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文献名1霊界物語 第67巻 山河草木 午の巻
文献名2第3篇 多羅煩獄よみ(新仮名遣い)たらはんごく
文献名3第16章 酒艶の月〔1718〕よみ(新仮名遣い)しゅえんのつき
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ玄真坊はダリヤが自分に惚れたと勘違いし、上機嫌で酒を飲む。ダリヤはコルトン、シャカンナにも酒を進め、酔わせてしまう。ダリヤは玄真坊、シャカンナ、コルトンが酔いつぶれると、下戸のバルギーを誘惑して、手引きをさせ、いっしょに岩窟を逃げ出してしまう。
主な人物【セ】玄真坊=天真坊、ダリヤ姫、シャカンナ、コルトン、バルギー【場】-【名】シャカンナの亡き妻、観世音菩薩 舞台 口述日1924(大正13)年12月28日(旧12月3日) 口述場所祥雲閣 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1926(大正15)年8月19日 愛善世界社版206頁 八幡書店版第12輯 106頁 修補版 校定版209頁 普及版68頁 初版 ページ備考
OBC rm6716
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本文  玄真坊はダリヤ姫が、俄にやさしくなり、どうやら自分にゾッコン惚て来たやうな気分がしたので益々得意となり、顔の相好を崩し、身知らずに左の手から川端の乱杭のやうな歯の口へ盃を運んで居る。
玄『オイ、ダリヤ、さう夫許りに酒をつぐものぢやない。エー、チツト人さまの手前もあらうぞや。どうだ、チツト親方にも注がないか』
ダリ『ホヽヽヽヽ、あのマア憎たらしい事仰有いますわいのう。何ぼ親方が大切だとて、一生身を任した夫を後にする事が出来ますか。妾もチツト酒に酔ふてゐますから、御無礼な事を申すか知れませぬが、そこは、はしたない女と思召してお許し下さいませや』
玄『ウンウンヨシヨシ、お前の白いお手々で燗徳利を握つた姿と云つたら天下無類だよ。エヘヽヽヽヽ。酔うて能うて、うまうて能うて、気分が冴えて能うて、腹にたまらいで能うて、ヨイヨイヨイの宵の口から、夜の明ける迄、しつぽりと夫婦が酒汲み交はし、浩然の気を養ふのは、又とない天下の愉快だ。月か雪か花かとも云ふべき美人のお前に好かれる俺は何と云ふ果報者だらう。これこれシャカンナ殿、羨るうは厶らぬか、エー。今夜に限り吾妻の弁才天をして、貴下のお酒の相手を命じますから、聊か拙僧の好意を買つて下さるでせうな。ゲー、アフヽヽヽアーア。何とよくまはる酒だらう。まだ一二合より飲んでゐない積りだのに』
シャ『アハヽヽヽ、拙者も大変酩酊して厶る。花に嘘つくダリヤ姫様の顔を拝み乍ら、芳醇な酒をひつかける心持と云つたら、春の花見よりも秋の月見、紅葉見、地上一面の銀世界を現じた雪見の宴よりも、何程爽快だか知れませぬわい』
玄『いかにも、左様で厶らう。之も拙者の貴下に対する好意の賜物で厶るぞ。感謝せなくちや、バヽヽ罰が当りますよ』
シャ『イヤ、モウお目出度い所を沢山に拝見致し、シャカンナも満足致しました。此光景を眺めて、霊前から亡き女房の霊が喜んでる事でせう。南無幽霊頓生菩提…うまい酒を飲む阿弥陀仏だ。噛む阿弥陀仏だ。アツハヽヽヽ』
ダリ『オツホヽヽヽヽ、親方さまと云ひ、吾夫天真坊様と云ひ、随分面白いお方ですこと。妾こんなお方大好きよ。妾どうして又気の軽い、人の好い立派な男さまに添ふ事が出来るのでせう。さうしてシャカンナさまの様に腮髭の生えた勇ましい、猛々しいお顔立ち、あたいは天地の幸福を一身に集めたやうな嬉しい気分が致します。オホヽヽヽ』
シャ『ハヽヽヽ、どうも感心だ。ダリヤ姫さまは交際家だな。外交官にでもしたら、屹度凄い腕を現すだらう。惜しい事には女性だから仕方がないわ』
