王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1大本史料集成 2 >第1部 明治・大正期運動
文献名2第1章 出口王仁三郎関係文書よみ(新仮名遣い)
文献名3随筆『神霊界』大正8年12月15日号掲載よみ(新仮名遣い)
著者
概要
備考
タグ我が在る(ガガアル、ガガール、ハザール) データ凡例 データ最終更新日2017-06-28 16:10:31
ページ62 目次メモ
OBC B195502c110706
本文のヒット件数全 321 件/ノ=321
本文の文字数4702
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文 大正八年十二月九日

『本年五月十日(大正八年)伊勢御礼参拝途次、数名随行員と共に東都に上り、某氏手より、魔素陰謀シオン決議書を手に入れ熟読すれば、故教祖御手を通じて国祖国常立尊予告し、警告し玉ひし、外国悪神秘密計画書にして、神諭所謂「外国から廻ってきた筆先」であることを知って非常に驚倒すると共に、注意周到なる大神天眼通力に感服せざるを得ませんでした。神諭に石屋陰謀とか、我が在る悪計とか出て在るは、即ち魔素(マツソン)秘密結社事を示されたもである。吾人は天下形勢に鑑み、慎重態度を採って赤裸々に発表することを見合せて居ったであるが、時機切迫と共に東京「公論」という雑誌に、弥々今回発表されて了ったから、有志諸君は同誌を一部購入して、明治ニ十五年から大本神諭と、対照されたならば、実に大本大神(国祖大神)数千年間御苦心と、故教祖天下無比神格者で在った事が首肯される事と思ふであります』

 月日駒は矢如く、已未大正八年も余す所僅に二旬、其間に於げる神界御経綸進展は、到底現界に於いて窺知する事出来ぬ大々的飛躍を来して居るである。神界は兎も角、現界に於ける社会大変遷は既に已に、俗世間人々にも歴然と判明して来た。吾人は大正九年庚申春を迎るに際し、過し一年間皇道大本事業発展大略を記述し、以つて一陽来復春を待ち、更らに大に天下国家為に大活動を為て見たいと思ふであります。
 先づ第一着手としては、一経綸天王平なる惟神真道弥広大出口国直霊主命、永遠に鎮り給ふ奥津城拡張で在つた。附近敷地買収拡張に加へて、稚姫神社新築、奥津城石造玉垣完成、高くして太き石造鳥居、同石造大燈台建立等は、顕著なる大本事業一端である。来年は弥拝殿新築に着手さる丶事と成つて居るで、成功上は、天王平山上、大偉観を呈すると共に、神威は弥益々に発揮さるる事と拝察さる。
 次に金竜海岸に於ける竜国神社と、三柱神社建設に、蝸牛洞入口一棟新築、金竜銀竜二名馬奉納あり。厩舎新築又再築、教祖殿完成に、金水寮増築、黄金閣落成、四百四十四坪五六七殿建設、大日本修斎会本部新築、印刷場建設、教主殿副殿、神饌所、大倉庫、物納小屋、寄宿舎第一号より、第五号迄設立等、非常な経費を要したにも拘はらず、何故障も無く竣功したるは、神力無限絶大なるに感謝する次第であります。
 神界経綸場所なる、三万五千坪本宮山を始め、亀岡城趾一万六百坪、綾部に於ける十数ケ所地所、家屋買入れ等、数万坪敷地拡張に因り、来年度諸建造物は、巨多経費を要する事と思ふ。就いては皇道大本事業に対して、会員諸士大奮発を希望する次第であります。
 次に教祖御在世中、神務を帯て参拝せられたる伊勢内宮、同外宮、同加良洲神社、出雲大社、元伊勢両大神宮、八重垣神社、神島神社、老人島神社、沓島神社、一宮神社、庵我神社、木村金刀比羅神社、綾部七社、弥仙山金峰神社、中宮、三十八社、游与岐八幡神社、鎌倉八幡宮、肝川八社、兵庫県官幣大社生田神社、王仁最初修業霊蹟高熊山に小幡神社、神明神社等修斎会員有志団隊参拝は、実に空前大盛況で在つて、各地諸新聞雑誌等が、皇道大本教示威運動なぞと、書き立つるに至りしを見ても、其盛況を知るに足るである。
