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文献名1霊界物語 第60巻 真善美愛 亥
文献名2第5篇 金言玉辞よみ(新仮名遣い)きんげんぎょくじ
文献名3第23章 三五神諭そ四〔1548〕よみ(新仮名遣い)おおもとしんゆ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ明治三十八年旧四月十六日艮金神国常立尊が出口守と現れて二度目岩戸開きを致すについては、因縁身魂を引き寄せてそれぞれに御用を申し付ける。今度御用は因縁なくてはつとまらない。神が性念を見届けた上は何も心配しなくていいよう守護がしてある。罪穢ある金は神御用には立てられない。大本は艮金神筆先で世を開くところであるから、筆先を七分霊学を三分で開いてくだされ。神がかりに凝るとはじめは人が珍しがって集まってくるが、あまりろくな神は出てこないから思惑が立たない。こうは言うも霊魂には世界一切事が写るであるから、大本へ立ち寄る人民はこやり方を見て改信するようこしらえてあるから、取違をしないように。何ほど神がかりに骨を折っても、真神は肝心時でないとうつらない。何も解らない神が懸ってきて天岩戸開き邪魔をするから油断ができない。誰によらず慢心と取違いが大けが元になる。大正元年旧八月十九日大国常立尊があっぱれ表になって守護にかかると、いったんは神経綸通りに致すから、改信して神心になっていないと誠御用はできない。竜宮様を見て皆改信いたされよ。昔から欲に見苦しい御心であったが、今度岩戸開きに竜門お宝を残らず艮金神にお渡し遊ばして、神界で活発な御働きをなさっている。神国人民に神国魂がちょっとでもあればここまで難渋することはないだろう。とどめになったら神霊活気臨々発揮日月(ひかみ)と現れて、三千世界とどめを刺す。そ折に間に合うためには肝心処がよくわかっていないと善い御用はできない。変性男子と変性女子身魂をここまで化かして、誰もしないような辛抱をして、三千世界へあっぱれ天地神力を現わせて見せる。こ先は神力世に致すから、学力でどんなことをしても敵わない。今度戦いは国と国、神と邪神と大戦争であるが、世生神にはかなわない。神力と学力と力比べ大戦いである。邪神はどんな計略もしているが、悪ではこ世は立ち行かない。気が付いた守護神は善道に立ち帰って安心をするがよい。大正三年旧七月十一日大国常立尊が現れて日守護となると、変性男子霊魂があっぱれ世界へ現れて、次に変性女子が現れて、女島男島へ落ちていた昔から生神ばかりが揃って世に現れる。綾部新宮坪宮は出口入り口、竜門館が高天原と相定まり、天御三体大神が天地へ降り昇りなされて、こ御守護と遊ばす。こ大本は地から変性男子と変性女子と二つ身魂を現して、男子には経糸、女子には緯糸仕組をさせてある。変性女子霊魂は月と水と守護であるから、汚いもが参るとすぐに濁る。身魂曇った守護神は傍へ寄せないように役員が気を付けてくだされ。昔から天岩戸御用ために坤に落としてあった身魂である。こ者と出口直と霊魂が揃って御用を致さねば、今度大望物事は出来致さない。こ大本は世界にある事が皆映るから、変性女子を狙う者がこれからまだまだ出来てくる。悪霊が狙い詰めているから、どこへ行くにも一人で出すことは成らぬ。変性男子身魂も変性女子身魂も三千世界大化け物であるから、霊魂に曇りある人民には見当が取れない。
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年04月26日(旧03月11日) 口述場所竜宮館 筆録者北村隆光 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年8月12日 愛善世界社版308頁 八幡書店版第10輯 703頁 修補版 校定版323頁 普及版 初版 ページ備考
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本文       明治三十八年旧四月十六日

