夜を  遮る勿れ今日の朝
 東の山に日は昇り  昼より明かくなるとても
 今日一日は烏羽玉の  闇にてあれや暗となれ
 暗の岩戸を押開き  互に含笑む顔と顔
 岩戸の前に橘の  姫の命の太祝詞
 聞ゆる迄は三柱の  神も眠を覚まさまじ
 明けて悔しき今日の日は  竜の宮居の姫神の
 御手より受し玉手箱  アヽ恨めしや浦島の
 年も取らずに何時までも  若やぐ胸をすだ抱きて
 夫婦の中は睦び合ひ  真玉手玉手携へて
 神の御業を務めよや  結びの神と聞えたる
 金勝要の大御神  山河動よみ国土揺り
 海は涸れ干す世ありとも  夫婦の中は何時までも
 月日と共に変らざれ  月日と共に永久に
 栄えましませ何時迄も  橘姫が真心を
 こめて御前に鰭伏しつ  畏れ慎み願ぎまつる
 畏れかしこみ寿ぎまつる』
と歌つて元の座に就きぬ。
時公『サアサア、芽出度く婚姻の式も済み、三夫婦の濃艶なる宣詞も聞かして貰つた。加ふるに月雪花の三柱神の祝ひの詞、時さまも一寸仲間入りをさして貰つた。石凝姥神様の御祝歌は一寸感心した。サアサア八さま、鴨さま、神酒ばつかり頂いて居ても、芸無し猿では巾が利かない。何でも構はぬ、芽出たい事を歌つたり歌つたり』
八公『時さま、何でもええか』
時公『芽出度い事を歌つたがよかろう』
八公『笑うて呉れな、わしの歌は拙劣だから』
と云ひ乍ら、ヌツと立つて歌ひ始めた。
八公『今日は如何なる吉日か  大気津姫は逃げて行く
 コーカス山の貴の宮  三柱神のお祭に
 みんな揃うて酒に酔ひ  ヨイヨイヨイと舞狂ふ
 松竹梅の宣伝使  月雪花の乙女達
 北光神や高彦や  心の太い太玉の
 神の命がヒヨイと来て  夢に牡丹餅食た様に
 松竹梅の宣伝使  女房に持つて嬉しかろ
 この八さまも嬉しいぞ  ヤツトコドツコイ、ドツコイナ
 それに引替へ気の毒な  石凝姥の宣伝使
 身体の大きい時さまは  ほつとけぼりを喰はされて
 見るも憐れな鰥鳥  とりつく島もないじやくり
 時さま許りか八さまも  鴨さままでが指銜へ
 青い顔して淋しそに  こんな馬鹿気た事はない
 大勢の前でてらされて  茹蛸見たよな顔をして
 妬きはせないが日に焦けた  黒い顔してくすぶつて
 勘定に合はぬ此仕末  俺も男ぢや何時か又
 綺麗な女房を持つてやる  其ときや皆さま見てお呉れ
 小野の小町か照手の姫か  天津乙女か乙姫さまが
 跣で逃げ出す素的な奴を  貰ふか貰はぬかそら知らぬ
 知らぬが仏神心  何時かはカミの厄介に
 なつて喜ぶ時も来る  オイ時公よ鴨公よ
 俺の胸先トと  何ぢや知らぬが轟いた
 足は知らぬに鴨々と  震ひあがつて気に喰はぬ
 淡白焼いた蛤の  美味い汁吸ふ時は何時
 何時か何時かと松代姫  松かひあつて太玉の
 神の命の妻となり  角を隠した綿帽子
 姿かくして鳴く鳥は  山時鳥丈ぢやない
 此処にも一人や三人は  泣いて居るかも知れはせぬ
 千秋万歳末永う  松竹梅のお姫さま
 夫婦仲良く暮しやんせ  心の堅き宣伝使
 夫を持つて忽ちに  心緩みて神の道
 必ず粗末にせぬがよい  それ丈わたしが頼み置く
 アヽ三柱の神さまへ  此三人の夫婦仲
 水も漏らさず末永う  添はしてやつて下さンせ
 これが八公の願なり  これが八公の願なり』
 時公は大口を開けて、
『アハヽヽヽヽ』と、又もや笑ひ転けて腹を抱へる。
八公『オイ時公、何で笑ふか、人をあまり馬鹿にしよまいぞ。お前は拙劣でもよいと云つただらう、拙な歌が却つて面白いのだ。併し乍らお前の歌もあまり立派な作ではなかつた。担うたら棒が折れる様なものだ』
時公『コラコラ、棒が折れるとは何だ。宣り直さぬか』
八公『それでも、是丈歌ふのには棒所か、随分骨が折れたのだよ。アハヽヽヽ』