 本年に於ける皇道大本出版物は、第一に浅野会長『大正維新真相』に、今井梅軒氏編輯に由る『神示日本魂』、王仁著述『善言美詞』、小牧副会長編輯『裏神諭』、浅野、岩田両氏共著『祝詞釈義』、東京確信会編輯『大本神諭天巻』、及び静岡会合所出版『皇道大本真体』等、数種出版物を始め、週刊新聞『大本時報』神霊界月二回発行等は、皇道宣伝武器として、非常なる成績を挙げ得たである。
 大本宝物としては、旭昇石に白竜石、七福神舟遊石、大水晶玉、奇石天降石、十二鶴石、大白星天降石、馬石、牛石、七十五声天然笛、天降石石笛、富士天然石、鳴石、竜蛇神、竜週石等、無数神宝が納まり其上七十五声神鈴二組と、神鏡数面、天然亀石五箇は、永遠不朽に皇道大本神宝と決定されたであります。
 神界時機切迫と共に、言霊閣建築完成し、弥々大本神御経綸なる、言霊実用となり、第一着として、皇国中心点なる世継王山に登り、王仁を先登に言霊実験を遂げ、次いで浅野会長以下、各役員言霊隊を組織して、近江国伊吹山、大和国大台ケ原山を始め、天之真奈井竹生島に沖島、日枝坂本宮に游与岐弥仙山、肝川割岩山等に出陣し、神軍一大威力を示したるは、天地開闢以来未曾有大神事で在りました。其後引続き本宮山上日夜実習、各地支部会合所附近登山実習等は、近き将来に於ける大権威発揚準備とも曰ふ可きもである。
 神界経綸上、鎌倉に於ける瑞竜園内瑞祥閣(俗に鎌倉御殿と曰ふ)開設、次に宝塚附近山本村に於ける祥雲閣(俗に山本御殿と曰ふ)開設は、大正神政時機切迫を物語るもである。王仁役員と共に親く鎮魂を修し、将来国家為に有力なる経綸霊地たる事を確信しました。
 本年一月以来、基督教信者出口某、及び同教牧師某中傷的投書より端を発して、京阪神大新聞及び、各地新聞雑誌より、妖教邪教皇道大本教と罵しられしが、却つて神界御経綸一端と見えて、其後皇道大本名は、国内外に喧伝せられ、綾部と大本、出口王仁と浅野会長以下、役員姓名も、普ねく天下に知悉され、為に皇道大本存在を認めらる丶事と成り、旭日東天に昇る勢ひを以つて、大本真価を世間一般に認識さる丶に致つたは、神諭に所謂「誠教は、俗悪世界には罪悪視されるぞよ。こ大本は世間から力一杯悪く言れて、良く成る仕組と」現はれたる神文実現である。実に神界御経綸と云ふもは、智慧や学や悧巧では判らぬもであると云ふ神諭実験をさせられたであります。それに引続いて二月廿五日より京都府保安課長大本内容調査となり、藤沼警察部長再調査となり、神智明敏なる同部長及び中村保安課長真解する所と成り、内務省当局了解と共に、皇道大本真偽を明白に判断されてから、日に月に進展したは実に神慮深遠にして、人間小智測知すべからざるを、切に感得した次第であります。そ頃から我大本内外形勢は頓に、隆盛域に向つたで在ります。
 加ふるに去る初秋頃より、皇道大本発展を嫉視せる二三脱走者から、頻りに悪罵や讒誣や中傷を加へられ、且つ又乾坤一擲とか、事実第一とか、反逆的記事を全国に配布せられたにも拘はらず、大本至誠は天に通じて、一妨害さへ受けず、弥々益々発展基礎を固めたる等、人間万事塞翁馬とやら、益々神徳発揚を見たるは、実に天地神明御加護と感謝するより外は無いで在ります。
 皇道大本と、大日本修斎会と事務区別せられてから、王仁責任は、弥が上にも重且つ大と成れるにも拘はらず、両方共に非常発展を遂たる而已ならず、皇道普及会復活、大本後援会設置、乗馬隊大活躍、王仁を始め浅野会長以下役員遠征的大奮闘、東京に於ける大本確信会活動及び、数拾箇所支部会合所増設等、数へ来れば大正弥発展神業は、大本教開設以来大成功であつた。之全く時運然らしむる所なりとは謂へ、上は皇大神御加護と、畏くも上御一人御稜威輝かせ玉ふと、大本内外に於ける会長以下、役員信者諸氏、敬神尊皇報国至誠結晶に外ならざることと信じ、年末に臨みて衷心より感謝する次第で在ります。
