文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3絵を描く時よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1927(昭和2)年05月号
八幡書店版280頁
愛善世界社版159頁
著作集186頁
第五版86頁
第三版86頁
全集375頁
初版73頁
OBC kg071
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本文の文字数258
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本文
私は絵を描くにしても、岩なんかを書いて居ると、上から落ちて来るやうな気がするので、左手で押しあげて居るやうにしてかく。滝を描く場合には、サツと滝の落ちる速力と同様に筆を運ぶのである。ゆつくり描けば綺麗にかけるが、絵が死んで仕舞ふ。私は猫などの生物を描く時はざつと形をかくと直一番に鼻を描く、早く呼吸をさしてやらねば死んで仕舞ふやうな気がする。総てさういふ積りでかくから、私の絵はまづいけれど生きて居る。画家の描く絵は顔をかくにしても、何時間もかかつて目鼻をかくのだから呼吸が出来ぬ、即ち死んだ絵が出来上るのである。