時公『サア鴨公の番だ。どうせ碌な事は云やせまいが、貴様の偽らぬ心を歌つて見よ』
鴨公『ヨシヨシ、俺も男だ。気張つてフーフーと息継ぎ乍らやつて見る。良かつたら、メヨト喝采するのだぞ』
時公『ヨシヨシ、よしと云つても養子婿ぢやないぞ』
 鴨公の歌、
『明志の湖から従いて来て  雪の路をばザクザクと
 黒野ケ原に行つて来た  孔雀の姫が人喰うと
 聞いてビツクリ会うて見りや  十五の月の様な顔
 案に相違の松代姫  ウラルの教を振棄てて
 三五教に寝返りを  打つて又もや琵琶の湖
 烈しき風に曝されて  汐干の丸の潮を浴び
 牛馬鹿虎四人の  目附の神に送られて
 コーカス山に来て見れば  思ひがけなき神祭
 八王ヒツコス酒の神  祝の酒に酔潰れ
 何処も彼処も泥まぶれ  ウラルの姫も泥の衣
 心の泥を吐き出して  うまい事づくめに神の前
 ツベコベほざく其時に  松竹梅を始めとし
 鴨彦さまも共々に  三五教の宣伝歌
 歌つて見ればアラ不思議  忽ち鬼女となり変り
 黒雲起して逃げ去つた  後に尊き神祭
 祝の酒をグツと呑み  酔がまはつた最中に
 皇大神の神勅  松竹梅の三柱に
 婿を貰へと仰せられ  開いたる口に牡丹餅を
 詰めたる様に一口に  ウンと呑み込む男方
 三人揃うて妹と背の  芽出度い盃三々九度
 何方も此方も歌を詠み  品姿能く踊り舞ひ狂ふ
 我れは素より芸無し猿  何んにも知らぬヨウせぬと
 断る訳には行かないで  猿の人真似やつて見よう
 猿が三疋飛ンで来て  婚礼したのはサル昔
 昔々の大昔  その又昔の昔から
 神の結ンだ因縁で  夫婦になつたに違ない
 夫婦は天地にたとへられ  山と海とに比べられ
 神生み国生み島生みの  道を開きし伊弉諾の
 神の命の初めてし  美斗能麻具波比妹背の
 今日の芽出度い此祝ひ  此喜びはここよりは
 外へはやらじ やらざれと  祈る真心神の前
 金勝要の大御神  国治立の大御神
 神素盞嗚の大御神  三夫婦揃うて縁結ぶ
 こんな芽出度い事はない  どうぞわたしも一日も
 早く結ンで下さンせ  家をば治め国治め
 心治まる夫婦中  落ちて離れぬ枯松葉
 二人の水火は相生の  待ちに待つたる嫁貰ひ
 貰ひ喜び貰ひ泣き  ないて明志や琵琶の湖
 深き契を何時までも  続かせられよ三柱の
 聞くも芽出度い夫婦仲  仲善く暮せ何時迄も
 天に輝く星の如  浜の真砂の数多く
 御子を生め生め地の上に  所狭き迄生みおとせ
 落ちて松葉の二人連れ  三人四人夫婦仲
 三人四人鰥仲  盈つれば虧くる世の慣ひ
 御空の月の影を見よ  何時も満月ラと
 明るく暮せ夫婦連れ  連添ふ妻を振棄てな
 妻も夫に尻ふるな  神の恵みの雨に濡れ
 何時も青々稚翠  若やぐ姿永久に
 年は取るなよ皺よせな  寄せては返す荒浪の
 濤も凪げ凪げ春の海  生み落したる子宝は
 養み育て天地の  神の御用に立てて呉れ
 くれぐれ頼む鴨公の  是が一生の願ぞやと
 願掛巻神の前  神の恵みの幸はひて
 夫婦の仲は睦じく  八千代の春の玉椿
 栄えに栄えよ松代姫  梅ケ香姫よ竹野姫
 天之目一箇太玉や  天之児屋根の神司
 神の御前に太祝詞  称へ奉るぞ尊けれ
 称へ奉るぞ畏けれ  畏き神の御教を
 夫婦力を協せ合ひ  海の内外に隈もなく
 輝き渡せ神の道  輝き渡せ神の教』
と歌ひ終り座に着きぬ。コーカス山の神祭、瑞の身魂に因縁ある三柱神の婚姻は茲に芽出度く千秋楽を告げにける。
(大正一一・三・四 旧二・六 松村真澄録)
(昭和一〇・二・一九 王仁校正)
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