文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3宿命と運命よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1927(昭和2)年05月号
八幡書店版206頁
愛善世界社版107頁
著作集128頁
第五版83頁
第三版83頁
全集374頁
初版71頁
OBC kg069
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本文の文字数416
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本文
宿命とは人間各自が先天的にもつて生れた境遇であつて、後天的にどうする事も出来ない境涯を云ふのである。運命は努力次第で無限に開拓して行けるものである。例へば貴族に生れた、平民に生れた、美人に生れた、醜婦に生れた、農家に生れた、商家に生れたとかう云ふのは宿命である。後からそれを動かすことは絶対に出来ない、併し平民に生れたと云ふて、一生涯平民で終らねばならぬと云ふ理由は無い、各自の努力次第で貴族になれん事もなければ、貴族と雖も放蕩らん惰を事とすれば、礼遇停止で平民に降下せんとも限らぬ。農家に生れたと云ふ宿命は動かす事が出来ないが、これも一生涯農業をせねばならぬと云ふ事は無い。何に職業替をしやうと勝手である。商業が嫌ひなら外の職業を択んだつて、一向差支ない訳である。如何に天生の美人だつて境遇が悪くて、燻ぼつて居れば、化粧装飾を十分にする事の出来る醜婦より見劣りがするものである。即ち運命は努力でどうともする事が出来るものである。