 艮金神国常立尊出口守と現れて、二度目岩戸開きを致すに就いては、昔本から拵へてある因縁身魂を引寄して、夫々に御用を申付けるぞよ。今度御用は因縁無くては勉まらんぞよ。先になりたら金銀は降る如くに寄りて来るから、さうなりたら吾も私もと申して、金持つて御用さして下されと申して出て来るなれど、因縁なき身魂には何程結構に申しても一文も使ふ事は出来んぞよ。是から先になると金銀を積んで神御用を致さして欲しいと、頼みに来るも計りであれど、一々神に伺ひ致してからでないと、受取る事は成らんぞよ。金銀に目を掛る事は相成らんから、何程辛くても今内は木葉なりと、草なりと食べてでも凌ぎて御用を致して居りて下さりたら、神が性念を見届けた上では何事も思ふやうに、金心配も致さいでも善きやうに守護が致してあるぞよ。今が金輪際叶はん辛いとこであるから、茲を一つ堪りて誠を立抜きて下さりたら、神が是で善いと云ふやうに成りたら、楽に御用が出来るやうにチヤンと仕組てあるから、罪穢ある金は神御用には立てられんぞよ。
 いつも筆先で気を附けてあるが、大本は艮金神筆先で世を開くところであるから、余り霊学ばかりに凝ると筆先が粗略になりて、誠が却て解らんやうに成りて、神神慮に叶はんから、筆先を七分にして霊学を三分で開いて下されよ。帰神ばかりに凝ると、最初は人が珍らしがりて集りて来るなれど、余り碌な神は出て来んから、終には山子師、飯綱使、悪魔使と言はれて、一代思はくは立たんぞよ。思はくが建たんばかりか、神経綸を取違ひ致す人民が出来て来て、此正味教をワヤに致すから、永らく気を附けて知らしたなれど、今に霊学が結構ぢや、筆先ども何に成ると申して一寸も聞入れぬが、どうしても諾かな諾くやうにして、改信さして見せるぞよ。神申す事を反いて何なりと行りて見よれ、足元から鳥が飛つやうな吃驚が出て来るぞよ。世間からは悪く申され、神には気障と成るから、何も成就いたさずに大きな気毒が出来るが見透いておるから、其れを見るが可哀相なから、毎度出口手で神が知らせば、肉体で出口直が書くぢやと申して御座るが、茲暫く見て居りたら解りて来て、頭を逆様にして歩かんならん事が出来するぞよ。誰も皆帰神で開きたいが病癖であるから、一番にこ病癖を癒して遣るぞよ。心から発根と癒せば宜いなれど、如何しても肯かねば激しき事をして見せて眼を開けさしてやるぞよ。狐狸野天狗など霊魂に嘲弄にしられて、夫で神国御用が出来ると思ふか。夫でも神国人民ぢやと思ふて居るか。畜生容器にしられて夫を結構と思ふか、神界大罪人と成りても満足なか。訳が解らんと申しても余りであるぞよ。斯うは言ふも霊魂は何時も申す通り、世界一切事が写るであるから、此大本へ立寄る人民は是遣方を見て、世界は斯んな事に成りておるかと改信を為るやうに、神から身魂が拵へて在るであるから、誤解をいたさぬやうに御庇を取りて下されよ。他人が悪い悪いと思ふて居ると、全部自己事が鏡に映りておるであるから、他人が悪く見えるは、自己に悪い所や霊魂に雲が掛りて居るからであるから、鏡を見て自己身魂から改信いたすやうに、此世本から御用霊魂が拵へてありて、今度二度目岩戸開きであるから、一寸やソツトには解る様な浅い経綸でないから改信いたして身魂を研くが一等であるぞよ。世生神は今迄は物は言はなんだぞよ。世替り目に神が憑りて、世界事を知らせねば成らぬから、出口直は因縁ある霊魂であるから、憑りて何事も知らせるぞよ。世が治まりたら神は何も申さんぞよ。狐狸や天狗ぐらゐは何時でも誰にでも憑るが、こ金神は禰宜や巫子には憑らんぞよ。何程神憑に骨を折りたとて、真神は肝腎時でないと憑らんぞよ。何も解らん神が憑りて参りて、知つた顔を致して種々と口走りて、肝腎仕組も解らずに、天岩戸開邪魔をいたすから、一寸油断も出来んから、不調法無いやうに気を附けてやるを、野蛮神が何を吐す位により解りて呉れんから、誠神も苦労をいたすぞよ。神懸で何も彼も世界中事が解るやうに思ふて居ると全然量見が違ふぞよ。神申す中に聞いて置かんと、世間へ顔出しが出来んやうな、恥かしき事が出来いたすぞよ。こ神一言申したら何時になりても、一分一厘間違はないぞよ。髪毛一本程でも間違ふやうな事では、三千年かかりて仕組んだ事が水泡になるから、そんな下手な経綸は世元から、元生神は致して無いから、素直に神申す事を肯いて下されよ。世界神、仏事、人民を助けたさ永らく神は苦労であるぞよ。誰に因らず慢心と誤解が大怪我元と成るぞよ。

    ○

      大正元年旧八月十九日

 大国常立尊が天晴表面になりて守護にかかると、一旦は神経綸通りに致すから、改信致して神心に成りて居らんと、これから、人気悪い所は何処でも飛火がいたすから、今度は是迄見苦しき心を全然捨てて了ふて、産精神に成りたらば、安全な道が造り替へてあるから、霊魂を研いて善い道へ乗り替へるやうに仕組んであれども、霊魂に曇りが在りては善い道へ乗替へたとて、辛うて御用が出来んから、発根改信、腹底から改信でないと、誠御用は出来んぞよ。竜宮様を見て皆改信をいたされよ。昔から誠に欲な見苦しき御心で在りたなれど、今度岩戸開には欲を捨てて了はねば、神界御用が勤まらんといふ事が、一番に早く御合点が参りたから、竜門お宝を残らず艮金神に御渡し遊ばして、活溌な御働きを神界で一生懸命になりて、力量も充分に有るなり、此片腕に成つて、今度岩戸開御用を遊ばすから、他守護神も竜宮様御改信を見て、一日も早く自己中を考へて改信なされよ。大国常立尊が今表になりた所で、神界役に立てる霊魂は一つも無いが、能くも是だけ曇りたもであるぞよ。もう神は構はんから、何彼事を急速にいたして後立直しに掛らんと、世界中大事であるから、解らぬ守護神に何時までもかかりて居りたら、世界人民が皆難渋をいたして、往きも戻りも成らんやうに成りて、戦争も済みたでも無し、止めも刺さん事になりて、世界中大難渋と成るから、是迄耳に蛸が出来る程注意てあるが、何彼時節が迫りて来て、動きもにじりも出来ん事に世界中が成るから、諄う守護神人民に気を附けるぞよ。
 神国人民に元神国魂が些とありたら、茲まで難渋は無いなれど、誠一つ御魂により明されず、肝腎事を任して為せる事も出来ず、テンで経綸が解りて居らんから、神が使ふ身魂が無いぞよ。此方が世界中事をいたさなならんから、何彼事が一度になりて忙しうなると申すことが、毎度筆先で知らしてあらうがな。艮に成りたら神霊活機臨々発揮日月と現はれて、三千世界艮を刺すぞよ。其折りに間に合ふやうに、早うから有難がりて、大本へ来て辛い修行をして居りても、肝腎処が能く解りて居らんと、善い御用は出来んぞよ。何うなりとして引着いて居りたら、善い御用が出来ると思ふて居ると、大間違であるぞよ。艮金神が初発から一言申した事は一分一厘違はんぞよ。途中から変るは矢張り霊魂に因縁が無いぢやぞよ。因縁ある身魂は截りても断れん、如何な辛い目をいたしても左程苦しい事は無いぞよ。因縁性来と申すもは、エライもであるぞよ。それで今度は因縁在る身魂が集りて来て、辛い辛抱をいたして、天地光を出して呉れんならん。変性男子と変性女子と身魂を、茲まで化して神御役に立てるぞよ。変性男子と女子身魂が誰も能う為ぬ辛抱をいたして、此世には神は無きもと、学で神力をないやうに仕て居りたを、此世に神が有るか無いかと云ふ事を、三千世界へ天晴と天地神力を表はせて見せて、此先は神力世に致すから、是からは学力で、何麼事を致しても、世根本生神神力には敵はんから、今中に悪神エライ企みを砕いて了ふから、一日も早く往生いたすが得であるぞよ。
 今度戦争は人民同志戦争ではないぞよ。国と国、神と邪神と大戦争であるから、悪神策戦計画は人民では誰も能う為ん仕組であれど、世生神には敵はんぞよ。充分戦ふた所で金要るは程知れず、人減るも程は判らんぞよ。けれども出かけた船ぢや。何方船も後方へは退けんから、トコトンまで行くぞよ。今迄守護神よ、神国を茲までに自由にいたしたら、是に不足はもう在ろまいから、充分に敵対うて御座れよ。神力と学力と力較べ大戦争であるから、負たら従うて遣るし、勝つたら従はして、末代手は出しませぬと申すとこまで、往生をさせてやるぞよ。何程学力がエラウても、神力には勝てんぞよ。大きな見誤ひを為て居りたと云ふ事が後で気が附いて、死物狂を致さうよりも、脚下明い中に降伏致す方が宜いぞよ。永引く程国土はチリヂリと無く為りて了ふぞよ。邪神企謀は何麼計略も為てゐるなれど、悪では此世は立ては行かんぞよ。神経綸は善一つ誠実地御道に造り代へてあるから、気附いた守護神は、善道へ立帰りて安心なされよ。悪身魂は平げて了ふから、早う覚悟を致さんと、もう一日間にも代るから、是迄やうに思ふておると、みな量見が違ふぞよ。毎度出口直に兵糧をとつて置かねば成らんといふ事が、諄う申して在らうがな。米が有ると申して油断をいたすで無いぞよ。人民は悧巧なもで在るなれど、先チツトモ解らんもで在るから、筆先で何も知らすから、此筆先を大切にいたさんと、粗末にいたしたら、其場で変るやうに厳しくなるぞよ。こ筆先は世界事を、気もない中から知らしてあるから、疑うておると後で取返し出来ん事になるぞよ。後後悔は間に合はんぞよ。

    ○

      大正三年旧七月十一日

 大国常立尊が表に現はれて日出守護となるから、人民が各自に力一杯気張りて為て来た事が、皆天地神から為せられて居りたと申す事が、世界人民に了解る時節が参りて来たぞよ。日出守護になると変性男子霊魂が、天晴世界へ現はれて次に変性女子が現はれて、女島男島へ落ちて居りた昔から生神ばかりが揃うて天晴世に現はれて、こ泥海同様世界へ水晶生神が揃うて、三千世界岩戸開を致すから、天地岩戸が開けて松世、神世と相成るぞよ。綾部神宮坪宮は出口入口、竜門館が高天原と相定まりて、天御三体大神が天地へ降り昇りを為されて、こ御守護遊ばすぞよ。こ大本は地からは変性男子と変性女子と二つ身魂を現はして、男子には経糸、女子には緯糸意匠をさして、錦旗を織らしてあるから、織上りたら立派な模様が出来ておるぞよ。神界意匠を知らぬ世界人民は色々と申して疑へども、今度大事業は人民知りた事では無いぞよ。神界へ出てお出ます神にも御存知無いやうな、深い仕組であるから往生いたして神心になりて神申すやうに致すが一番悧巧であるぞよ。まだ此先でもトコトンギリギリ迄反対いたして、変性女子を悪く申して、神仕組を潰さうと掛かる守護神が、京、大阪にも出て来るなれど、もう微躯とも動かぬ仕組が致して神が附添うて御用を為すから、別条は無いぞよ。変性女子霊魂は月と水と守護であるから、汚いもが参りたら直に濁るから、訳解らぬ身魂曇りた守護神は傍へは寄せんやうに、役員が気を附けて下されよ。昔から今度岩戸開御用致さす為に、坤に落してありた霊魂であるぞよ。此者と出口直と霊魂が揃ふて御用を致さねば、今度大望は、何程悧巧な人民考へでも物事出来は致さんぞよ。此大本は世界に在る事が皆映るから、大本に在りた事は大きな事も小さい事も、善き事も悪しき事も、皆世界に現はれて来るから、変性女子をねらふもが是からまだまだ出来て来るから、確りと致して居らんと此中は治まらんぞよ。大事仕組身魂であるから、悪霊がねらひ詰めて居るから、何処へ行くにも一人で出す事は成らんぞよ。変性女子は人民からは赤ン坊なれど、神が憑りたら誰手にも合はん身魂であるぞよ。昔元から見届けてありて、今度大望な御用がさして在るぞよ。人民は表面だけより見えんから、何時も大きな取違ひを致すが、是も尤も事であるぞよ。永らく大本へ来て日々御用に使はれておるもでも、女子事は取違ひ致して、未だに反対致しておる位であるから、何にも聞かぬ世界人民が取違ひをいたすは、無理も無いぞよ。斯う申すと亦訳解らぬ守護神宿りてゐる肉体人民が、肉体心を出して、出口は変性女子に抱込まれて居ると申すであらうが、其様な事解らぬ艮金神出口直でありたら、三千年余りて永らく苦労が水泡に成るから、滅多に見違ひはいたさんぞよ。人民智慧や学や考へで判るやうな浅い仕組は致してないぞよ。何方身魂が一つ欠けても、今度経綸は成就いたさんであるから、世根本から仕組て、色々と化かしてをれば、自己霊魂が汚いから、竪からも横からも汚う見えるであるぞよ。変性男子身魂も変性女子身魂も、三千世界大化物であるから、霊魂に曇り有る人民には見当が取れんぞよ。此大化物を世界へ現はして見せたら、如何に悪に強い守護神も人民も、アフンとして吃驚いたして、早速には物も能う言はん事が出来するぞよ。昔根本本から末代世まで、一度あつて二度ないと言ふやうな、大望な神界と現界岩戸開きであるから、アンナもがコンナもに成りたと申す経綸であるから、人民では見当は取れん筈であれども、改信いたして神心に立復りた人民には、明白に能く判る仕組であるぞよ。世変り目には変な処へ変な人が現れて、変な手柄をいたすぞよと、明治三十一年七月に筆先に書いて知らしてありたぞよ。時節が近寄りたぞよ。
(大正一二・四・二六 旧三・一一 於竜宮館 北村隆光再録)
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