ダリ『ホヽヽヽ、あのマア親方様の仰有る事わいのう。女だつて外交官になれない事は厶いませぬよ。今日の世の中は女が活躍せなくちや、夫が世に出る事は出来ないぢやありませぬか。今日の小名だとか大名だとかいふ役人さま達は皆奥さまの外交が巧いから、あそこ迄の地位を得たのですよ。女が裏口からソツと這入つて上役の奥さまに一寸、やさしい事を云ひ、阿諛を振まき、反物の一つでも贈つておくと、直様、その夫は一月も経たぬ中に役が上るのですもの。何程男さまが力があると云つても、智慧があると云つても妻に外交の腕がなくては駄目ですよ。ネー天真坊様、貴方、どう思ひますか』
玄『ウツフヽヽヽ、お前の云ふ通りだ。見かけによらぬ、お前は立派な女だな。器量許りかと思へば仲々の智慧もあり腕もあるやうだ。尚々、俺はお前が慕はしく恋しくなつて来たよ。「此夫にして此妻あり」とは、よく云つたものだ。流石は天真坊様のお嬶になる丈けあつて、何かに気が利いて居るわい、偉いものだな。俺はもう、スツカリお前に惚たよ。本当によく惚たよ、エヘヽヽヽ』
ダリ『ホヽヽヽ、あのマア天真坊様の仰有る事わいな、まるつきり井戸掘の検査の様だわ。掘れた掘れた、よう掘れたと仰有いましたね。之では何とか賞与金を頂かなくちやなりますまい』
玄『いや、益々惚た。屹度賞与金を渡してやらう、ウンと張込んでやらうぜ』
ダリ『いくら下さいますか。嘘八百円は御免を蒙りますよ』
玄『ウン、もつとやる、千円やる積りだ』
ダリ『エー今日やらう、明日やらう、もう暫くしてからやらう、と遷延又遷延、どこ迄もズルズルベツタリ引伸ばして人をつらくる考へでせう。そんな縁起の悪い言霊は御免蒙りませう』
玄『ても扨も小むつかしいお嬶だな。そんなら、いくら与つたら好いのだ』
ダリ『お嬶お嬶と、よう仰有いますな、余りみつともないぢやありませぬか。俥夫、馬丁の女房ぢやあるまいし、天帝の化身天真坊様の奥方ぢや厶いませぬか。もし賞与金を下さるのなら、この奥方に対して、貴方の誠意のある丈けを放り出して下さい』
玄『ヤー困つたな、誠意のある丈けと出られちや一寸面喰はざるを得ない。俺の誠意は百億円でもやり度いのだが、さうは懐が許さない。奥様の初めての御要求だから、力一杯与へたいが、何分経済界の行詰りでおれの懐もチツト許り秋風が吹いてゐる。どうか三百円位で今日の所は耐へて貰ひ度いものだな』
ダリ『ホヽヽヽ、天帝の化身天真坊様の奥方が、タツタ三百円の枕金とは安いものぢや厶いませぬか。あまり殺生だわ、ネー、シャカンナの親分様』
シャ『ハヽヽヽ、そこは夫婦の仲だ。どつと張込んで、負ておきなさい。実際女房に金を出すやうなデレ助は、今日の世の中には有りませぬよ。諸物価の極端に騰貴した今日でも、最も安いものは女房ですよ。藁の上から蝶よ花よと育て上げ、中等以上の家庭になれば小学校から女学校、女子大学と沢山な金を投じた上、箪笥だ、長持だ、イヤ三重だ、何だ彼だと家の棟が歪む程、拵へして、「不調法の女だけど宜しく」と云つて、只呉れる世の中だから、何が安いと云つても嫁の相場位安いものはない。それだから、ダリヤさま三百円貰つたら、お前さまは天下一の手柄者だ。天真坊が、ぞつこん、首つたけ惚てゐるのだから大枚三百円を、おつ放り出さうと云ふのだよ。アーア、酔ふた酔ふた。何だか宙に浮いてるやうだ。こんな時に女房があつたら私も気楽に膝枕でもして寝るのだけどな。まさか天真坊様の奥方の膝枕を借る訳にも行かず、エーエ羨ましい事だわい』
ダリ『ホヽヽヽ、いい加減に弄かつておいて下さい。然し親方さまのお話によりまして、妾は本当に世界一の幸福女だと覚りました。何とマア天真坊様と云ふ方は結構なお方でせう。それを承はると益々可愛うなつて来ましたよ、ネー天真坊様。「古くなつたから、もう要らぬ」等と云つて、破れた靴を棄てるやうな無情な事を為さつちや、嫌ですよ。……お椀百迄、箸や九十九迄、ともに朱塗の剥げる迄……仲よう添うて下さるでせうね。そして妾なんか、持たないやうにして下さいね。あたい気を揉みますからね』
