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文献名1霊界物語 第15巻 如意宝珠 寅
文献名2第4篇 神行霊歩よみ(新仮名遣い)しんこうれいほ
文献名3第23章 八日月〔590〕よみ(新仮名遣い)ようかつき
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-01-16 02:36:58
あらすじ言依別命一行は、八島主らに別れを告げて、琵琶湖を越え、コーカス山に詣でた。コーカス山を守っていた松代姫は、一向らに神素盞嗚大神消息を尋ねた。言依別命から大神消息を聞いた松代姫は、無事を聞いて喜んだ。
主な人物 舞台 口述日 口述場所 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年12月5日 愛善世界社版295頁 八幡書店版第3輯 388頁 修補版 校定版292頁 普及版135頁 初版 ページ備考
OBC rm1523
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本文
 言依別命は、八島主天使其他天使と別れを告げ、後日面会を約したまひぬ。
 清き心玉彦や  月日影は叢雲を
 四方に掻き分け厳彦や  神御稜威も弥深く
 高く奇しき楠彦  広き恵を三人連れ
 神素盞嗚大神  留守館を後にして
 千里馬に跨がりつ  轡音も勇ましく
 手綱掻い繰りシトシトと  瑞御魂三つ
 心駒も乗る駒も  いと勇ましくシヤンシヤンと
 声も涼しき琵琶湖  浜辺を指して下り行く
 浪も長閑な海原を  駒諸共に船
 浪を分けてぞ進みける  折から吹き来る東南
 風に真帆をば掲げつつ  船脚早くコウカス
 山麓へ紀港  此処に御船を横たへて
 又もや駒に打ち乗りて  さしもに嶮しき嶮道を
 シヤンコ シヤンコと登りつつ  君便りも松代姫
 神御前に平伏して  祈る誠も麻柱
 神宣伝使  言依別を始めとし
 玉彦厳彦楠彦  三つ御魂神司
 此場に漸く現はれて  社常磐木に
 駒を繋ぎて静々と  境内さして進み入り
 四人一度に大前に  頸根つきぬき畏まり
 打つ拍手音も清く  詔る言霊はさやさやと
 水流るる如くなり  折しも御前に額づきて
 皇大神上を  守らせたまへ国治立
 神大前に  乞ひみまつる姫神
 声も涼しき太祝詞  清しく言霊宣り終へて
 静々御階段を下り来る  階下を見ればこは如何に
 誠一つ麻柱  神使宣伝使
 言依別一行が  此場にあるに心づき
 慌てて御階段をかけ下り  四人前に平伏して
 神素盞嗚大神  御身上は如何にぞと
 問ふ言葉も涙声  心闇ぞ哀れなる
 言依別宣伝使  神素盞嗚大神
 其消息を詳細に  包まず隠さず宣りつれば
 松代姫は雀躍りし  嗚呼有難し有難し
 皇大神御恵と  又もや御階段を駆け上り
 心静めて皇神  深き恵を嬉しみて
 感謝するこそ殊勝なれ  神が表に現はれて
 善と悪とを立て分ける  此世を造りし神直日
 心も広き大直日  唯何事も現世は
 直日に見直せ聞き直せ  世曲事は宣り直す
 三五教道  四方国々照り渡る
 其功績ぞ尊けれ  古き神代物語
 十五巻を述べ終へし  大正壬戌
 陰暦弥生上八日  新四月上四日
 神代を明かす言葉も  五百九十節も今
 緯機織なす瑞月が  横に臥しつつ呉竹
 節さへ合はぬ七五調  岩より加藤村肝
 心定めて千早振  古き神代因縁を
 此処に新に説き明かす  今日生日ぞ尊けれ
 今日生日ぞ目出たけれ。
(大正一一・四・四 旧三・八 加藤明子録)
(昭和一〇・三・二五 王仁校正)
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