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文献名1大本史料集成 1 >第2部 出口王仁三郎思想
文献名2第1章 明治期神諭よみ(新仮名遣い)
文献名3第6節 いろは歌よみ(新仮名遣い)
著者
概要明治36年9月10日 小松林命が王仁三郎に懸かって下した神示。
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2017-05-15 02:07:12
ページ535 目次メモ
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本文

〔旧〕明治三十六年九月十日
小松林命作
   いろは歌
 いまは斯世、落ぶれもよ。人に笑はれ、罵しられて、誠道を辿りつつ。末にや夜光、玉を得る。
○ろこく斗りか亜米利加迄が、末に日本を奪る企画。金と便利に任しつつ。
○はやく勝負を極めん事にや、枕を高く休めない。神政成就遂ぐるまで。
○にしに亜米利加、北には露西亜、前と後に敵ひかえ、四方海なる日本国。
○ほくそ笑ひを、為しつつ聞きし、神教え現はれて、今じや頭が上らない。
○べんくだらりと、談判延ばし、深い巧みをする夷国、太平洋まん中に。
○とくを貰うも又た落すも、心次第大本ぞ。天岩戸御戸開らき。
○ちしん雷鳴。火雨降らし、人心を戒しめる、天地御経綸。
○りくつ斗りを、エラソウに言ふて、腹に誠無いもは、今世界流行物。
○ぬくいふところ八髭生やし、神も仏も要るもか、金が神じやと鰌鯰、一寸先きは泥暗み。
○るすじや留守じやと、何時来て見ても、奥に主人は居る癖に、不思議と門に立留り、能くく思案をして見れば、何時も嘘つくこ家に、神が御不在といふ事か。
○をにも十八番茶も出花、時が過ぎたら間に合はぬ。世界立替あるまでに、身魂研いて置くが良い、後改心間に合はぬ。
○わしは備前岡山育ち、米生る木は未だ知らぬ。綾部に生れた人でさえ、世大本を未だ知らぬ・燈台下は真暗。
○かえせ戻せと扇を揚げて、招くは熊谷須磨浦、モ一度斯世を持たんとて、呼べど招けど白波、おき毒でも、此度二度目世界は、返やしやせぬ。鬼門金神在る限り、世に出て居れた守護神、早く心を入れ直し変性男子に従ひて、今度御役に立つが宜い。
○よ言どころか確言ばかり、一分一厘違がやせぬ。誠心で開くなれば、ヒヤリヒヤリと汗が出る。何程邪見な身魂でも、改心せずには居られない。
皇大神御神諭。
○たすけ玉はれ世界人に、如何なる罪在りとても、暗夜如き人民、代りと天地ヘ御詫して、朝な夕なに変りなく、出口御祈念は、世界為と国為。
○れん花経でも南無阿弥陀でも、今度事には間に合は繊。木魚をどれだけたたいても、太鼓をドンドンなぐつても、妙見坊主や日蓮一寸挺には合い兼ねる。二度目斯世立替は、勝手気儘神々や生臭坊主明き。
○そんじや徳じやと計算斗り、損中にも得がある、得と思ヘば損となる。兎角こ世は人民、思案斗りで行きはせぬ。万事万端神界教を守り行くなれば、見えぬ所から神々が、守護なされて何事も、キチリキチリと遂げらるる。思案も工夫も要りはせぬ。心研いて御教になびけよく神子等。
○つるぎ山に登るとも、千尋荒海打ち渡り底藻屑と成とても、ナドヤ厭はん敷嶋、日本男子を引連れて丹後無人嶋、沓島冠島を開かんと、神御言を畏こみて、勇み進んで出て行く、出口雄々しさよ。明治三十三年、七月八日未明、一つ神祠を建初めて、唱ふる祝祠声清く、沖に聞ゆる浪音も、神御声と偲ばるる。東空は茜射す、日景色拝しつつ、神神務終えて、大本さして帰らるる、出口御親勇ましさ。
