王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第54巻 真善美愛 巳
文献名2第2篇 恋愛無涯よみ(新仮名遣い)れんあいむがい
文献名3第10章 万亀柱〔1396〕よみ(新仮名遣い)まきはしら
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日2024-04-07 20:13:23
あらすじカルナ姫はまた祝歌を歌った。松彦と竜彦は、これまで経緯を織り交ぜて王子夫妻へ祝歌を歌った。万公はへべれけになりながらも、祝謡曲にめでたい言葉を織り込んで祝い納めた。アール王子は理想妻ハンナをめとり、国政治は開けて国民は悦服した。ビクトル山神殿には国治立尊、日大神、月大神、神素盞嗚大神が祀られ国民一般が信仰をなし、各々そ業を楽しんでミロク聖代を地上に現出することとなった。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年02月21日(旧01月6日) 口述場所竜宮館 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年3月26日 愛善世界社版117頁 八幡書店版第9輯 662頁 修補版 校定版115頁 普及版54頁 初版 ページ備考
OBC rm5410
本文のヒット件数全 143 件/ノ=143
本文の文字数2796
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  カルナ姫は又歌ふ。
カルナ『朝日は照るとも曇るとも  月は盈つとも虧くるとも
 仮令大地は沈むとも  誠一つは世を救ふ
 誠御教を  四方に伝ふる宣伝使
 治国別神司  産土山聖地より
 珍御伴を従へて  下らせ給ひ天地
 清き教を宣らせつつ  若君様御結婚
 とりなし給ひし有難さ  天と地と息合せ
 生れ出でたる人々は  所謂神子神
 生きては此世神となり  死しては護国神となり
 豊葦原瑞穂国  生ひ立ち栄ゆる人草を
 あつく守りて皇神  依さしままに赤心を
 尽すは人務めぞと  教へ給ひし有難さ
 妾夫婦は謹みて  神御為国為め
 蒼生を守るため  尊き神御前に
 朝な夕なに身を清め  天下をば平けく
 いと安らけく守りませ  偏に願ひ奉ると
 宣る言霊も空しからず  若君様御結婚
 いよいよ無事に調ひて  御国栄えを松
 緑色もいや濃ゆく  栄え栄えていつ迄も
 果しも知らぬ喜びは  全く神御恵み
 謹み感謝し奉る  ああ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
 松彦は又歌ふ。
松彦『此処は名に負ふビク国  堅城鉄壁を繞らし
 四方を見晴らす宮城  百国民見おろして
 御空に高く輝ける  月日如く光をなげ
 恵雨を降らし  国人を厚く守らせたまふ
 音に名高き刹帝利  万代不易ビクトリヤ王が家
 いや益々も天地と  むた永久に長からむ事を
 神御前に祈り奉る  一度は黒雲に包まれて
 音に名高き名城も  遂に危く見えけるが
 尊き神御守りに  醜曲津は滅び失せ
 今は全く風塵も  留めぬ御代目出度さよ
 其目出度さにまた一つ  喜びを重ね給ひたる
 アール御結婚  いとさやさやに運びまし
 玉緒琴音も清く  響き渡れる勇ましさ
 此極みなき喜びは  外へはやらじと心をこめて
 松彦司が惟神  神に祈りをかけまくも
 畏き君御前に  祝ぎ仕へ奉る
 ビクトリヤ神殿が  築き上りし暁は
 アール君よハンナ姫  手に手を取つて朝夕に
 かかさず詣で天が下  四方国民恙なく
 君が政治を喜びて  仕へまつるべく
 祈らせたまへ  治国別君に
 吾は従ひ近き中  恋しき都を後にして
 神御為道ため  聖地をさして進むべし
 ああ惟神々々  御霊幸倍ましませよ』
と歌ひ終り座についた。竜彦は又歌ふ。
竜彦『吾師君に従ひて  祠森を離れつつ
 曲神猛ぶ山口  昼さへ暗き森を越え
 野中森や小北山  後に眺めてすたすたと
 浮木森に来て見れば  思ひも寄らぬ曲神
