文献名1王仁文庫
文献名2第9篇 道の大本よみ(新仮名遣い)
文献名3第14章よみ(新仮名遣い)
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データ最終更新日2018-11-05 02:11:50
ページ50
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本文
一、如何なる罪深き人といへども、あくまで愛し、捨てたまはざる深き厚き大神の御心を、喜び称へ奉りて、神に親しむべし。
二、今日の教は今日の救ひと思ひて、等閑に聞くことなかれ。
三、今日の教を聞き得るも、正しく神の御恵みによるものなればなり。明日をも知れぬ果敢なき人の身は、一息の間も惜みて、神の言葉を聴け。
四、役員信徒と唱へられしものにして、傲ぶり、驕り、嫉み、悪戯なぞの悪しき行状あれば、互に諭し戒しむべし。もし怒りて聴き入れざる時は、速かに教の外に退ひ却けて罪の伝染を防ぐべし。
五、教の道の友達は、兄弟姉妹なり。ゆゑに互に心を用ゐて、道を守るべし。兄弟の罪を軽く見る時は、汝等もまた倶に神の道を汚すものとならん。されど、必ず道の外の人の行状を裁くことなかれ。人の行状を裁くものは、真の神より他に無きものぞ。
六、神を喜ばせんことをのみ思ひ煩ひしもの、妻を娶りてより、その妻の心を喜ばせんとのみ慮りて、神を次にするものあり。これらの人は神を無視して、賤しき吾が心に従ふ愚者なり。夫または妻を迎へたるもの、心せよ。汝ら未だ妻を持たず、夫を持たざりし時の心をもつて、神に篤く仕へ奉れ。
七、神は学あるものよりも学無きものを故更に愛し、強きものよりも弱きものを故更に厚く、深く、愛したまふ。また富めるものよりも貧しきものを、故更に愛したまひて、神の国の誠の道を悟らせ、限り無き生命の杖を与へ給ふものなり。
八、真の神を信ずるものは、世の中に極めて少なく、偽りの神を拝するものは、五月蝿の如し、真の神は光なり。偽りの神は暗黒なり。罪に汚れたるものは、その暗黒に潜みて、神の光を避け得るものと、思ひ謬り居るが故なり。
九、神は光明暗黒の別ち無く、遠き近きの隔ても無く、大き小さきと無く、一様に徹し見そなはしたまへば、神の鋭どき御眼を免るることあたはざるを覚悟すべし。明暗遠近大小をもつて、行ひを二つにするなかれ。
一〇、汝ら神の御声によりて眠りをさませよ。
一一、神の正道を破らんとする、悪魔の猛き仇讎を防げ、撃て。神の道によりて、枉津神を退け、固き信仰と熱き祈祷によりて、攻め来らんとする悪魔の敵を防げ。敵は本能寺にあり。汝の敵は汝の心に潜む。
一二、敵に打勝たば、喜びて神に感謝せよ。勝てば勝つ程、兜の緒を結べ。神の道の勇者らよ。悪魔の城に迫れ。鬼や大蛇の首を得て、勝鬨を挙げよ。
一三、天津神の美しき宮を守れ。神の宮とは道のことなり、道に神は宿りたまふ。
一四、直霊の糧を力に、義の戈を執りて、悪魔の陣屋に向つて進み闘かへ。夢恐るるなかれ。枉津の仇讎を、神に刃向ふ悪魔の敵を。汝らの王は活ける真の神の御子孫なり。心の砦を固くして、寄せ来る悪魔を却ぞけ、神の御国を守れ。
一五、日本は、神のなかなる神の国ぞ。神の国の勇者よ。忠勇なれ。義烈なれ。愛の旗を立て、智のラツパを吹き、親の弾丸をこめ、直霊の魂に従ひてよく戦へ。