○ねらう要所は対島に津軽、馬関海峡其次に、舞鶴軍港岸和田間だ軍備に眼を付けて、地勢要害取り調べ又も越前敦賀より、尾張半田に至るまで、国探を放ちて探索し、一挙に御国へ攻め寄せて、総て活動中断し、日本を占領する企み、夢でも見てるか夷国人、日本神国敷嶋、神身魂を知らないか、鰐如うなる口開けて、只一呑みと思ふても、日本男子魂は、胸に約りて呑めないぞ。行きも戻りも成らないぞ。
綾部大本、十里四方は宮内、見事覚えが在るなれば、沓島沖まで来て見よれ、鋼鉄艦も潜艇も、丹後埋め草に、一隻も残さず揺り沈め、日本兵士忠勇と、出口御威徳で、艮大神現はれて、三千世界を立直す、首途血祭り覚悟せよ。
○なり鳴りて鳴余りたる駿河なる、富士高峰神霊が、まさか時に
現はれて、三千世界に鳴り渡り、登る竜巻すさまじく、清水港に攻め寄せし、外国船を残りなく、沈め絶やして葦原、中津御国を鎮めます、神は木花咲耶姫、神尊とけれ。
○らん暴極まる畜生国慾に眼光を曇らせて、我神国を屠らんと、日頃巧みし軍略は、旅順、大連、韓国に、計画外づれて馬鹿を見む。石炭兵糧軍資まで、用意して置け旅順港に、今に日本が貰てやる。其返礼に日本刀、一度は切味見せてやろ、覚悟召されよスラブとも。
○むかし仕組まれし最も便利な世が参り、蒸気、電気働きで、三千世界を近よせる、交通機関も完備して、千里万里も夢間に、是も昔神代から、神御裔奇魂、奇しき力賜ぞ。艮金神現はれて、世界一つに統べ玉ふ、天時節来たもを、訳分らぬ人民が、人智や科学活きと、誤解して居る憐れさよ。
○うそで固めて得心させて、あとでぺロリと舌を出す。今世界人々は上から下たまで其通り、一分も誠は無い、是が畜類中ぞ。
○ゐつも鳴いてる烏と思ひ、神教もウワ空、慾と慢心強くして、心空もかけくもり、暗夜に烏飛つ如く、何が何やら白雲、曙烏に近よりて、日守護と成るなれば、悪審判は眼あたり、罪穢深き人々よ。早く身魂を研き上げ、改心するが日本一。不二山ほど在る罪も、直霊御魂に清くなる。弥々日出と成るなれば、元生神あらはれて、激しき守護ある故に、心に曇りあるもは、余り眩ゆて寄り付けぬ。竜宮館庭までも。
奥も都路も天にも地にも押並べて、神坐まさぬ所は無い。日輪お照し在る限り、変性男子が現はれて、常盤世となれば、神守護はあり明、月形ち御簾内。
○おもひ違ひ斯世政治是から凡てを立替て、随意競争弊を去り、天下公共其為に、世界桝掛引き均らし、神も仏事も人民も、勇みて暮す神代とし、綾部を世界中心と、定めて国々統べ守る、天津日継御威徳と、変性男子御守護で。
○くに為とは口先ばかり、今高座番頭は我身好かれしがくして、下タ難儀は露知らず、人車や馬車に打ち乗りて、手掛足懸色々に、然も大道中心を、往来妨害気にもせず、鼻高々と澄し込み、口に葉巻を銜えつつ、横柄面する見苦しさ。
○やがて三十七年明治四月には、斯世滅亡と基督、神信徒がヒマラヤ、高地を尋ねて寄り集ひ、寺を建たり祈祷して、凡て事を打棄てて、救ひを祈る最中に、神御国に生れたる、日本人が知らぬとは、燈台下は真暗。さは去り乍ら世人よ、周章てず騒がず一筋に、神教に従ひて、誠を尽せば此度は、一先づ延ばす神旨、斯世滅亡来る事は、何れ神も知りつれど、此儘続かす経綸をば、知らざる故に色々と、騒ぐは無理も無けれ共、世界に鬼は無いとやら、鬼と言はれし艮、隅に坐ませし生神が、斯世こ儘預りて善と悪とを立別けて、世界洗濯為し玉ひ、清きは赦し玉ふなり。早く改心一等ぞ。心次第で此度は、どんな御徳も授けられ、心悪るい人民は、厳つき懲戒ある故に、何んにも知らぬ神子等、凡てを捨て神界に、心捧げて祈れかし。
