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文献名1霊界物語 第27巻 海洋万里 寅
文献名2第5篇 清泉霊沼よみ(新仮名遣い)せいせんれいしょう
文献名3第18章 神格化〔800〕よみ(新仮名遣い)しんかくか
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2023-09-12 18:23:03
あらすじ清彦と清子姫、照彦と照子姫は常楠が待っている木洞窟に戻った。常楠は二人が妻を連れて無事に戻ってきたことを非常に喜んだ。常楠は自分血筋を明かし、これまで人生を物語る歌を歌って、息子夫婦婚姻を喜び、祝福した。そして、もはや心に残すところはないと歌うと、こ国を永遠に守るためにハーリス山山人に加わると宣言した。常楠は歌い終わると天数歌を歌い、合掌した。すると全身はたちまち真っ白になって姿は煙ように消えてしまった。兄弟夫婦は驚いて木洞窟を走り出て父名を呼び、突然別れを嘆き悲しんだ。
主な人物 舞台 口述日1922(大正11)年07月28日(旧06月05日) 口述場所 筆録者谷村真友 校正日 校正場所 初版発行日1923(大正12)年6月20日 愛善世界社版284頁 八幡書店版第5輯 344頁 修補版 校定版293頁 普及版124頁 初版 ページ備考
OBC rm2718
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本文  清彦、清子姫、照彦、照子姫二夫婦は茲に芽出度結婚式を挙げた。槻洞穴に在る父常楠に報告し、且つ親子杯を結ぶべく此岩窟を立出で、エム、セム二人を初め四五従者と共に鰐魚船に身を委せ、さしもに広き琉球沼を渡つて茫々たる草野を分け、辛うじて其日夕間暮、常楠が洞穴館に辿り着いた。
 常楠は四五土人と共に祭壇前に、清彦、照彦幸福を祈りつつ、言依別一行海上無事を祈る真最中であつた。二人兄弟は二人美はしき新妻を伴ひ、数多供人を従へ意気揚々として茲に帰つて来た。常楠は一心不乱になつて祈願に余念がなかつた。兄弟夫婦は其傍に端坐して感謝祈願言葉を奏上した。常楠は祝詞奏上を了り後振り返り見れば、清彦、照彦は容色端麗なる二人美女と共に行儀よく坐つて居た。
清彦『父上様、只今無事に帰りました』
照彦『嘸お待兼で御座いましたでせう』
常楠『ヤア思うたよりは早く帰つて来て下さつた。ヤアお前は此間此処を立去つた清子姫、照子姫二人ではなかつたか。縦から見ても横から見ても瓜二つ、寸分違はぬ綺麗な女、どうして御座つたか。此常楠も気が気でならなかつた。マアマア無事で何よりもお目出度い』
清子姫『貴方が噂に高き常楠御父上で御座いますか。妾は清彦さま女房になりました。どうぞ末永く可愛がつて下さいませ』
照子姫『妾は照彦さま妻で御座います。お父様、初めて……否再びお目に懸ります。好くも御無事で居て下さいました。どうぞ末永く我子として愛して下さいませ。何分不束な者で御座いますれば、お構ひなくお叱り下さいまして、幾久しく御召使ひ程をお願申します』
 常楠は涙を浮べ乍ら、
常楠『アヽ二人共好く言つて下さつた。此常楠も是にて最早心残りは在りませぬ。夫婦仲好くどうぞ神業を完全にお務め下さい』
 清子姫と照子姫は「ハツ」と計りに首を下げ、嬉しさと懐さ涙に暮れて居る。常楠は祝意を表し且つ自分素性を明かす可く、銀扇を拡げて老身にも似ず、声爽かに歌ひ始めた。
常楠『千早振る古き神代其昔  神エルサレム
 国治立大神  いや永久に鎮まりて
 世を知食す其砌  遠津御祖国彦が
 妻国姫と諸共に  神御祭り麻柱て
 仕へ奉りし甲斐もなく  醜建び強くして
 子孫は四方に散乱し  吾が父母玉彦や
 玉姫二人は自転倒  島に姿を隠しつつ
 我れを生して何処ともなく  清き姿を隠し給ひぬ
 親に離れし雛鳥  寄る辺渚常楠は
