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。(2023/12/19)
文献名1
大本史料集成 2 >第1部 明治・大正期
の
運動
文献名2
第1章 出口王仁三郎関係文書
よみ
(新仮名遣い)
文献名3
随筆『神霊界』大正9年2月21日号掲載
よみ
(新仮名遣い)
著者
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日
----
ページ
94
目次メモ
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B195502c110714
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本文の文字数
1090
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本文
しはうはい(四方拝)
我国三大節
の
一。元旦
の
払暁に天皇神嘉殿に臨御して天地四方及山陵等を拝し、年災を攘ひ宝祚
の
長久を祈りたまふ儀式をいふ。宇多天皇
の
寛平二年に始まれるよし、江家次等抄第に見えたり。此儀は禁中
の
みならず、院宮摂関家にも亦行はれたり。禁中にては清涼殿
の
東庭に於て行はれ、降雨
の
ときは弓場殿にて御拝あり。又天皇御幼少
の
ときは御拝座を設くる
の
みにて出御なく。又諒闇、日蝕等
の
ときには多くは御拝なきを例とせり。御拝
の
座には大床屏風を立て廻し、北向に両面
の
短畳を布きて三座を設け、座前に白木を安置し、香、花、燈を供ヘたり。御拝したまふには、まづ梳髪沐浴を了へたまひて後、近衛中将御劒を取りて候し、蔵人屏風
の
傍に候して御笏を奉る。天皇座に着きたまひて後、まづ北辰を拝し、次に天地四方山陵を拝したまふ。西宮記に、
「四方拝(蔵人行事、下雨時於、射場殿有御拝)追儺後主殿寮供御湯、鶏鳴掃部寮敷御座於清涼殿東庭、立御屏風四帖設御座三所(北面、一所拝属星、一所拝天地、一所拝陵毎座有香花燈)主殿寮供燈、女官供作花香(盛香花杯、炉机等在図書寮、紛失後用土器類也)、蔵人奉御笏候式(中略)、北向称属星名再拝、次呪、次北向再拝天、次西向拝地、次拝四方、次拝二陵両段再拝」
とありて、其他儀式
の
次第は具さに江家次第、建武年中行事、公事根源等に見えたり。足利幕府
の
中世に至り朝廷
の
諸儀漸く廃すると共に、此儀も遂に中絶したりしが、文明七年正月応仁
の
乱後始めて復興せし事、実隆公記に見えたり。同十七年幕府用脚三千疋を献じ、翌年また武田晴信銭千疋を奉りて此儀挙行
の
用途に充てられし事等、親長卿記に見えたり。明治維新
の
後、此儀を以て改めて年中恒例
の
儀式と定められ、神嘉殿に玉座を設けて伊勢両宮、天神地祇、神武天皇御陵、孝明天皇御陵、武蔵氷川神社、賀茂両社、男山八幡宮、及熱田、鹿島、鹿取
の
三社を拝して泰平を祈りたまふこととなれり。当日午前四時神嘉殿神楽舎に簀薦を敷き、四尺
の
屏風を立てて御座を設け、燈台二基を供ふ。五時出御、御拝終りて賢所を拝し入御したまふを例とせり。
げんしさい(元始祭)
祝日大祭
の
一。一月三日宮中にて賢所並に天神、地祇、御歴代
の
皇霊を親祭あらせらるるをいふ。これ天津日嗣
の
本始を祝して、歳首に祈りたまふ義なるを以て、元始祭と称す。因て地方
の
官国幣社以下
の
諸神社に於ても此大典を遵奉し、祭祀を執行すべきよし、明治八年四月十三日式部寮番外達
の
神社祭式並に同年八月十二日
の
教部省第三四号達に見えたり。是を以て一般国民も亦戸毎に国旗を掲げて敬意を表す。
(「神霊界」大正九年二月二十一日号)
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