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文献名1大本七十年史 下巻
文献名2第5編 >第2章 >2 皇道運動と大本よみ(新仮名遣い)
文献名3非常時と愛国運動よみ(新仮名遣い)
著者大本七十年史編纂会・編集
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-09-03 19:21:28
ページ117 目次メモ
OBC B195402c5221
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本文  満州事変によって大本諸活動は、時局に対応する愛国運動様相を呈してきた。しかしそために大本本来宗教的活動が停滞していたではない。時局に対応して表面上活発な動きをみせたは人類愛善会・昭和青年会であって、大本宣教活動はいぜんとじみちにつづけられていた。教団宣教史上からみれば、駐在・特派宣伝使活動はまれにみる活発なもがあって、亀岡天恩郷大道場で修業する人々数も増加し、講座内容も充実されてきた。ところが、一九三二(昭和七)年一月二八日に、上海事変が起った。そして国際的に孤立していた日本は、ますます非常な事態におちいっていた。国内では「非常時日本」だとか「生命線を守れ」だとかいうように喧伝されだし、愛国的な国民精神が強調されていった。
 一九三二(昭和七)年二月四日、大本開教四十年祭典が盛大におこなわれた。こ日は大本重要な祭典日節分大祭でもあり、そこには従来にみられない活気がみなぎっていた。そ当日、五六七殿において聖師によってつぎように語られた。「……色々と世中に起って来ることはもう神界経綸が実現緒についた事であるといふことをお考へになつて差支へないであります。それでありますから此際小異をすてて大同に合して、こ国難に当らねばならぬといふ時であります。それは今日まで思想国難、外交国難、経済国難といふ事を打破して、総てが改まる─改まれば国幸福になる。一方から見れば国難であり、一方から見れば国福と思つてゐるであります。そしてさらに吾々大本信者はいふに及ばず、日本国民全体が鉢巻きをしめて大いに考へ、大いに尽さねばならぬ時が来たであります。吾々は世界戦争が起る、或は日本は世界を相手に戦はねばならぬといふ非常なる覚悟を要する時だと思ふであります」。
 こ訓話なかに信者は、『瑞能神歌』に示されてあった立替え本舞台、日本対世界戦が迫ってきたことを示唆された。そして本部から提案された「全国総市町村支部設置完成運動」を即決し、ひきつづいて「日支事変戦死者慰霊祭」が厳粛に執行された。こようにして、覚悟もあらたに宣教活動意欲を盛りあげることになった。そ一方法として映画宣伝班が組織されたもこ節分大祭からである。また満州事変突発以来つづけられていた出征兵士送迎・皇軍慰問・難民救済物資送達はひきつづきおこなわれており、二月二八日からは、出征軍人ために[忠勇お守」を下げることがはじめられた。
 一九三二(昭和七)年三月一日、満州国が樹立された。こ日聖師から溥儀執政に儀礼賀辞がおくられた。
 こえて四月、みろく大祭における瑞祥会総会席上において、出口宇知麿は、「ご神業は時節と共に進みつつあります。東亜動き、世界大勢は神様ご警告ままになりつつあるであります。世界平和を実現しなければならない重大なる使命を有している我が神国民は、惟神大道にもとづいて神様御心を世界に行ふべく起たなければなりません。今や国を挙げて国を護れ、国を愛せよ叫びは高くなつてまゐりました。神民として生くるべく常に神教に進んで居るところ吾々大本信徒こそは、奮然起って大いに愛国精神を喚起し、誠活動をしなければならないであります」とべた。そして瑞祥会連合会長会議に「愛国運動方法」が提案審議され、ますます大本および人類愛善会・昭和青年会動きは、非常時意識にもとづく愛国的色彩を濃厚にしてゆくことになる。しかし同時に、かりそめにも吾々不注意為に、大本精神を一般に誤らしめる事ないよう、「万事に心を配つて、神国光を放つべく最善誠を尽す」ことがつよく要請された。

〔写真〕
○満州事変以来慰問袋が信者手によっておくられていた 台北 p119

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