玄『ウンウンヨシヨシ、そんな心配は御無用だ。お前は、まだ俺の誠意が分らぬと見えて先の先まで心配するのだな。可愛いお前を棄てて、どうして外の女に心を移す事が出来ようか。オイ、ダリヤ、シャカンナさまには済まないが一つ膝を借してくれないか』
ダリ『サアサア夫が女房の膝にお眠り遊ばすのが、何遠慮が要りませう。「膝を借してくれ」等とお頼み遊ばす、その水臭いお言葉が妾、却て憎らしいわ』
シャ『ヤア、どうも堪らぬ堪らぬ。天真坊殿、怪しからぬぢや厶らぬか』
玄『ヤ、之は失礼で厶る。然し乍らは拙者の自由権利を行使するのに、別に遠慮も要りますまい。御免下さいませ、失礼』
と云ひ乍らダリヤの膝に、胡麻入りの頭を安置した。
ダリ『ホヽヽヽ、酒臭いこと。そしてお頭の毛の香、妾鼻が歪むやうだわ。オヤ、マア観世音菩薩が御出現遊ばして厶るわ、ホヽヽヽヽ』
玄『オイ、ダリヤ、観世音菩薩は子供が好きで頭に沢山の童子をのせて厶るだらう。俺はその観世音を沢山に頭に頂いてゐるのだから、大抵俺の神徳も解つただらうのう』
ダリ『ア、それで天帝の御化身様と云ふ事が判然致しましたわ。もし天真坊様、貴方のお頭は、丁度胡麻煎のやうですね』
玄『オイオイ無茶を云ふない。胡麻煎なら持つ処がありさうなものだ。柄がないぢやないか』
ダリ『何事も改良の流行る時節ですから、貴方の胡麻煎頭は柄は有りませぬが、其代用として鍋のやうに二つの耳がついてゐますよ。この耳をかう、二つ下げて胡麻を煎つたら、素敵でせうね。観音さまの胡麻煎が出来るでせう、ホヽヽヽ』
コル『これこれダリヤ姫さまとやら、こんな席で、さう意茶ついて貰つちや、吾々独身者はやりきれぬぢやないですか。チツトは徳義と云ふ事を考へて貰はなくちや堪りませぬよ』
ダリ『ホヽヽヽ、何とマア妙な事を承はるものですな。山賊の仲間にも徳義等と云ふ言葉が流行つてゐますか』
コル『無論です。泥棒でなくとも今日の人間を御覧なさい。上から下まで徳義だとか、仁義だとか、慈善だとか、博愛だとか、いろいろの雅号を並べて、愚人の目を晦ませ、耳を痺らせ、ソツト裏の方から甘い汁を吸ふてるぢやありませぬか。徳義と云ふ事は泥棒にとつては唯一の武器ですよ、アハヽヽヽ』
ダリ『成程、さう承はれば、いかにも御尤も、仲々泥棒学も修養が要りますな』
コル『さうですとも、泥棒が泥棒の看板をうつて、どうして仕事が出来ませう。すぐ目付に捕まつて了ひますよ。表面は善を飾りつつソツト悪事をやるのが当世ですからね』
ダリ『ヤア、之は大変な知識を得ました。サアお気に召しますまいが……一杯注ぎませう。妾の杯でも受けて下さるでせうね』
コル『ヘイヘイ、受ける段ぢや厶いませぬ。三杯九杯、百杯でも千杯でも頂きますわ、エヘヽヽヽ』
ダリ『これこれコルトンさま、さう杯を近く持つて来ちや旦那さまの顔にかかつたら大変ですよ。もつと、そちらに引きなさいよ。その代り妾の方から力一杯手を伸ばして注ぎますよ』
コル『イヤ有難う。オツトヽヽヽ零れます零れます、もう沢山で厶います。然し、これ一杯で沢山と云ふのぢやありませぬよ。又、後をお願ひ致しますよ、エヘヽヽヽ。オイ、バルギー、どうだい、色男と云ふものは、こんな者だよ。岩窟の女帝様のお手づからお酒を頂戴したのだからな、イヒヽヽヽ。貴様もチツト、あやかつたら、どうだい。蜴奴、何を燻ぼつてゐやがるのだい』
バル『ヤア、俺や下戸だ。ホンのお交際に席に列つてる丈けだ。酒なんか飲み度くはないわ』
 玄真坊は酔ひ潰れてグタリと前後も知らず眠つて了つた。ダリヤ姫はソツと膝を外し、木の枕を胡麻煎頭に支へておき、細い涼しい声でコルトンに一杯注ぎ乍ら、
ダリ『酒を飲む人心から可愛い
  酔ふて管捲きや猶可愛い。

サアサアコルトンさま、男らしうお過ごしなさいませ。此通り天真さまもお眠みになりました。どうやら親方さまも眠まれたやうです。妾が之から貴方を酔ひ潰して上げますわ。バルギーさまはお下戸なり、二人の親分さまはお眠みになつたし、もう、妾とコルトンさまとの天下だわ』
