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文献名1
文献名2よみ(新仮名遣い)
文献名3(七)病気鎮魂について。よみ(新仮名遣い)
著者井上留五郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ197 目次メモ
OBC B116500c117
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本文  病気鎮魂は許されているであるから、左注意下に行うことを説示されたであります。

一、取次(審神者)心得
イ、同情真心をもって先ず神様に祈願し、さて病人に対しては出来得る限り自己を離れただご神力をお取次する一個媒介者と心得べきこと。
ロ、病人を見るため可哀相と思う念が起こっても神格内流を妨げるから、かく如き際には瞑想しておっても差し支えなきこと。
ハ、病気鎮魂には、神歌は必ず「ひと、ふた、み、よ、いつ、むゆ、なな、や、ここ、たり、ふるべゆらゆら」祝福言霊を用い「ももちよろづ」を唱えざること。
 右次第であるから、鎮魂際、求めて声を出したり、力味たりすることもよくないとことであります。もしかくすれば神霊流通は減弱し或いは遮断し、代わって自己みが注がるることとなるからであります。
 御手代(お杓子)を用いて鎮魂する時も右同様であって、先ず瑞御魂大神を念じ患部と全身を撫でるであります。こ際、御手代を汚さぬよう白紙に包むことが必要であります。なお一つ心得べきことは、人々守護神は神格をいただく方法が種々であるから、鎮魂形式を一定にすることは良くないであります。ただ大体において右心得下に奉仕すれば、他細き点は各自勝手であります。
 御神諭ことに霊界物語を読み聞かせることは、病人にとっては誠に結構であり、かつ安全であります。なぜなれば神格が言霊によって病人に流入するからであって、こ神格内流が鎮魂目的であり御神徳であります。ただし読む箇所と時間とは容態如何により斟酌はもちろんであります。従って鎮魂前に先ず神書を読み聞かせることや、お道を宣伝することが極めて必要であります。こ際、快くまた熱心にそれを聞く病人であれば、お蔭は最も顕著であります。

一、病人心得
 病人は取次者について、決して人選びをしてはなりませぬ。ただ一意神恩を感謝、讃美祈願し、身過ちをお詫びしておればよいであります。
 聖師様お造り楽焼をもって、お神酒なりお水をいただかせ病気治癒ったためしは、随所にたくさんあります。
 さて病気鎮魂については、霊界物語各所にそ実例が説示してあるから、精読考慮すべきであります。たとえば真善美愛卯巻(五十二巻)黄泉帰章下におけるイク、サール真心如き、三十一巻主一無適章における国依別訓示如きは、審神者及び病人心得として主要なることであります。
 またいわゆる病気直し専門にならぬよう注意することが肝要であります。ウッカリすると変な霊に乗ぜられ、五十二巻総説にある薬師院快実如きことがあっては、神様御名を瀆すこととなるであります。
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