文献名1霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻
文献名2第2篇 宿縁妄執よみ(新仮名遣い)しゅくえんもうしゅう
文献名3第8章 愛米〔1438〕よみ(新仮名遣い)あいまい
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日2024-06-17 20:14:52
あらすじ一同は突然のほら貝の音に驚いている。高姫はほら貝の音が止まったのでまた元の座に戻ってきて、五人に対して理屈をこねはじめた。そして反抗するベルに霊縛をかけ、見せしめとして肝玉をえぐりだして交換してやると凄み、槍をもってきてひと突きに突こうとした。高姫とベルがにらみ合っていると、またほら貝の音が間近に聞こえてきた。高姫はこれを聞くと身体動揺し、槍をその場に落としてしまった。シャルは高姫の槍を拾って裏口から草の中へ隠してしまった。入り口の戸が開いて求道居士が声をかけ、四人の男女を迎えに来たという。高姫は下手に出て求道居士に言い訳をした。みな高姫の魔法で縛られていたので、求道居士は呪文を唱えて魔法を解いた。高姫はこれを見て家の隅に突っ立ったまま震えている。求道居士はヘル、シャル、ベルに小言を言うと、ここは冥途の八衢であり、まだ命数が残っているヘル、シャル、ベル、ケリナの四人を現界へ迎えに来たのだと説明した。求道が三人と話している間に高姫は落ち着いたと見えて、今度は求道に対して自説を説きはじめ論戦を仕掛けた。求道は、高姫の言う千騎一騎のはたらきとは、他人の賞賛に依存し、自分のみ良きことを希求する地獄的な世間愛から一歩も出ていないと喝破した。高姫は、自分は今まで相手のレベルに合わせて下根の教えを説いていたのだ、とにわかに求道を賞揚し、舌鋒をベルたちに向けてしまった。そしてまた求道を説き伏せようとする。求道は笑ってほら貝を吹きたてた。それと同時に高姫の館は次第に影うすくなり、ついに陽炎のごとく消滅してしまった。ベル、ヘル、ケリナの三人が気が付いてあたりを見ると、エルシナ側の川べりに一人の山伏に救い上げられていた。そしてシャルはなにほど介抱をし魂返しをしても生き返らなかった。他の三人は高姫に籠絡されず、精神を取られなかったから甦ることができたのである。シャルは、ベルに比べれば善人でありまだ現界に生命が残っていたが、高姫の教えに信従して固着してしまったのである。求道居士はケリナをテルモン山の小国別の館に送ってゆくことになり、ベルとヘルも従うことになった。ベルは、途中でヘルと争論を起こし、一時山林に姿を隠すことになる。
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年03月16日(旧01月29日)
口述場所竜宮館
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年5月3日
愛善世界社版93頁
八幡書店版第10輯 179頁
修補版
校定版99頁
普及版42頁
初版
ページ備考
OBC rm5608
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