文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3最初の信者よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1933(昭和8)年09月号
八幡書店版312頁
愛善世界社版166頁
著作集
第五版200頁
第三版203頁
全集
初版170頁
OBC kg645
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本文の文字数462
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本文
王仁にとつて最初の信者は、先日帰幽した佐伯村の大石友治郎さんだ。王仁は高熊山修業後、神業に従事せむとして一生懸命に親戚知己を説いたが、非難攻撃計りで、誰も信じて呉れるものが無かつた。王仁は静岡県清水なる霊学の大家長沢先生を訪れむとして旅費に困り、到底理解して呉れないだらうと思ひ乍ら大石さんに話すと、二言といはず賛成して「行きなさい、貴方の云ふ事は確だ」と云うてすぐ耳を揃へて金を貸して呉れた。以来一度も王仁の行動を疑はず批判せず、飽まで王仁を信じて呉れて今日迄に及んで居た。王仁は深く之を徳として居る。故に百日祭を期として彼を宣霊社に祭り、宣伝使の待遇をする事にした。此人が王仁の最初の信者であり、真の知己である。あの時代に於てよくあそこまで王仁を理解して呉れたと感謝して居る。皆が知つて居る通り、王仁が亀岡に来てからは始終訪ねて来て呉れ、珍らしい物でもあれば、早く王仁に食べさせようと、八十四歳の高齢を以て、一里余の道をコツコツ歩いて持つて来て呉れたものである。今年に入つて慈母を無くし此人を失つたので、王仁は淋しい。