○まいにち新聞披ゐて見れば、魔法斯世は目あたり、殺人強盗窃盗に詐偽に間男大喧嘩、一つも碌な記事は無い。熟々思案をして見れば、実にもこ世は暗黒よ。畜生ばかり住み処。思へよ思へ秋津人。日本は神住み処、大和御魂持主ぞ。世界に先立ち善行、鏡を出して敷島、水晶玉を輝かし、出口守に従ひて、二度目岩戸大前に、世界人を助くるは、日本天職ぞ。日本御魂持まいぞ。
○けん利義務じやと小理窟斗り潜りて飯を喰ふもは、我神国上に、いく十万穀潰ぶし。法律ばかりを楯と為し、情宜も義理も知らばこそ、鬼上前へ越す悪魔、日本御国に蔓こりて、今や斯世は真暗、仁義道徳頽敗し、誠人はなき暮し、獣畜ばかり住む世界、清めて元え立て復す、変性男子教。
○ふじ高峰に村雲懸り清き姿を包めども、雲立ち退けば元不二、神代ながら山、気高き姿は世界一、日本魂も其通り、心に懸れる村
雲を除けば直ぐに光り出す、元は天地分身魂、魂を磨けよ人々よ、神御教を、畏こし謹しみ赤心に、誓ひて固く守る可し。
○こん輪奈落底まで落ちた、腐敗堕落中に、水晶御魂が只一トつ、一つ御魂を種として、日本御魂を培養し、二度目世界御柱と、したつ岩根大本、神御役に立てんとて、心を千々に砕きつつ、血を吐く思ひ辛労を、世人為に舐め玉ふ、変性男子雄々しさよ。
(「神霊界」大正六年十一月号)


○えん慮笑釈も梨地硯、齢も長き命毛、筆を振ひて皇神は、三千世界出来事を、示して斯世を救はんと、明治二十五年より、出口守は一筋に、知らせ給へど濁る世、人心は真暗、悪魔住家と成果てて、誠言葉は聞入れず、何時も恐喝と思ひつめ、悪胴据えて動かない、訳分らぬ人草は、地球上に充満し、益々こ世は汚れ行く。
○てん神勅を畏こみて、泥海世界を清めんと、三千年間、堪らえ玉ひし御難苦は種々雑多に身をやつし、神政成就其為に、守り給ひし霊徳が、天運循還て歴然と、花咲き初めぬ煎豆に。
○あじや、亜弗利加、エフロツパ、南北亜米利加、太洋洲、一つに丸めて日本、天津日嗣神徳で、万古末代続かせる、神出口道開き、竜宮やかたに表現はれて、三千世界主と成り、普天卒土を統一し、元神世と改めて、神も仏も人民も、勇んで暮す松、七福神楽遊び。
○さん千世界花、一度に開く今や時、鬼門金神現はれて、鬼も大蛇も帰順して、松神代と成る上は、二度目世界は天国ぞ。曲も醜女も消え失せて、上から下たまで神心、勇みて暮む楽しさよ。
○きもん神は元神、国常立大神よ、斯世を造り固め成し、世本に隠身て、善悪正邪審判を最と厳重に立て玉ひ、こ世一切守ります、尊とき神にましませり、鬼門神は男神、経守護と定まりて、緯守護が裏鬼門、女神に坐して坤、変性女子神霊ぞ、世界悪魔や病ひ神、悪しき心鬼どもを、払ひ清めて経緯、夫婦神は人民を、導びき給ふぞ尊とけれ。
○ゆめになり共セメテは一度、綾部高天大本、竜宮館ヘ往て見たい。
ト言ふて霊魂は泥まぶれ。何うしたら垢が落ちるやら、近所に居ながら気が揉める、教祖を一度拝したさ。
○めくら聾よ世界九分は、昔神代が巡り来て、変性男子が現はれて、世界事を知らせども、実地見せても気が附かぬ、一度に驚愕する事が、出来ては成らぬと朝夕に、声を限りに叫べ共、何処を風が吹くらんと、言はぬ斗りに鼻先、フフソと笑つて空向ひて、自が乗り行く火車、実に憐れな人ばかり。
