文献名1霊界物語 第24巻 如意宝珠 亥の巻
文献名2第4篇 蛮地宣伝よみ(新仮名遣い)ばんちせんでん
文献名3第14章 タールス教〔744〕よみ(新仮名遣い)たーるすきょう
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2021-08-11 19:58:52
あらすじ玉治別は次の間に押し出され、そこで天然の岩鏡に写った自分の黒ずんだ鼻を見て、照姫が自分に肘鉄を食わした理由を覚った。そして、木花咲耶姫命に鼻を直してもらうように願った。玉治別が赤い鼻になるように願うと、鼻は鮮紅色になった。玉治別は友彦をからかったことを反省し、次の部落に宣伝に行くことを決めて部屋を出てきた。ジャンナイ教徒たちは、玉治別の赤い鼻を見て畏れ驚き、次の部落への境界まで胴上げして送って行った。玉治別が山道に佇んでいると、大きな白狐が現れた。玉治別が白狐について行くと、谷川から玉能姫、初稚姫の祝詞の声が聞こえてきた。玉治別が急いで谷川に降っていくと、そこに二人の姿はなく、大蛇がいるのみだった。玉治別は自分が友彦を面白半分にからかっていたために、二人の危急の場に間に合わなかったと激しく反省し、また大蛇にたいしては大神に人間界に生まれ変われるように祈りを捧げた。大蛇は感謝の意を表して去っていった。次に猩猩の群れが現れた。玉治別が天津祝詞を唱えると、猩猩たちは感謝した。大きな猩猩に促されて、玉治別は背に負われて運ばれていった。するとその谷川を巨大な大蛇が通り過ぎていった。玉治別は猩猩に助けられたのだった。玉治別は感謝の意を表して宣伝歌を歌い、祝詞を唱えて指頭から霊光を発射した。すると猩猩の精霊が現れて玉治別に感謝の意を表すと、玉能姫と初稚姫は無事であることを告げ、煙のように消えてしまった。玉治別は森林の中に端座して祝詞を上げていると、後ろから刺青をした男たちが現れて、玉治別を見て尊崇の意を表した。男たちは玉治別を担いで自分たちの村に連れて行った。ここアンナヒエールの里の大将はタールスと言い、やはり一人だけ刺青をしないタールス教の教主で、三十格好の大男であった。玉治別は片言ながらこの地の言葉を話してタールスと意を通じた。タールスは玉治別を尊敬して丁重に扱った。そのころ、アンナヒエールの里に玉能姫と初稚姫がやってきた。里の酋長チルテルは、二人の美人の前に進み出て、玉能姫の手を取ろうとした。玉能姫は驚いて思わず手を払いのけた。チルテルは親切心から迎え入れようと思ったのだが、手を払われて非常な侮辱を受けたとみなし、里人に命じて二人を取り囲んだ。チルテルは二人に、タールス教主の女房となるようにと迫った。しかし二人は白狐に守られていることが見えていたので、何の恐れもなく男たちをかわしていた。チルテルの知らせを聞いた玉治別は、直ちにここに連れてくるようにと命じた。タールス教主の女房にしたらどうか、とチルテルとタールスに問われた玉治別は、この二人は天から降された天女であり、人間の女房にすると神の怒りを受けると告げて、思いとどまらせた。玉治別はここに滞在して言葉をすっかり覚えると、玉能姫、初稚姫とともに里人たちを強化し、タールスやチルテルを立派な神司になした。二三ケ月後、三人は里を立ち出でて西北指して山伝いに宣伝に出立した。タールスやチルテルは涙ながらに三人を見送った。
主な人物
舞台
口述日1922(大正11)年07月05日(旧閏05月11日)
口述場所
筆録者北村隆光
校正日
校正場所
初版発行日1923(大正12)年5月10日
愛善世界社版232頁
八幡書店版第4輯 698頁
修補版
校定版239頁
普及版109頁
初版
ページ備考
OBC rm2414
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