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文献名1霊界物語 第16巻 如意宝珠 卯
文献名2第2篇 深遠微妙よみ(新仮名遣い)しんえんびみょう
文献名3第17章 谷水〔607〕よみ(新仮名遣い)たにみず
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2021-01-28 02:00:44
あらすじかつて鬼雲彦手下で、三五教に改心した鬼彦、鬼虎、石熊、熊鷹らは、手下百人を連れてこ谷間に現れ、青彦とともに神殿造営に協力した。真名井ケ岳や曽我部郷、登由気神や素盞嗚遠き神代御経綸をここに述べていく。瑞御霊本性を一皮剥いて述べておく、第十六巻物語である。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年04月16日(旧03月20日) 口述場所 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1922(大正11)年12月25日 愛善世界社版202頁 八幡書店版第3輯 475頁 修補版 校定版207頁 普及版92頁 初版 ページ備考
OBC rm1617
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本文
 剣尖山山麓に  現はれ出でたる青彦は
 ウラナイ教を開かむと  麓を流るる谷川
 岸に穿てる産盥  片方に一つ産釜
 縁由も深き清泉に  禊し乍ら遠近
 老若男女を救ひつつ  ウラナイ教を宣べ伝ふ
 時しもあれや亀彦は  日も黄昏れし闇
 人押し分けて入り来り  森茂みに佇みて
 様子如何にと聞き居れば  姿隠して悦子姫
 暗中より三五  神教を宣べ伝ふ
 老若男女は青彦  殊更濁れる言霊に
 驚き呆れ怪しみつ  由来を聞かむと焦慮る折
 皇大神神懸り  清く涼しき言霊に
 青彦までも驚きて  燧石取り出しカチカチと
 火を切り出だし手探りに  枯木枯葉を掻き集め
 火を点ずれば忽ちに  四辺は真昼如くなり
 火光を目蒐けて集まれる  数多蜂に身を刺され
 呻吟苦悶最中に  現はれ出たる英子姫
 亀彦諸共常磐木  松小枝を打折りて
 俄作り大麻と  代用しつつ村肝
 心を籠めて左右左に  打振り打振り許々多久
 勢猛き熊蜂を  闇彼方に追ひけて
 青息吐息青彦が  危難を救ふ神
 青彦漸う顔をあげ  四辺キヨロキヨロ見廻して
 三五教宣伝使  名さへ目出度き亀彦や
 英子出現に  感謝涙拭ひつつ
 前非を悔いて只管に  謝り入るこそ健気なれ
 悦子姫も現はれて  天数歌打ち揃ひ
 一二三四五つ六つ  七八九つ十百千
 万代祝ぐ亀彦が  人に勝れし神業を
 褒め称へつつ皇神  御言畏み岩上に
 美頭御舎つかへむと  上津岩根に搗き凝らし
 下津岩根に搗き固め  忌鋤忌斧取り寄せて
 大峡小峡樹を伐りつ  百日百夜が其間
 此谷川に禊斎して  此世を救ふ柱立
 晴れて嬉しき棟上や  千草百草何やかや
 萱刈り集め屋根となし  千木勝男木も勇ましく
 仕へ奉るぞ目出度けれ  魔窟ケ原に現はれて
 心岩戸を押し開き  誠一つ三五
 道に服ひまつりたる  鬼雲彦が懐
 刀と聞えし鬼虎や  鬼彦、石熊、熊鷹
 ヒーロー豪傑始めとし  それに従ふ百人は
 前非を悔いて勇ましく  之谷間に現はれて
 帰順しきつたる青彦を  匠神と仰ぎつつ
 夜と昼と際目なく  いと健やかに働きて
 千代礎万代  ミロク基礎をつき固め
 皇大神神霊  招き迎へて厳かに
 斎き奉るぞ尊けれ  光り輝く元伊勢
 谷を流るる五十鈴川  天真名井水鏡
 清き神姿を後世に  写すも嬉し霊界
 尊き神代物語  四魂揃うて十六
 巻物語瑞祥  閣に身をば横たへて
 直日に見直し聞直し  現、神、幽を一貫し
 過去と未来と現在を  超越したる不可解
 幽玄微妙葉は  一度に開く白梅
 薫り床しく春風に  散り行く後に実を結ぶ
 花も実もある物語  真名井ケ岳や曽我部郷
 登由気神や素盞嗚  遠き神代御経綸
 大き正しき十あまり  一つ弥生空
 月光も宵暗  空を霽して昇り来る
 玉兎光に照されて  腹より出る口車
 筆舵をば取り乍ら  あてども知らずスクスクと
 横に車を押して行く  縦と横と十字街
 辻褄あはぬと世  百誹を顧みず
 八岐大蛇長々と  右や左へ蜿りつつ
 彼方此方と飛び飛びに  蛙行列向ふ見ず
 瑞本性を  一皮剥いて述べて置く
 ホンに分らぬ物語  アヽ惟神々々
 御霊幸倍坐世よ。
(大正一一・四・一六 旧三・二〇 北村隆光録)
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