文献名1三鏡
文献名2玉鏡よみ(新仮名遣い)
文献名3歌人よみ(新仮名遣い)
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
神の国掲載号1933(昭和8)年11月号
八幡書店版295頁
愛善世界社版238頁
著作集192頁
第五版263頁
第三版264頁
全集
初版223頁
OBC kg702
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本文の文字数347
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本文
歌を作る人は沢山あるが、歌人と云ふものは遺憾ながら今の日本に一人も見当らぬ。頭を捻つてもつて僅かの佳作を得れば、世人はこれを歌人と云うて尊敬を払うて居るが、そんなのは歌人でも何でもない。言々句々、皆歌になると云ふのが真の歌人である。苦吟するやうでは歌人たるの価値がない。
人多く名歌を作らむと志す故に苦しむので、王仁のは出づるがまま、上手下手に頓着なく歌にして行くので、悪かつたと云うて作り直すやうなことは決してしない。やり直す暇があればも一つ作つた方がよい。王仁は神様の進展主義を奉じて居る。何事にも後戻りは断じてしない方針で、歌でも絵でもこの主義でやつて行く。汝等は上手に作らうと云ふことばかり考へて拘泥するからいけないのだ。下手でも何でもどんどん作つて居れば、やがて上手になるのである。