文献名1大本史料集成 1 >第2部 出口王仁三郎の思想
文献名2第4章 道の栞よみ(新仮名遣い)
文献名3第4節 道の栞 第一巻上(三)よみ(新仮名遣い)
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道の栞第一巻上(二)
二九 瑞の御魂と申して頼めば信さへとどけば、如何なる病も、ふうじてやる、神が引添ふて、神力を以て助けてやる。
三〇 此取次が許した取次なれば、瑞霊と同じ神徳を与ヘる。慢心した取次は、直に神力引上げて、世界の見せしめと致す。
三一 此ものゝ身魂は、大神の直々の聖霊の宿であるから、瑞の霊と云ふ。瑞の霊が善いと申した事は善し、悪いと申した事は皆悪いのであるから、疑はずと神の申す事を聞くが結構。
三二 神は声もなし、姿も無し。故に清き御魂の肉体に憑りて、何事も知らせるのである。
三三 善き心の者には、善き神が憑り、悪しき心の者には悪しき神が憑るから、魂を研いて水晶にして置かねば、神徳は受けられぬ。
三四 悪しき者には、悪しき神が憑りて、悪しき事許りを致さすものぞ。
三五 悪しき事が重なりて、遂には根の国底の国に落ちるのである。
三六 根の国底の国へ落とされたるものは、何時迄も限りなき神罰を受けて苦しまねばならんから、改心一等である。
三七 所々に神柱は沢山あれど、皆先走り、誠の事は判りて居らぬ。
三八 何の教会も山子が八分で、神を好いだしがらに致して居るが、可愛相なものぢや。今に其の報いで、地獄の釜の火に蒸れねばならぬ、実に気の毒。
三九 冠、装束、上から見れば立派な神のお取次、心の中は鬼大蛇、虎狼の棲ひ所、何にも知らぬ信者は気の毒。
四〇 此の取次は、十三歳の秋より、神が綱を掛けて仕組致して居りたが、二十八歳の年から、愈御用に立てたのである。
四一 綾部、亀岡、曽我部此の三ケ所は、神の誠の神の力の出る所。
四二 斯道の取次は、女の方が結構である。男も能けれど、男の取次は兎角、我の出易きものであるから、失敗て神の道を汚す恐れあり。
四三 今は神の仕組で、二つに別れ、末で一つになる仕組、何方も魂の研き合ひ。敵の中にも味方あり、味方の中にも敵がある。
四四 神の御力を蒙りて、世界を助ける御役目。亦と世界に無き審神者。
四五 日本と露国と大戦があると、明治三十一年から瑞月の口を借りて、知らして置きたがいよいよ時節が来た、信心なされ世の為めに。
四六 此ものゝ身魂は、神の役に立てる身魂であるから、若き時より種々と苦労がさしてある。
四七 地獄耳と人から賞られたのは、神が引添ふて何事も力を添ヘて居からである。何を尋ねても知らんと言ふ事の無いのは、神が蔭から守りて居りたから、神が構へば何んな力も出る。
四八 瑞霊は此の世と彼の世の助け船、心も身をも任せなば、転覆ヘる案じもなしに、神の国ヘと救はれる。
四九 木仏金仏立派に飾り、人の眼を眩ませる、之が狸の土船ぞ、気が付いたならば一日も早く乗り換て、鱶の餌食とならぬ様にせよ。
五〇 悪魔も神を恐れている。恐れるばかりが信仰では無い。
五一 畏れ慎み、神に親しむ、之が誠の神に仕ふる道の奥の手。
五二 神の教は結構ぢや有難いと云ふてゐる許りで行ひの出来ぬ人は、心に罪を造る者。行ひの添はぬ信神は、却て神に恐れが出来るものぞ、慎むべし。
五三 信神してから自分の生計が辛くなったと悔むもの、神の咎人となる。まだまだ偉い災禍の出て来る処を、大難を小難にまつりかへられ、助けられたのも知らずして、神に不足を云ふて居る。知らぬ事とは云ひ乍ら、神から見れば罰当り。
五四 家に災禍来れるとき、直に神に不足を申す、是が誠の曲津神。
五五 そんな時には、益々心を清め、腹を据えて神に縋れよ。神は世界の人民皆我が子であるから助けたいのは胸に一杯。
五六 神の教の船に乗るべし。人の口車に乗りて神に背いて罪を重ねな。
五七 何時も変らぬ常磐の松の心を持ちて、信神すれば救はれる。
五八 雷の激しき時、地震の揺る時に神を頼まぬものは無し。其の心を常に持ちて信神せよ。
五九 常の信神積り積りて、正勝の時の助け船となる。
六〇 八十の手習ひ、神の御道は限りもなし。一足なりと早く歩みて、神の御国に近寄るべし。
六一 遠いようでも、近く、近いようでも遠いは、神の道なり。
(「神の国」大正十四年六月二十五日号)