コル『エヘヽヽヽ、イヤ有難う、之も酒飲むお蔭だ。竜宮の乙姫さまが運上をとりに来るやうな美しいお姫さまと杯を汲み交すとは、丸で夢のやうだ。ヤアお姫さま、私も男です。いくら下さつても後には退きませぬ。私の飲み振りを見て下さい』
ダリ『何とマア立派な飲み振りだこと、本当に男らしいわ。妾こんな方と夫婦になり度いのだけどな。天真坊さまと内約したものだから、もう抜き差しならぬやうになつて了つたわ』
と態と小声に云ふ。コルトンは本当に姫が自分に惚たと思ひ益々図に乗つて豪傑振を見せ、姫の心を自分の方へ傾けねばおかぬと、余り好きでもない酒を調子にのつて無性矢鱈に飲み干した。
ダリ『オホヽヽヽ、何と美事な事。なんぼ召上つても、チツトもお酔ひなさらぬのね。そこが男子の値打ですよ。チツト許りの酒を飲んで倒れるやうな事ぢや、まさかの時の役に立ちませぬからね』
コル『それは、さうですとも。一斗桝の隅飲みをやつても、ビクともせぬと云ふ、有名な酒豪ですからな』
 こんな調子にコルトンはダリヤに盛潰され、目を白黒にして我慢をつづけてゐたが、堪へきれずして其場に他愛もなく倒れて了つた。バラック式の小屋には沢山の乾児共が菰を敷いて、喧々囂々と囀り乍ら、ヘベレケに酔ふて、泣く、笑ふ、鉄拳をとばす等の乱痴気騒ぎを極端に発揮してゐる。
 ダリヤ姫は三人の酔ひ潰れたのを見すまし、バルギーの首に白い腕を捲きつけ乍ら小声になつて、
ダリ『もし、バルギー様、本当に済まない事を致しましたな。貴方はチツトもお酒を召し上らないので本当に行儀が崩れないで、床しう厶いますわ。妾、貴方のやうなお方が本当に好きなのよ。あれ御覧なさい。三人共、酒に酔ふて口から泡を吹いたり、涎をくつたり、本当に見られた態ぢや厶いませぬね。もしバルギーさま、貴方妾を憎いと思ひますか』
 バルギーは意外の感に打たれ乍ら、嬉しさうに涎をくり、両の手で慌てて手繰つてゐる。そして小声になつて、
バル『姫様、いい加減に玩弄にしておいて下さい。俺でも男の端くれですからな。貴女はお酒に酔ふてゐらつしやるのでせう』
ダリ『妾だつて、人間ですもの、お酒を飲めば、チツトは酔ひますよ。併し乍ら三人さまのやうに本性を失ふ所まで酔つては居ませぬ。妾の云ふ事を、貴方は疑つてゐるのですか、エー憎らしい』
と云ひ乍らバルギーの頬をギユツと抓つた。
バル『アイタヽヽヽ、決して姫様、疑ひませぬよ、真剣に承はります。何卒、その手を放して下さい。顔が歪んで了ひますわ』
ダリ『本当に妾の云ふ事を信じますか』
バル『全部信じますよ、安心して下さい』
ダリ『そんなら、妾の、これ丈け思つてる心を汲みとつて下さるでせうね。どうか妾を連れて逃げ出して下さいませぬか。妾の宅はスガの里の百万長者で厶いますから、こんな泥棒なんかしてゐるより、余程気が利いてゐますよ。そして妾の夫になつて下さいましな』
バル『ヘヽヽヽヽ、願ふてもないお頼み、イヤ委細承知しました。今夜のやうな、好い機会は又とありませぬ。誰も彼も酒に酔ひ潰れてゐますから、貴女と私と手に手をとつて一先づ此処を逃げ出しませうよ』
 ダリヤは嬉しさうに、
『それでは吾夫様、どこ迄も、お伴をさして下さいませね』
 バルギーは俄に足装束を拵へダリヤにも草鞋を与へて逃走の準備をさせた。……神ならぬ身の三人は他愛もなく酔ひ倒れてゐる。ダリヤは筆に墨を染ませ、天真坊の額に『ネンネコ』と記し、シャカンナの額に『モー、イ』と記し、コルトンの額に『サル、カヘル』と落書し、「ホヽヽヽヽ」と一笑ひを後に残し、抜道の勝手を知つたバルギーに案内され、首尾よく此場を逃げ去つて了つた。
 月夜の寝呆け烏が四辺の大木の枝に止まつて、『アホウアホウ』と鳴いてゐる。岩窟の中は雷の如き鼾の音に、ダンダンと夜は更けて行く。無心の月は二人の逃げ道をニコニコし乍ら照らしてゐる。
(大正一三・一二・三 新一二・二八 於祥雲閣 北村隆光録)
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