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文献名1幼ながたり
文献名2幼ながたりよみ(新仮名遣い)
文献名322 教祖と大槻鹿造よみ(新仮名遣い)
著者出口澄子
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
ページ 目次メモ
OBC B124900c24
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本文の文字数770
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本文  ご開祖一代に常に教祖を攻めた男が居ります。初めにおよね姉さんを力づくでさらっていった大槻鹿造であります。こ男は侠客ような男で、弁舌は達者で今でいう弁護士ような話術達者なもでした。
 教祖は特別、こ西町がきらいで、ことに西町に集まる三人顔役は一番きらいでした。それは教祖は日本純粋神であり、三人は外国悪い神系統というわけで、教祖にかかられた神をきらってあらゆるボウガイをしたであります。それで教祖も鹿造たちを改心させなければならぬで、毎日西町に行かれ、およね姉さんと鹿造に天地道理を説かれました。
 大本歴史にあったことと、日本および世界に実地におこったことを比べてみると、大本は世界型をするところであるということが分かるでありますが、教祖と鹿造型、私とおこと姉さん型も、神さま啓示として理解できるであります。そことが分からんと、ただつまらぬ話でありましょう。
 大本歴史におこったことは、どんな小さいことでも、一つ一つ意味がありまして、後で世間に大きく映ってから、神さまからさせられていた型であることがわかるであります。
 西町近くまで教祖がゆかれますと、西町に寝ているおよね姉さんは「また、新宮から来るッ」と叫んで炬燵中にもぐり込んでしまい、蒲団中から目ばかりむいていました。そうして教祖を誰よりもこわがりました。
 教祖はおよね姉さん見舞いに来られると、自然に腹中から声が出て、
「およねよ、改心いたされよ、○○は強いもがち神、これからは世が変わるぞよ」と申されました。それを聞くと、およね姉さんは、苦しんで、よけいに荒れていました。
 大槻鹿造はそうち教祖、本宮元屋敷を売ってしまいましたで、教祖は一時、住むところもなくなりました。私が八木にやられたはそころです。
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