○み仙神山に立籠り、こ泥を清めんと、三十四年は菊月、八日に館を立出て、神徳も高きこ山に、祈り玉ひし我教主。至誠は天地に通じけん、十五有明に、尊とや神霊現はれて、世行先き事どもをいと懇ろに説き給ひ、教御祖御心は、春野雪と解け初めぬ。
され共高き神山、木立は繁く溪深く、雲霧四方を閉籠めて、月日も為に光り浅せ、常夜如くなり。
○しん徳高き神山、開けて茲に千四百、四十余年と成りぬれど、女人禁制山、今に汚れし事も無く、神祇集ひ神園として、清き霊地と鳴響く、浪音たかき八塩路、女島男島と諸共に、神代姿変へぬなり。神代国、瑞穂国を守らんと、冠島沓島神々は、弥仙神山に神集ひ、清けき和知河水に、世界を清め人々を、安きに救ひ助けんと、天岩戸を押開らき、村雲四方に掻別けて、教御祖手を通し、口を通して詳細に、諭させ玉ふぞ尊とけれ。
○ゑい耀栄花に暮して来たが、報ひは忽ち丸裸体、楽した後糖苦労、難儀ばかり珠数つなぎ、誠苦労なら、神助で何事も、末に萎れぬ花が咲、万古末代名を残し、斯世神と仰がれん、勤めよつとめ人々よ、誠道に乗り替て、松心で励む可し。
○ひろい世界に只一柱、是を誠神といふ。斯世つくりて万類を、育てむ為に日月を、守り神と神定め、神御子なる民草を、養ひ賜ふ有難さ。
○ももち万神々が、鬼門神に従がひて、三千世界を夫れ夫れに、持場々々を守ります、山には山神坐まし、河には河神居まし、草木は草木神居まし、海には海神います。大地は禁闕金神、二度目世界守護神、陸と海と竜宮、乙姫どはこ砌り、綾高天原に現はれて、日神とひつそうて、斯世守護と代りたり。天地覆りて上へ下タに、成ると教は此事ぞ。実に尊き神代かな。
○せまい心で鼻高さんが、高天原へ出て参り、出口筆先を、聞いたら嘸や困るべし。心に合ぬ事斗り、三日や十日や百日に、神経綸は解りやせぬ。誰しも覚え在る故に、一寸様子を書くなれば、浅智慧学者内、一から百まで知れ渡る、変性男子御身魂、出口書れたる、世界神教が、心に当りて耳痛く、聞けば聞く程腹が立ち、身体がピリピリ震い出し、気分悪しくてモヂモヂと、終にや遁げて去にとなる。眼と口間に在る、鼻が知らずに高く成り、夫れが邪魔して脚下が、見えない故に丼壷へ、落ちて難渋する迄は、ここ教は聞かれない。少し学が邪魔になり、理窟斗りに固まりて、何時も疑念晴間なく、心に取越苦労而已、生れ赤子に成るまでに、高い鼻めが邪魔をして、誠垣をする、なさけないは人心。
○すでに悪魔に取ひしがれて、危ふい処を差添、誠こころに染められて、捨た思案後戻り、洋服脱いで沓捨てて、皮カバンも投捨てて、昔神代人となり、熟々思ひ回らせば、出口御知らせ、通りに汚れた世界じやと、固く心を取り直し、只一筋道、心も勇み気も開き、花咲く春に遇ふ思ひ、斯んな結構が又と世に、三千世界に在らうかと、初めて覚り大本に、大きな尻を末長く、綾高天で猫と成る、オツトどつこい神様激しき威徳に照らされて、心塵芥を、白状したが情け無い、是が出口王仁三郎。
○いちぶと九分と戦いで、三千世界を立直す、出口男々しさは、日本礎ぞ。
○ろんより証拠見て御座れ、今に世界が立直る。出口御威徳で、変性男子が現はれて。
○はやく早くと待つは神世、悪斯世を立替て、人々勇み暮す世を、変性男子御威徳で。
(「神霊界」大正六年十一月号)
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