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。(2023/12/19)
文献名1
大本史料集成 1 >第2部 出口王仁三郎
の
思想
文献名2
第5章 直霊軍・敷島新報
の
諸論稿
よみ
(新仮名遣い)
文献名3
皇道研究
の
趣意
よみ
(新仮名遣い)
著者
概要
備考
『出口王仁三郎全集1』第5篇第3章 皇道研究
の
趣意 も同じ
タグ
データ凡例
データ最終更新日
2022-03-05 17:33:12
ページ
701
目次メモ
OBC
B195501c2501
本文のヒット件数
全 71 件/ノ=71
本文の文字数
1758
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本文
皇道研究
の
趣意
我国は建国以来
の
歴史によりて善く其粋を保ち、時に精華を発くと雖も時代
の
風潮は漸く妖孳
の
兆を醸し、国民思想
の
根底は、水
の
浸潤するが如くに腐蝕し、祖神が以て天壌無窮なりとして寄さし玉へる皇国
の
基礎、不測
の
禍根なきを保し難からむとす。見よ、上下生活難を叫喚するは何
の
為ぞ、安分
の
念なくして虚栄浮華に奔るを以てなり、六親相怒り郷閭相鬩ぐは何
の
為ぞ、誠敬
の
心無くして自他
の
相欺くを以てなり、父子
の
情殆ど絶ゑ、君臣
の
義将に滅せんとす、於是乎、社会主義あり、自然主義あり、厭世主義あり、曰く吾人
の
意思は自由にして、人権は平等なり、故に共和政治は最も人生に適す、曰く天は人を平等に生み、平等に愛す、須く共産主義を行ふべし、曰く人は自然に生れ、死するも亦自然なり、故に自然的情慾を恣にして無政府なるべし、曰く人生は猶火宅
の
如く身を焼ひて止まず甚だ厭ふ可しと、或者は豺狼
の
如く或者は羊豚
の
如くにして民心常に薄冰を践むが如く、国家亦常に深淵に臨むが如し、噫思ふて茲に至れば、現時は是一大乱世に非らずや、若其れ家貧にして孝子出で、国乱れて忠臣顕はれ、天下道無くして、聖人起るとせば、今を措て他ある無し。
我大日本修斎会は、皇祖
の
御遺訓と教主
の
忠愛心に基き、此漂蕩ヘる民心を修理し、此漂蕩ヘる国家を固成し以て此世をして神祇聖代
の
徳沢に鼓腹せしめ、此国土をして天国、楽園に化せしめ、此衆生をして、極楽浄土に往生せしめんが為に「国体を堅固にし、道徳を振起し以て敬神忠孝
の
大道を天下に宣伝し」「衛生を普及して、悪性遺伝
の
恐るベきを講明し、以て一大偉人
の
出現を冀ひ」「日東帝国
の
使命を果し」「報徳経済を主張して、天分を自覚し、分度を守らしめ、国家経済
の
根源を養ひ、以て国力
の
充実を図る」を緊急責任として世に出でたり。就中「国体を堅固にし道徳を振起し、以て敬神忠孝
の
大道を天下に宣伝する」は本会主義
の
綱領にして、精神
の
存する所一に是而已、然らば則如何にして敬神忠孝
の
大道を宣伝し、如何にして道徳を振起し、如何にして国体を堅固にせんとする歟、曰く惟神
の
大道を講明し、以て人をして国家
の
淵源を尋繹し、人生本来
の
面目を自覚し、其帰適する所を明かにせしむるにあり、何に依て此大道を講明せむ、儒邪、仏邪、将又耶邪、然り彼等其一端を解する点に於て或は真なる者あらむ、而も国家
の
淵源に至りては焉そ能く之を講明するを得むや、其れ既に国家
の
淵源人生
の
本初にして、不明ならむか、如何にして国体を堅固にせむ、既に国体堅固ならずんば、敬神忠孝
の
大義、存する事能はず、敬神忠孝
の
大義無くんば正に是れ精神的に支離滅裂せる亡国たる也、彼等業に既に用を為さず、然らば憑るべき者無きか、否宇宙
の
間唯二あり採て以て憑拠すベし、何ぞや曰く、天地初発
の
始より、言ひ継ぎ語り継ぎつゝ伝はりし古代史中
の
極典古事記と教主
の
神訓是而已矣我古代史は真淵本居平田等諸先輩
の
力によりて、復古学
の
勃興と共に研究解説を試みられたりと雖も、遨焉として幻影を捕捉せむとするが如く、模糊として其相を観る能はず、於是、近時或は人類学
の
上より、或は言語学
の
上より、或は歴史的、地理的関係
の
上より、奇説異論を立て、日本人
の
祖先は印度方面にありしと云ひ、或は祖国は南洋諸島なりと云ひ、或は高千穂
の
峯は、希臘にあり、高天原は小亜細亜にありと云ふ等、紛々として、人其祖先に惑ひ、其故土を知らず、今にして之を講明し、邪説を閉じ、真理
の
大燈を掲げて迷界
の
暗を照破し国民思想
の
根底を疆固にせすむば、邦家
の
前途知る可からず、若其れ我国にして道を失はむか、世界十六億
の
生霊何を以てか蘇せむ、故に曰く、皇道
の
研究は、日本国民
の
、最大急務也、一刻遅るゝ時は、世界
の
文明一刻後れ一日速かなれば、世界
の
文明、一日進む、天下
の
治乱文明
の
消長は、一に我国民が、古事記
の
真意義と、我教主
の
神訓を、覚悟すると否とに与て存す、是を以て、本会は世に率先して皇道研究会を開き、古事記を、四十余年間、刻苦、研鑚
の
結果、皇道
の
上に一大発明せられたる神霊学
の
開祖故従五位出羽守本田九郎親徳先生
の
直授と、我教主
の
神訓を、大方愛国
の
志士と共に、其薀奥を究めむと欲す、苟も我天朝
の
臣民たらむ者、諸を忽緒に附す可けむ乎。(「直霊軍」明治四十三年十二月十日号)
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