 深く企みし陥穽  師君様と諸共に
 千尋底へ転落し  霊は忽ち身を脱けて
 精霊界に彷徨ひつ  尊き神御指図に
 霊国天国巡覧し  又もや下りて八衢
 司神とあれませる  伊吹戸主にいろいろと
 尊き道を教へられ  再び此世に生き還り
 バラモン教ゼネラルと  現はれ給ふ片彦や
 ランチ君を言向けて  三五教神力を
 現はせまつり吾々は  吾師君と諸共に
 荒野ケ原を打ち渡り  ライオン河を横ぎりて
 ビクトル山麓まで  進みて来る折もあれ
 俄に聞ゆる鬨声  只事ならじと進みより
 よくよく見ればバラモン  鬼春別や久米彦が
 一斉射撃真最中  見逃し往くも三五
 神吾として  如何ならむと思ひつつ
 吾師君と諸共に  厳言霊打ち出せば
 豈図らむやバラモン  率ゆる軍に非ずして
 右守反逆と  覚りし時憎らしさ
 吾等師弟は一斉に  心を揃へ口揃へ
 一目散に太祝詞  涼しく宣りて言霊を
 連続的に打ち出せば  雲霞如き大軍も
 雲を霞と逃げ去りぬ  斯かる所へヒルナ姫
 カルナ女武者  神に守られかつかつと
 栗毛駒に跨りて  反逆人右守をば
 縛して帰り給ひたる  忠勇義烈働きは
 末代迄鑑ぞと  褒めそやさぬは無かりけり
 刹帝利様御前に  吾等師弟は導かれ
 いろいろ雑多待遇しに  厚意を感謝し奉り
 三五教御教を  完全に委曲に相伝へ
 皇大神御舎を  ビクトル山頂上に
 岩切り砕き土を掘り  上つ岩根に搗きこらし
 底つ岩根に搗き固め  大宮柱太知りて
 今は漸く九分通り  竣工したるぞ嬉しけれ
 これに先立ち刹帝利  ビクトリヤ王御子とます
 五男一女行衛をば  神御告を蒙りて
 照国岳谷間に  進みて迎へ奉り
 長子君と生れませる  心やさしきアールさま
 今日は目出たき結婚  式を挙げさせ給ひつつ
 百司は云ふも更  吾々師弟も招かれて
 目出度き席に列ねられ  神大神酒を
 与へられたる嬉しさよ  元より酒豪竜彦は
 何より彼より酒が好き  とは云ふも三五
 教道に仕ふ身は  先づ第一に大酒を
 謹まなくてはなりませぬ  然るに今日は何となく
 嬉し嬉しが重なりて  廻る盃数重ね
 思はず知らず酔ひつぶれ  いかい失礼したでせう
 唯何事も神直日  大直日にと見直して
 許させたまへ刹帝利  其外百司達
 御前に慎み詫びまつる  ああ惟神々々
 御霊幸倍ましませよ』
 万公は其尾についてヘベレケに酔うた儘、足もよろよろ謡ひ舞ふ。

万公(謡曲調)『ああ目出度し目出度しお目出たし、朝日は照るとも曇るとも、此結婚が恙なく、千秋万歳楽と、祝ひ納むる其上は、仮令天地は変るとも、何か恐れむ神御恵み、ビク国主御威勢、空飛つ鳥も羽翼をゆるめて地に墜ち、草木も感じて自然音楽を奏し、河流れは鼓を打ち、君が幾世を祝すらむ。又三五皇大神に仕へたる、吾師君を初めとし、三人伴人中に於て、さる者ありと聞えたる、万世祝ふ亀万公が、此喜びを万世に、伝へむもと勇み立ち、手足も儘ならぬ程、酔ひつぶれたる重たき身を起し、命限りに祝ぎ奉る。鶴は千年齢を保ち、亀は万年寿命をつづく、鶴と亀と命は愚か、幾億万年末迄も、ビク御国は永久に、ビクトリヤ王家は、天地続かむ限り、限りも知らず栄えませ。それにつけてもアール君、新に迎へ給ひし后ハンナ姫、いと睦まじくどこ迄も、陰と陽と息を合せ、天が下に妹と背、清き鑑を示させ給へ。日は照る日は照る月は輝く、星は御空に永久に、光も褪せず月大海原底深く、契らせ給へ惟神、神御前に謹みて、亀万公が、今日寿末長ふ、幾千代迄も、祝ひ奉る』

と泥酔者に似ず、いと真面目に祝ひ納め元座に着きぬ。此外、数多司人歌はあれど、あまり管々しければ省略するなり。
 アール王子は理想妻、ハンナを娶りしより、国政治日に月に開けて国民悦服し、ビクトル山神殿に祭りたる国治立尊、日大神、月大神、神素盞嗚大神を朝な夕なに国民一般が信仰をなし、各其業を楽しみ、ミロク聖代を地上に現出する事となりぬ。ああ惟神霊幸倍坐世。
(大正一二・二・二一 旧一・六 於竜宮館 加藤明子録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki