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文献名１民謡 波の上
文献名２よみ（新仮名遣い）
文献名３情歌よみ（新仮名遣い）
著者月の家和歌麿（出口王仁三郎）
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2018-04-08 02:40:11
ページ26
目次メモ
OBC B118500c07
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本文の文字数1390
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本文
○せめて一夜と袖ひき止めて落す涙が癪の種
○波路はるかに行きます君に泣いて据ゑてる蔭の膳
○清香か明日かと君待つわたし顔の艶の家このやつれ
○君を恋ひつつ待つこの私月に一度の文もがな
○お風召すなと布団を被せて寝顔ながめて笑ひ顔
○しかと手をとり胸をどらせて顔に紅葉を散らしてる
○顔に紅葉を散らさせ泣かす主は私に秋の鹿
○霜の降る夜も雪積む野路も通はにや止まない熱い仲
○雪も氷も二人の仲は解けて嬉しい恋の糸
○出雲八重垣妻ある身にもめにはさやかな外の花
○春の蝶舞ふ野末の花も床にやさされぬ紫雲英花
○主のお出でを待つこの夕べ親が聾になればよい
○父は聾でお母さん盲目私や見えない恋の闇
○顔を包んで尻ひきからげ忍び行く夜に吠える犬
○露の情のこのひと雫受けてこぼすな盃に
○主と私は御空の月よ天下はれての餅をつく
○いくら搗いても焼餅知らぬ臼気味良くない山の神
○虫の鳴音に頭が冴えて魂は飛び出す主の側
○かたいやかんをひき臼に丸め餅を搗く搗く山の神
○そつと心にかくした女神知らぬが仏の山の神
○言訳たたないこの朝明けのまたげかねたる高い敷居
○君に別れて秋の夜淋し虫は唄へど月照れど
○春の弥生は山野もかすむ私や君ゆゑ眼がかすむ
○駅に迎へた多勢の中に目と目のあふたる人がある
○竹に鶯お前の悋気いつも木違ひ鳥違ひ
○命までもと誓ふた主が今は東京で妻子持つ
○花の木陰にたたずむ乙女見れば春めく花心
○人に知らさぬ私の思ひいつか噂の種となる
○燃ゆる思ひの焔を消せど忍び涙がほとばしる
○涙かくして君恋ひわたる空にさまよふ梅雨の雲
○待てど来ぬ夜の悲しさつらさ袖に涙の雨が降る
○心もやして君恋ひわたる涙かたしく袖の雨
○思ひつめては涕もかわく露の情もないじやくり
○余りじれつたさに門の戸閉めて泣いて暮した梅雨の雨
○やつれ果てたる私の姿これも誰ゆゑあなたゆゑ
○露のしたたるお前の瞳いつも私の胸を射る
○花の唇露たるひとみ月の眉毛が命とり
○思ひあふれて苦しい今宵人にかこつけ泣いてみる
○涙かくして世を忍ぶ草露の雫に乱れ散る
○鬼を挫がむ大丈夫さへも恋の涙にかきくもる
○君を待乳の山ほととぎす涙かくして泣くばかり
○忍びしのんでこの年月にやつれ果てたる老ひすがた
○恋に血を吐く私の心生んだ神さん恨めしい
○心つれない君とは知れど私やあきらめられられぬ
○胸にたたんだ思ひの小琴人目憚る爪ざはり
○思ふ心の半分なりと君の御夢に知らせたい
○水にものかく私の恋は川という字の仮名手本
○袖にかくせぬ私のお腹君に貰ふた土産もの
○忍びしのんだ私の恋路誰に明かそか気がもめる
○いうて見やうかいはずにおこか思ひなやんだ三年ぶり
○私の思ひは医王の渓の池の底よりまだ深い
○朝な夕なに恋がるる人に逢へば愧づかし口籠る
○私が虫ならあの人の軒で恋し恋しと鳴いて見たい
○君を見初めし弥生の春の花は散るとも岩つつじ
○君を見初めてはや長月の菊は咲けども咲かぬ胸
○惚れた弱身で益良夫吾も君に逢ふさへ恥かしい
○私や初恋心愧づかしさ主の前には唖となる
○私や恥づかし秋野の虫よ草にかくれてなくばかり
○思ひ詰袖この長月を色も褪せたる恋衣
○とても手折れぬ高峰の花と思や一入恋しうなる
○私や深山の岩間の温泉人に知られず湧きかへる
○人の譏りもかま倉山の峰に高泣く呼子鳥
○しかと握りしこの掌の中にかたい約束とりかはす
○露の涙も夏行く夕べ恋に血をはくほととぎす
○恋しなつかし心の色を染めて着せたい島の姫
○せめて一夜と袖ひき止めて落す涙が癪の種
○波路はるかに行きます君に泣いて据ゑてる蔭の膳
○清香か明日かと君待つわたし顔の艶の家このやつれ
○君を恋ひつつ待つこの私月に一度の文もがな
○お風召すなと布団を被せて寝顔ながめて笑ひ顔
○しかと手をとり胸をどらせて顔に紅葉を散らしてる
○顔に紅葉を散らさせ泣かす主は私に秋の鹿
○霜の降る夜も雪積む野路も通はにや止まない熱い仲
○雪も氷も二人の仲は解けて嬉しい恋の糸
○出雲八重垣妻ある身にもめにはさやかな外の花
○春の蝶舞ふ野末の花も床にやさされぬ紫雲英花
○主のお出でを待つこの夕べ親が聾になればよい
○父は聾でお母さん盲目私や見えない恋の闇
○顔を包んで尻ひきからげ忍び行く夜に吠える犬
○露の情のこのひと雫受けてこぼすな盃に
○主と私は御空の月よ天下はれての餅をつく
○いくら搗いても焼餅知らぬ臼気味良くない山の神
○虫の鳴音に頭が冴えて魂は飛び出す主の側
○かたいやかんをひき臼に丸め餅を搗く搗く山の神
○そつと心にかくした女神知らぬが仏の山の神
○言訳たたないこの朝明けのまたげかねたる高い敷居
○君に別れて秋の夜淋し虫は唄へど月照れど
○春の弥生は山野もかすむ私や君ゆゑ眼がかすむ
○駅に迎へた多勢の中に目と目のあふたる人がある
○竹に鶯お前の悋気いつも木違ひ鳥違ひ
○命までもと誓ふた主が今は東京で妻子持つ
○花の木陰にたたずむ乙女見れば春めく花心
○人に知らさぬ私の思ひいつか噂の種となる
○燃ゆる思ひの焔を消せど忍び涙がほとばしる
○涙かくして君恋ひわたる空にさまよふ梅雨の雲
○待てど来ぬ夜の悲しさつらさ袖に涙の雨が降る
○心もやして君恋ひわたる涙かたしく袖の雨
○思ひつめては涕もかわく露の情もないじやくり
○余りじれつたさに門の戸閉めて泣いて暮した梅雨の雨
○やつれ果てたる私の姿これも誰ゆゑあなたゆゑ
○露のしたたるお前の瞳いつも私の胸を射る
○花の唇露たるひとみ月の眉毛が命とり
○思ひあふれて苦しい今宵人にかこつけ泣いてみる
○涙かくして世を忍ぶ草露の雫に乱れ散る
○鬼を挫がむ大丈夫さへも恋の涙にかきくもる
○君を待乳の山ほととぎす涙かくして泣くばかり
○忍びしのんでこの年月にやつれ果てたる老ひすがた
○恋に血を吐く私の心生んだ神さん恨めしい
○心つれない君とは知れど私やあきらめられられぬ
○胸にたたんだ思ひの小琴人目憚る爪ざはり
○思ふ心の半分なりと君の御夢に知らせたい
○水にものかく私の恋は川という字の仮名手本
○袖にかくせぬ私のお腹君に貰ふた土産もの
○忍びしのんだ私の恋路誰に明かそか気がもめる
○いうて見やうかいはずにおこか思ひなやんだ三年ぶり
○私の思ひは医王の渓の池の底よりまだ深い
○朝な夕なに恋がるる人に逢へば愧づかし口籠る
○私が虫ならあの人の軒で恋し恋しと鳴いて見たい
○君を見初めし弥生の春の花は散るとも岩つつじ
○君を見初めてはや長月の菊は咲けども咲かぬ胸
○惚れた弱身で益良夫吾も君に逢ふさへ恥かしい
○私や初恋心愧づかしさ主の前には唖となる
○私や恥づかし秋野の虫よ草にかくれてなくばかり
○思ひ詰袖この長月を色も褪せたる恋衣
○とても手折れぬ高峰の花と思や一入恋しうなる
○私や深山の岩間の温泉人に知られず湧きかへる
○人の譏りもかま倉山の峰に高泣く呼子鳥
○しかと握りしこの掌の中にかたい約束とりかはす
○露の涙も夏行く夕べ恋に血をはくほととぎす
○恋しなつかし心の色を染めて着せたい島の姫
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