文献名1神霊界
文献名2大正8年11月1日号(第97号)よみ(新仮名遣い)
文献名3随筆よみ(新仮名遣い)
著者王仁
概要
備考神霊界 97号5巻P.474
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データ最終更新日2021-04-12 22:51:53
掲載号
ページ8
目次メモ
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本文
旧八月七日、王仁一行、日本国の臍なる世継王山に昇り、言霊の実習を為す。太祓の奏上中、大雨巽方より襲い来る。忽ち白扇を披いて天津祝詞の太祝詞を高唱す。風伯雨師声に応じて東北に去る。旧八月八日浅野氏一行の言霊隊を送る時、前記二首の蕪詩を詠す。一隊は近江国伊吹山に、一隊は大和国大台ケ原に登る。大台ケ原は綾部の正南方に位し、伊吹山は正東方に位す。大台ケ原に向ひし一隊は八月十一日絶頂に達し、伊吹山に向ひし一隊は八月九日に絶頂に達し、各自声調を揃へて、天津祝詞並に大祓詞を臍下丹田より伊吹き放ち、七十五声を幾度も繰返し了つて下山す。今回の挙は只単に探険に止まり、実際的の神業では有りませぬ。去ど言霊の妙用は忽ち顕現し、十月五日(旧八月十三日)台風○○○○の山麓紀州沖に現はれ、地動之に伴ひ、山系の能登に反響し、次で名古屋、静岡、信越地方に突破し、○○○○終に東都を襲はむとする時しも、王仁幸にして鎌倉に在り、神宮山に登りて言霊を活用せし結果、東京方面の被害を免がる。アア言霊の天照国。アア言霊の幸ひ助け生ける日本神国、天祖の神勅言向和す、世界統御の深遠なる御経綸、吾々は感慨無量である。
言霊の実習に就ては、種々の形式があるものですが、一々七十五声に就いて説明する時は、到底百頁や二百頁で書き尽す事は出来ませぬから、実地の説明により、茲には省略します。
要するに言霊の発声は、天地の水火に合致せし時を考へ澄し、臍下丹田に息を詰め、其息が自然に秋の木の葉の風も無きに、梢を離て落る如うに、丹田より少しの支障も無く発する様にならねば、真の言霊の活用は不可能であります。是は堂しても百ケ日位の練習を要するので在ります。併し一兵卒を教育するにも、現役二年の厳格な修養が必要である。況んや一声の下に天地を震動し、一言の下に風雨雷電を駆使する大神法に於てをや。相当の苦辛と修養を要するは当然の道理であります。