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。(2023/12/19)
文献名1
神霊界
文献名2
大正9年11月11日号(第131号)
よみ
(新仮名遣い)
文献名3
言霊学〔アホになりたい、ウソをつきたい〕
よみ
(新仮名遣い)
著者
王仁
概要
備考
タグ
データ凡例
共通凡例B
データ最終更新日
2021-03-21 01:21:06
掲載号
1920/11/11号
ページ
93
目次メモ
OBC
M192919201111c17
本文のヒット件数
全 132 件/ノ=132
本文の文字数
2152
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本文
言霊学
王仁
アホになりたい
阿房と謂へば、世人一般に、愚鈍とか、馬鹿とか、低能とか、痴呆とか、無智とか、凡て一人前
の
力量
の
足らぬ、人物
の
代名詞と決めて居る如うである。然るに、言霊
の
助け幸天照り生くる、日本国
の
有機的言霊は、現代人
の
想像し得ざる意義が、包含されてある
の
である。
ア
の
言霊は、世界
の
中心にして、大物主であり、地球であり、大海洋であり、天之御中主であり、遠く達する
の
意あり、大本初頭にして、昼なり、顕出る言霊であり、全体成就、現在
の
活用である。
ホ
の
言霊は、上に顕はれ秀づるなり、日出る也、太陽
の
光也、天心なり、照込なり、神
の
働き也、世
の
父也、穂なり、帆也、顔也、灯火也
の
活用である。
次にアホ
の
霊反しはオとなる。オ
の
言霊は、大気也、大成也、親
の
位也、出入自在也、起り立登る也、父母
の
気也、大地球を包裏する也、大空なり、広くして尊貴也
の
活用となる。
要するに、上帝と一致したる大精神にして、山野河海森羅万象を、心に治め、深遠玄妙
の
真理に到達し、一切
の
大本となり、初発となり頭目となり、昼
の
如くに清明光暉にして、終に天下に顕はれ、為す事考ふる事、一として成就せずと云ふ事なく、一切に秀でて太陽
の
如く、光華明彩六合に照徹し、神心にして、世界
の
父となり母となり、暗夜
の
灯火となり、船
の
帆となり、稲
の
穂となりて、天下を利生し、救助し教導し、普く世に盛名を輝かす大活働ある真人
の
徳を称して、一言にアホと云ふ
の
である。更に霊反し
の
活用に依れば、万物を愛養し生活せしむる大気と為り、親
の
位を保ちて、一切を大成し、大空となりて、出入自在
の
息(呼吸)を成し、神徳神慮広大無辺にして、天津日
の
神
の
如く、至尊至貴
の
真人
の
活動と本能
の
発揮されたるを称して、アホと謂ふ
の
であります。
教祖
の
神諭にも『大本は世界に無いアホ
の
修行いたす結構な地
の
高天原であるから、アホに成らぬと三千世界
の
立替立直し
の
御用は、今
の
智慧や学では到底出来は致さぬぞよ。』と誌されて在る
の
も、前述
の
言霊解
の
意義を、体得せよと
の
事であります。世界
の
濁流に漂ひ来つた我々人間は、堂やらすると、小智浅才が腹
の
底から頭
の
中から胸
の
辺りから、ムクムクと頭を上げて来て、常に神業奉仕
の
妨害となる
の
は、実に遺憾
の
至りであります。
世
の
諺にも、阿房位恐ろしいも
の
の
、強いも
の
は無いと云ふ事がある。天下国家
の
為に、不惜身命
の
大活動を為さむと思へば、力一杯アホ
の
修行を励まねば成らぬ
の
でありますが、今日
の
世
の
中は、賢こい人士斗りで、方外れ
の
大阿房が現はれませぬ。併し乍ら、大正
の
御代は天運循環
の
神律に依りて、何処か
の
山奥には、一人位ゐ隠れて居るかも知れませぬ。大本信者は、一日も早く霊魂を研ひて、此
の
阿房
の
所在を探り、且つ其
の
阿房に習つて、現今
の
如き不安混乱無道無明
の
天下を修理固成する事に勤めなければ、神国神民たる
の
天職を尽す事が出来ない
の
であります。
ウソをつきたい
日本言霊
の
活用に盲目なる現代
の
人士は、ウソと曰へば大変な不徳不正
の
代名詞と心得、詐欺や虚言や欺瞞や権謀や方便や奸策と同一に視て居るも
の
が最も多い如うであります。私は進んで、ウソと曰ふ辞に就いて、言霊
の
略解を試みやうと思ふ。
ウは三世を了達し、言行心共に親たる
の
位を保ち、現世過去未来を、純美粋麗に産霊合はせ、固有
の
真実天賦
の
金剛力を発揮し、宇宙に中心
の
鎮まり、御中主
の
柱となり、回天回地
の
神的活動を為すてふ言霊であります。
ソは上下一致、君臣一本、陰陽合体神人合一、霊肉和合、祭政一致、善悪一如、顕幽、左右、東西、南北、陰陽、父子、夫婦等、左右十指を合はすと曰ふ言霊である。亦た人体に取りては臍である。心
の
本府である。万有一切を統ぶる
の
である。物
の
豊魂である。
次にウソ
の
霊反しは、オとなる。オは玉
の
緒にして、身体
の
本元である。天下治平
の
心魂活用である。是を以て見れば、天地開闢以来、真にウソを謂つた神人は、皇祖天照大神と変性男子
の
身魂斗りである。釈迦や基督や孔子や孟子
の
如きは、ウソ謂
の
中間には這入れない位である。
天照大神
の
御神勅に
『豊葦原
の
千五百秋
の
瑞穂
の
国は、是れ吾子孫
の
王たるべき地なり。爾皇孫就きて治らすべし。行きくませ、宝祚
の
隆へまさむこと、天壌と無窮なるべし』
右
の
御神勅を拝し奉る時は、実にウソ
の
大なるも
の
たる事が判る
の
である。次にモ一つ
の
ウソ
の
引証を出して見やうと思ふ。それは、延喜式祝詞
の
一節である。
『辞別て伊勢に坐す、天照大御神
の
大前に白さく、皇大御神
の
見霽かし坐す、四方
の
国は、天
の
壁立つ極み、国
の
退立つ限り、青雲
の
棚引く極み。白雲
の
墜坐向伏す限り、青海原は棹梶干さず、舟
の
艫
の
至り留まる極み、大海原に舟満ち都々気て、陸より往く道は荷
の
緒結ひ堅めて、磐根木根履さくみて、馬
の
爪
の
至り留まる限り、長道間無く立都々けて、狭き国は広く峻しき国は平けく、遠き国は八十綱打掛けて引き寄る事
の
如く、皇大御神
の
寄さし奉り玉へば、荷前は皇大御神
の
大前に、横山
の
如く打ち積置きて、残りをば平けく聞看し、又皇御孫命
の
御世を手長
の
御世と堅磐に常磐に斎い奉り、茂し御世に幸はへ奉るが故に、皇吾睦神漏伎神漏弥命と、宇事物頸根衝抜き、皇御孫命
の
宇豆
の
幣帛を称辞竟へ奉らくと宣る。
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