 皇道大本に於ける最も刮目注意すべき事実は、教主神〔信〕任されし一事で在ります。故教祖神諭を遵守して、神主二代出口澄子に教主を譲り、否な返還して、王仁は其補佐役と成り、自由天地に活動する機会を神授されたも、神界大切迫を暗示されたもで在ります。
 仏説に人寿十歳時に至つて、弥勒出現する事を示して在るが、人寿十歳時とは、現代が将にそれで在る。今日平均人間生命は、二十七年何ケ月で死んで了ふ事に成つて居るが、夫れは形体上にて計算した所人寿である。仏祖は常に譬喩と偶言と謎言とを応用して説き置かれたで在る。精神的、道義的生命より平均したる人寿は、既に十歳に立至つて居るである。万物霊長たる人間として生命は、十歳を限度として、其余生は悉皆体主霊従四ツ足根性に化して居る現代である。亦た末法終りに近づいた時は、人間身長が毎年一寸宛低くなると示して在るは、決して形体上事で無い。併し今日日本人は、壮丁検査成績に由るに、十ケ年間に、身長一寸宛低くなり、体量も従つて、年々減じて行くと事であるが、仏説に示されたる、一年に一寸宛低くなると云ふ事は謎言であつて、毎年小人物率が殖えると云ふ事で在る。丁度果実少なく実りたる歳果物は、数が少ない代りに大きい果実が生り、其味ひも殊更に美しきもであるが、之に反して果実多く実りたる年は、其形も極めて小にして、且つ其味はひも好く無いと同様に、古は人口も稀薄なる代りに、大人物が輩出して、天下を修斎したもが多いが、現今如く、人口増殖結果は、小人物み多く生れて、人間として品格も無く、器量も無く、蛆虫同様身魂が天下に充満する間は、世は段々と暗黒淵に沈むより致方は無いである。
 一日も早く天下国家為に、光明遍照十方世界衆生摂取不捨的一大真人が顕現して、天岩戸を押開き、地上に天上政治を布き、極楽浄土を樹立し、以て皇祖皇宗御遺訓に奉答せむ事を希求する次第であります。
 太陽本質は、内面暗黒にして、外面は光華明彩六合に照徹す。是れ則ち変性男子御魂であつて男系である。太陰本質は、内面明清透澄にして、外面暗らし、是れ即ち変性女子御魂である。故に夫は家内事に暗らくして、家外事に明らかなり。又た妻は家内事に明らかにして、家外事に暗らし。故に艮金神、厳御魂は外国事情に明らかにして、坤金神瑞御魂は、国内事情に明らかなり、宇宙経緯、神誓神約神妙なる、実に感歎外は無いである。
 月御簾内、日に日に変る世界大本は、人民では見当採れん仕組が致して在るぞよと、故教祖神諭に表示されて在る通り、実に大変化多いは、地高天原なる陸竜宮館御経綸で在ります。
 第一に教主更迭は、変化最も大なるもで在る。次には大本教と修斎会と関係改革であります。今日までは皇道大本事務院たる大日本修斎会役員任命は、会長、副会長、顧問役に限り、教主神勅を奉じて任命する規定であつたが、教主神任と共に、総て役員職員は、教主第二世名に由りて、神任さるる事に成り、制度も多少改変が行はる瓦事に成りましたから、神定役名及び職名を茲に発表致しておきます。何れ来春より実行さるる事と思はれます。
 皇道大本役員として階級は、左九段に神定されました。則ち、
  大教統 権大教統 教統 大教監 権大教監 教監 教諭 訓導 権訓導
 次に大日本修斎会職員として階級は、左記十段に神定されました。則ち、
  総裁 副総裁 会長 副会長 顧問 会監 参与 督事 録事 出仕
皇道大本神界主脳者名誉階級として、左記三段に神定さる。
(「神霊界」大正八年十二月十五日号)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki