文献名1霊界物語 第60巻 真善美愛 亥の巻
文献名2第3篇 神の栄光よみ(新仮名遣い)かみのえいこう
文献名3第13章 三美歌その二〔1538〕よみ(新仮名遣い)さんびか
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月15日(旧03月30日)
口述場所
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年8月12日
愛善世界社版182頁
八幡書店版第10輯 657頁
修補版
校定版193頁
普及版60頁
初版
ページ備考
OBC rm6013
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本文の文字数7093
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本文
第二八(二三五)
一
やみぢにまよひし 世の人よ神の
めぐみのしたたる みをしへをきけや
(折返)
涙の雨は たちまち晴れて
つきせぬうれしみ 日の出とかがやかむ。
二
浮世のます人 苦しめる友よ
心を清めて 瑞霊にまつろへ。
三
苦しみもだへて なげく罪人よ
すくひの御舟を 指をり待てかし。
四
大本御神に なやみをはらはれ
いさみてあそばむ 吉き日はまぢかし。
第二九(二四二)
一
神の御国へ のぼりゆくと
知れど親しき あとにのこし
肉のやかたを 別るるとき
なごり惜まぬ 人やはある
(折返)
アヽみづみたま
御神にまさる御力なし。
二
とはの生命は みとむれども
逝きますあとに 生けるものに
なごりのうれひ たえがたきを
いかでなげかぬ ひとやはある。
三
うき世の富を ねがはずとも
うからやからは うゑにふるひ
わが身なやみて いえぬときは
たれかくるしみ かなしまざる。
四
まが神たけり まことよわく
つみに曇れる 世にし住めど
祝詞に由りて 神力を得
かよわき魂も つひにかちなむ。
第三〇(二四三)
一
をしへのわが友 ミロクの神は
千座のおき戸に つみゆるします
こころのなやみを 皆うちあけて
などかはおろさぬ つみの重荷を。
二
をしへのわが友 ミロクの神は
われらのなやみを しりて憐れむ
諸のかなしみに しづめる時も
真言にこたへて すくはせ玉はむ。
三
をしへのわが友 ミロクの神は
ふかきいつくしみ 千代にかはらず
世人のわが身を 離るる時も
真言にこたへて 恵ませたまはむ。
第三一(二四八)
一
わが身体わが霊魂 わが生命の守神
朝なほめ夕べたたへ 猶たらじとおもふ。
二
したひまつる瑞御魂 いづれの御国に
その御姿をあらはし 守らせたまふぞ。
三
狼のさけぶ山路 ふるひつつ辿り
行きなやみたる吾身を あだはあざみわらふ。
四
木の花姫のらせかし 白梅のかをり
野に咲くか山に咲くか あい悟らまほし。
五
瑞御魂うるはしさに 神人よろこび
言霊の御ちからこそ 天地動げ。
六
いと優しき瑞御魂 言の葉うれしき
清き生命のいづみは きみにこそあれや。
第三二(二四九)
一
あまつ御国 のぼりなむ みちしるべは
千座を 負ふともなど
かなしむべき 救主のみ許に ちかづかむ。
二
かをれる間に 花ちり 草のまくら
しとねの 夢にもなほ
神をあがめ 救主のみもとに ちかづかむ。
三
あまつつかひは みそらに わたす橋の
うへより 迎へたまふ
たまをきよめ 救主のみもとに ちかづかむ。
四
目さめし吾 み神の あとを追ひて
み幸を いよよ切に
願ひつつぞ 救主のみもとに ちかづかむ。
五
あまつくにに のぼりて さかえ行く日
みたまの きよきいのち
ながくてりて 救主の御顔を あふぎみむ。
第三三(二六四)
一
瑞の御魂よわが身を
うづの宮となしたまへ
けがれしこの身の魂を
月日なす照らしませよ
(折返)
わが御霊あらひて
雪よりも潔くせよな。
二
厳の神力によりて
醜の曲霊をおひそけ
きよき御霊にたてかへ
みまへに仕へしめてよ。
三
神よ千座のもとに
ふしていのるわがみたま
抜かれたまひし血しほに
暗き身を照らしたまへ。
四
月の神のいさをしに
照らさるるこそうれしき
霊魂をあらたにきよめ
あまつつかひとなしたまへ。
第三四(二七三)
一
聖き十曜の 御旗こそ
御祖の神の さだめてし
現世神世の 宝なり
御はた汚さず よくまもれ
(折返)
守れよまもれ よく守れ
十曜の御旗 押し立てよ。
二
十曜の御旗を あさ風に
ひるがへしつつ すすみ行け
神は汝と 倶にあり
神のまにまに 身をささげ。
三
神の神軍 むらきもの
こころを清め 身をきよめ
御教のままに すすみゆけ
厳の御霊の 御楯とし。
四
大地は泥に 沈むとも
月落ち星は 降るとも
まこと一つの 麻柱の
神の言葉は 動かまじ。
五
来たれやきたれ 神の子よ
いづのみたまや みづみたま
あらはれませる 神園に
神は汝等を 待たせたまふ。
第三五(二七四)
一
神のいくさの きみのみむねを
をしへつかさよ よくまもれ
ことたまきよめ 霊あきらかに
はやうちむかへ まが神に。
二
仇よ矢玉を はなたばはなて
われには厳の 言葉あり
あだよてだてを つくさばつくせ
われにも神の たすけあり。
三
神のまにまに ちからはまして
まがのいくさは どよめきぬ
いさめよいさめ 救ひの瑞霊と
かちどきあぐる 時はきぬ。
第三六(二七五)
一
立てよふるへよ 神のいくさ
みずや御旗の 十曜の紋を
まがのみいくさ 失せゆくまで
救主はさきだち 進みたまはむ。
二
きけよふえの音 救主の吹かす
声はいくさの かどでのしらせ
神にしたがふ 身にしあれば
よろづのあだも いかでおそれむ。
三
瑞の御魂の ちからにより
厳のよろひを かたくまとひ
直霊のつるぎ ぬきかざして
神のまにまに いさみすすめ。
四
瑞のみいくさ やがてをはり
厳のかちうた きよくうたひ
つきひかざしの かむりをうけ
みづの御神と ともにいさまむ。
第三七(二八〇)
一
あらへよ霊魂 こころかぎり
ちからつくまでに いそぎすすげ
みたまのひかりは くもにふれず
あめつち四方八方 照るたのしさ。
二
をしへのつかさは くものごとく
むらがりかこみて 殿に居れり
わきめもふらずに 神のさとし
きよむるまごころ うべなひたまふ。
三
みろくの御神の きよきこころ
まなばせたまへと 両手あはせ
この世の御はしら つかへなむと
天授の霊魂を 研きすます。
四
あまつ御使の みづの御霊
御言のまにまに すすむこの身
いかなるあくまの さはりあるも
神のみちからに うちも払はむ。
第三八(二八八)
一
いづの神の のらすみのり
かしこみまつり 世におそれず
ひとにたよらで みちをまもり
つよきをなだめて よわきをたすくる
人こそ実に うづのみこぞ。
二
かみのよさす 御使誰ぞ
あしきこころを 夢いだかず
いづのみのりを かしこみつつ
あしたに夕べに たゆまずつかふる
人こそ実に うづの使。
三
みちをまもる まめひと誰ぞ
世にさきがけて 御世をなげき
世人のさちを ともにいはひ
あめにもつちにも 愧るを知らざる
身霊ぞ実に 信徒なれ。
第三九(三〇三)
一
いかなるなげきも 科戸の風に
いきふき払ひて 身もすこやかに
神のみをしへを たよりとなして
うつしきこの世を うたひくらさむ。
二
浮世の苦しみ いかがありなむ
まことのよろこび 瑞霊にこそあれや
あく魔にあふとも 救主ましまして
守らせたまへば いさまざらめや。
三
御神をあふげば こころのなやみ
日に夜にはらはれ 雲霧はれぬ
かきはに輝く 瑞霊のひかり
ながめしわれ等は 勇まざらめや。
第四〇(三〇五)
一
罪に汚れし わがみなれども
瑞のみたまは 千座を負ひて
われ等をきよめ 救ひ玉へり。
二
きよき御国の 御民となして
神につかへて 羊のごとく
ただみち守り 住まはせたまへ。
三
奇びにたふとき 大御めぐみや
いづのみひかり あふぎしわれは
この世に怖づる もの無かりけり。
四
伊都の御神の みこころ知らで
そむきまつりし まがこそは実に
かみの御国の 仇なりしかも。
第四一(三〇九)
一
あく魔はすさびて 暗夜はふかし
わが身はいかにと をののきわづらふ
(折返)
わが救主よこよひも このみをまもり
さみしき一と夜 めぐまひ玉へ。
二
ちかく交こりし 友みなゆきて
つれなき憂世に ふりのこされぬ。
三
わがみの霊衣は うすくなりけり
夜なき神国も ちかづきしならむ。
四
をしへのまにまに 逝かしめたまへ
生世のあしたに よみがへるまで。
第四二(三一二)
一
霊魂のふるさと あふぎ見れば
歎きにかすめる 目も晴れけり。
二
小暗きこの世の 曲をきため
とび来る矢玉も おそれずたたむ。
三
やだまは霰と 降らばふれよ
まがつは嵐と 吹かばふけよ。
四
永久の住処なる もとつ家に
かへりゆく身は いと安からむ。
五
さしもに長閑な 神の国に
やつれし霊魂を ながく休めむ。
第四三(三一七)
一
月雪よ花よと 愛でにし
わがこののこしたる 衣のそで
ながめてなげく折 御かみは
やすくわが身霊を なぐさめたまふ
(折返)
めぐしき吾子よ 神の辺に
のぼりゆき祈りを ともにせよや。
二
わかれゆくわが子を おくりぬ
なみだの雨晴れて 雲はちれり
花さき匂ひ充つる たびぢを
いさみすすみ行けや 月すむ夜半。
三
神にひとしかりし わが子よ
今ちちは年老い 母はやみぬ
然れど汝が魂 いさみて
わが世を守りつつ 神国へゆけ。
第四四(三二一)
一
山伐り払へば あたひは降り
川水かわけば 舟もかよはず
せむすべ無き身を 誰にかたよらむ
瑞の御魂なす 神の愛のみ。
二
いのちの清水は かきはに湧けり
つれなきあらかぜ 誘ひくるとも
いかでか恐れむ 神のますみくに
めぐみの露にぞ うるほひまつる。
三
伊都能売の神の ふかき心は
いかでか知り得む 人の身をもて
ふたつの御霊の 月日のわざを
つつしみうやまへ たかきみいさを。
第四五(三二二)
一
救主のしもべの むつびあひて
神たちあがむる うるはしさよ。
二
御魂あひて ことたまあひ
みくにのおんため 一つに祈る。
三
神につかふ 貴の友は
はなるること無し とこしなへに。
第四六(三二五)
一
ひとやの中にも よろこびあり
世人にかはりて 血をながせる
瑞の神ばしら 偲び見れば
なげきはみづから 消えてぞゆく。
二
わがみ憂きときに まなこさまし
瑞の御魂なる 救主を見れば
千座の置戸を 負はせぬれど
ひるみたまはぬに こころいさむ。
三
苦しめる時にも 楽しみあり
きよきをしへにも 曲しのべる
火をうごかす水 またも水は
火のためにうごく 奇しき世になむ。
第四七(三四二)
一
うつりかはるよにしあれど
うごかぬはみくに
あふぎうたはむ友よ来たれ
とこしなへのうたを
とこしなへのうたを
あふぎうたはむ友よ来たれ
とこしなへの御うた。
二
おきておもひふして夢み
あまつ神のもとに
花咲きにほふすがた見ゆ
かすみは日に月に
かげもなく消えて
花のかをるすがたきよく
かすみは日に晴れて。
三
あくに勝てるいくさびとの
言霊の風流
火口そろへ進みつつも
月かげを力とし
よせきたる浪わけて
たかまのはら昇りてゆく
うづみのりみこあゆむ。
四
八雲小琴掻き鳴らして
いづのうたうたひ
いづの御霊みづ御魂
こころなぐさまひつつ
きよきしらべささぐ
神ののりのまめひとらが
いづの御前にふして。
第四八(三五六)
一
黄金白銀 山なすとても
いかで求めむ さびゆく宝ぞ
霊魂の行衛 天津御国
栄へ久しき うづの住居
かみわがたま あまつくにの
いのちのそのに みちびきませ。
二
山とつみてし わが身のつみ
はらひきよませ 霊幸はひて
よろこび充てる 神の座へ
あめ地ももの 神のつかひ
よさしのまま わがみたまを
めぐませたまへ すくひの救主。
三
八雲の琴の 珍の音色
ひびき渡れり 神の庭に
草木も露の 玉をかざし
神の御さかえ 祝ひまつる
木の葉青く 花はあかく
竜の宮居の うるはしさよ。
第四九(三九二)
一
国常立の神
わがたまを守り
御霊の糧もて
いのちを永久に給べ
(折返)
みろくの御代の 開くる日まで
いづのまもり ひろけくあれませよ。
二
やみ路を行く時も
魔神たける夜半も
ゆくてを照らして
とはにみちびきませ。
三
ゆくてを包みたる
しこの雲霧も
科戸辺の風に
伊吹はらひすすむ。
四
みろくの神代まで
わがたまを守り
み翼のしたに
かかへ守らせ瑞霊。
第五〇(四〇九)
一
暗の野路を ひとりゆけど
神にまかせたる 魂はやすし。
二
あらきはやて 滝なすあめ
いかでおそれむや 神のをしへ子。
三
あきの水と 魂はきよく
月日はかがやき むねはさえぬ。
四
浪はあらく 風は激し
この舟みなとに いつかつくらむ。
五
いづのみたま みづの御魂
われらを守りて あかしたまへ。
六
山はくづれ かははさけて
なやめるときこそ 神はすくはむ。
第五一(四一八)
一
瑞の御魂は 月にしあれば
暗夜も清く あかしたまへり
(折返)
いづみたま みづみたま
いづのめの みたまきよし。
二
世人のために てあしの爪を
ぬかせたまひて 千座につけり。
三
うづの御園を ひらきてわれを
またせたまへり 月日の御神。
四
瑞のみたまよ ましみづたれて
くらきこころを あらはせたまへ。
第五二(四二三)
一
伊都能売の神の 天降ります日
すくはる信徒 瑞の霊
(折返)
月日のごとく かがやきます
まことの神の 盾とならむ。
二
きたなきけがれに そまぬ魂を
み神のたからに くはへられ。
三
みくににすすみて 神をあがめ
まがつに染まざる 瑞の霊。
第五三(四二七)
一
山の尾の上 野辺のはたけ
高田窪田 狭田長田
いそしみまく いきのたねの
八束穂なす 秋来たらむ
(折返)
獲り入るる 秋ちかし
いさみてまて やつかのほ
とりいるる 秋ちかし
いさみて待て やつかのほ。
二
みそらかすむ のどけき日も
寒かぜ吹く 冬の夜も
いそしみ蒔く いきのたねの
やつかほなす 秋来たらむ。
三
うきを忍び 身をつくして
きよき教の たねを蒔け
たわに実のる その足り穂を
神はめでて うけたまはむ。
第五四(四二八)
一
笹のつゆも すゑつひに
川とながれ 海となる。
二
いとちひさき ちりさへも
つもればまた 山となる。
三
あだに暮す 息のまも
たふとき身の いのちなり。
四
ありのあなも いつとなく
つつみをさく 種ぞかし。
五
あはのちさき 一粒も
倉を充たす たまとなる。
第五五(四五一)
一
聞けやいづの御声 見よや御姿
直霊にかへりみて 勇みすすめよ
大御神言をば かしこみまつらひて
言霊のつるぎを かざしすすみゆけ
(折返)
大国常立の 尊の御声に
まなこをよくさまし 神の御楯となりて。
二
曲津霊にかこまれ 鬼におそはれ
逃げまどふ友あり あはやあやふきを
すくはでおくべきや 言霊つるぎもて
みなことむけやはし みちに生かすべし。
三
曲軍にげちる 言たまきよし
きよまれるつはもの 勇みふるひぬ
すめ神の御座に かちどきをあげよ。
第五六(四五六)
一
かなたの岸に み船つけて
きよきたふとき み許に行かむ
生日まちつつ み魂をきよめ
うからやからや ともらにあはむ
(折返)
やがてあはなむ
(やがてたのしく会はなむ)
うからやからと
したしき友に。
二
めぐみの露の しげき国に
昇りてまたも えにし結ばむ
かくれし月日 星もかがやき
消えし望みも 又生きかへる。
三
親子妹背の めぐり会ひに
手に手をとりて 笑顔つくる
雲霧かすみ あとなく消えて
きよき姿を ながめたのしむ。
第五七(四六二)
父神母神 おほみまへに
いやとこしなへに みさかえあれ。
(大正一二・五・一五 加藤明子録)