文献名1霊界物語 第20巻 如意宝珠 未の巻
文献名2第2篇 運命の綱よみ(新仮名遣い)うんめいのつな
文献名3第6章 梅花の痣〔668〕よみ(新仮名遣い)ばいかのあざ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2021-04-18 03:31:39
あらすじ松鷹彦は川漁をさっぱりと止め、武志の宮の社務所に移転して、宗彦・お勝とともに神に仕えることとなった。田吾作とお春は、松鷹彦の話を聞くべく、参拝の後に立ち寄った。田吾作は、松鷹彦が神主に専念するようになってから、村がうまくいくようになった、という。そして、村人が、宗彦とお勝を養子にして後を継がせたらどうか、と話題にしていると伝えた。お春も老後の面倒を見る者がいた方がよい、と勧めるが、松鷹彦は固辞する。田吾作は、松鷹彦には子供は無かったのか、と問う。松鷹彦は、自分は紀の国の者だが、昔悪者が横行した時代に、二人の息子と一人の娘を奪われてしまい、生き別れになってしまったのだ、と明かした。それから十五六年前にこの村にやってきて、村人の情けで婆と暮らしていたのだ、と語る。宗彦はそれを聞いていて、実は自分も元は紀の国生まれだと聞いているのだが、幼い頃に悪者にさらわれてきて、岩窟に閉じ込められていたのだ、と明かした。そして、兄弟がやはり三人いたこと、立派な神様に岩窟から助けられたが、その神様から浪速の里に出て苦労せい、と命じられたことを語った。松鷹彦は自分の子供には、腋の下に、梅の花の形の痣がある、と語り、宗彦に痣がないか聞いた。宗彦は痣を見せる。松鷹彦は、宗彦が自分の息子・竹(竹公)であることを知った。松鷹彦と宗彦は、思わぬ親子の対面に、感動の涙に咽んでいる。松鷹彦は、娘のお梅には、へその上に三角形に並んだ三つの黒子があるはずだ、と言う。それを聞いたお勝は、心当たりがありながら、宗彦と夫婦となってきたことから、名乗りもならずにひとり心を痛めている。田吾作は感動の対面にはしゃぎだした。松鷹彦が、まだしばらくは村人に言ってくれるな、と止めるのも聞かず、おめでたいから村中でお祝いをするのだ、と飛び出した。田吾作は真っ先に、天の真浦宣伝使に聞かせようと、逗留中の留公の屋敷に向かった。慌て者の田吾作の報告に、留公と真浦は混乱して話がかみ合わない。そこへお春が追いついて、宗彦が松鷹彦の生き別れの息子であることがわかった、と報告した。その報告を聞いて、真浦は手を組んで思案にくれている。田吾作は真浦の様子を見て、禊のときに真浦の腋の下にも、梅の形の痣があったことをはたと思い出した。田吾作は、松鷹彦のもうひとりの息子は真浦だと断定すると、今度はそのことを松鷹彦に注進するのだ、と武志の宮に駆け出した。真浦は、まだそうと決まったわけではないと、留公に田吾作を止めてくれるように頼んだ。田吾作は慌てたはずみに崖下の畑に転落した。そこに留公がやってきて、自分の畑の麦をつぶした、と非難する。ちょうどそこに松鷹彦が杖をついてやってきた。田吾作は、真浦にも梅の痣があることを松鷹彦に告げた。松鷹彦は半信半疑ながらも、何か胸に期するところがあるもののごとく、武志の宮に引き返して行った。今度は真浦が、武志の宮に向かっていくのが見えた。留公と田吾作はその後を追う。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年05月13日(旧04月17日)
口述場所
筆録者外山豊二
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年3月15日
愛善世界社版130頁
八幡書店版第4輯 196頁
修補版
校定版135頁
普及版56頁
初版
ページ備考
OBC rm2006
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