文献名1三鏡
文献名2水鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3祈りの声が聞えるよみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1927(昭和2)年10月号
八幡書店版320頁
愛善世界社版13頁
著作集
第五版115頁
第三版115頁
全集394頁
初版105頁
OBC kg094
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本文
私の体は難儀な体である。一寸でも暇があると、方々から祈りの声が聞えて来る、と同時に、手が痛くなつたり、頭が痛んだり、腹が痛んだりして来る。昔は頼む人も少かつたので、ああ今誰が祈つて居るなと、其声で人が判別出来たものだが「御手代」が沢山出ていつた今日では、其声恰も沢山の虫が鳴くごとく、フシヤフシヤフシヤと聞えて来る。誰が誰やらさつぱり分らぬが、体は苦しくなる一方である。「御手代」さんを誰にやつてくれ、彼にやつて呉れと頼むけれど、私からいふと、さう容易くは出せないのだ、皆我身にかかつて来るのであるから。