 自転倒島を遠近と  巡り巡つて紀国に
 細き煙を立て乍ら  情なき浮世を送る折
 天岩戸大変に  逢ひしが如く親と子は
 世荒浪に吹き捲られて  分れ分れに世を送る
 頃しもあれや先つ年  尊き神計らひに
 絡み合ひたる親子対面  秋彦、駒彦始めとし
 心色も清彦や  照彦四人に巡り会ひ
 尽きぬ縁を喜びつ  月日を送る其中に
 熊野禊場に  三五教若彦と
 心清むる折もあれ  木花姫あれまして
 常楠、若彦両人は  琉と球と神宝
 いや永久に隠されし  秘密琉球島
 竜宝玉を  受取りまして言依別
 瑞命に献ぜよと  言葉厳かに宣り給ふ
 其神勅を畏みて  汐八百路を打渡り
 雨に浴し風に梳づり  大海原潮をかぶり
 浪に呑まれ漸々に  琉と球と此島に
 上りて見れば昔より  人跡絶えし深山路
 谷間に清き玉海  老錆果てし常楠も
 玉勢若彦と  日毎夜毎に上り来て
 天津祝詞を奏上し  大竜別や大竜姫
 珍命を言向けて  琉と球と宝玉を
 三五教言依別に  奉らんと村肝
 心定めし竜神  胸も開けし時もあれ
 浪路をわけて渡り来る  言依別大教主
 国依別と諸共に  仮り宿りと定めたる
 此洞穴に現れまして  此処に四人神司
 ハーリス山谷間を  心いそいそ進みつつ
 竜宝玉を  恙も無しに手に入れて
 帰り来れる嬉しさよ  伜清彦、照彦は
 如何なる神引合せか  我れ住家を訪ね来て
 清子姫や照子姫  四人は早くも仮家に
 来り居ませる不思議さよ  言依別大教主
 国依別を伴ひて  浪路を渡り高砂
 島に出でんと宣らせつつ  此常楠が浪
 伴ひ来りし若彦に  琉と球と宝玉を
 持たせて遥かに自転倒  島に帰させ給ひつつ
 此常楠を琉球  島守り神と神定め
 伜清彦、照彦を  左守右守神として
 波を渡りて出で玉ふ  清彦、照彦両人は
 清子姫や照子姫  此処に目出度く妹と背
 契を結び永久に  此浮島を守らんと
 思ひし事も水泡  清子姫や照子姫
 闇に紛れて何処となく  姿隠させ玉ひしより
 清彦、照彦両人が  心苦しさは
 如何ならんと父母  我苦しみは一入ぞ
 天と地と神々に  朝な夕なに真心を
 籠めて祈りし甲斐ありて  今日は嬉しき清子姫
 照子若嫁に  巡り会うたる嬉しさよ
 あゝ惟神々々  御霊幸倍ましまして
 夫婦仲は睦まじく  千代も八千代も永久に
 鴛鴦何時迄も  変らであれやどこ迄も
 常磐色深く  褪せずにあれや夫婦仲
 最早此世に残りなし  我はこれよりハーリス
 山上を乗り越えて  此神島を永久に
 守らん為めに万代も  命永らへ山人
 群に加はり長となり  世を永久に守りなん
 汝清彦、清子姫  光洽き照子姫
 心も清く照彦と  弥永久に何時迄も
 南島に出でまして  神御業に仕へかし
 朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は沈むとも  我身魂此島に
 止まる限り心安  浦安国と幸はひて
 神雨  堅磐常磐に降らせなん
 最早此世に残りなし  孰もサラバ』と言ふより早く
 天数歌歌ひ上げ  合掌するや常楠は
 全身忽ち雪如く  真白になりて木丸殿入口を
 一足二足跨げ出しと思ふ間に  忽ち姿は白煙
 磯吹く風音高く  空に聞ゆる計りなり
 兄弟夫婦は驚いて  木丸殿を走り出で
 空を仰いで手を合せ  父よ父よと呼ぶ声も
 吹き来る風に遮られ  尋ぬる由も泣く計り
 天を仰ぎ地に伏して  親子果敢なき此別れ
 嘆き居るこそ哀れなれ  あゝ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ。
(大正一一・七・二八 旧六・五 谷村真友録)
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