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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子
文献名2第1篇 常磐よみ(新仮名遣い)ときわまつ
文献名3第1章 神苑〔1551〕よみ(新仮名遣い)しんえん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日1923(大正12)年05月01日(旧03月16日) 口述場所 筆録者明子 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版7頁 八幡書店版第11輯 33頁 修補版 校定版7頁 普及版60頁 初版 ページ備考
OBC rm6101
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本文の文字数3443
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本文
  第一

    一

 わが魂は永久  光にあひて醒めにけり
 神御国おん為に  力限りに仕へ奉らむ。

    二

 あだにすごせし現世  時をつぐひたてまつり
 また来ぬ良き日を楽しみて  誠道に進むべし。

    三

 神よさし神業に  仕へまつりて後
 霊魂生命備へをば  具さに固めおけよかし。

    四

 神敏き目は照り渡る  常夜暗を押わけて
 月日かぶとを身に纒ひ  勇み戦かへ神子等。

    五

 霊魂も栄えて永久に  我皇神大前に
 御稜威かしこみ仕へ行く  天津使ともろ共に。

  第二

    一

 あした夕べを  月日とともに
 いづ光を  御魂にうけて
 清き恵みを  日に夜にさとる。

    二

 あした夕べに  魂清めむと
 めぐみ露は  御空ゆくだる
 神幸をば  日に夜にさとれ。

    三

 あしたゆふべに  言行心を
 きよめすまして  たてまつりなば
 まつりしたから  まさしめ玉はむ。

    四

 あした夕べに  為す身つとめ
 人をめぐみて  吾身にかたば
 神に進まむ  御階とならむ。

    五

 あした夕べに  救ひをい
 あゆみただしく  大道すすめ
 天津御国に  昇らせたまふ。

  第三

    一

 夜守りと現れませる  月御神かくろひて
 朝日光はうららかに  スメール山に輝きぬ
 吾等霊にも皇神  光をたまへと願ぎ奉る。

    二

 我皇神と相ともに  今日生日を迎へずば
 朝も夜半心地せむ  神に従ふわれわれに
 あさなあさなに輝き坐せよ。

    三

 尊き神御姿を  吾等が身魂に照しまし
 罪に穢れし暗世を  明し清めて永遠に
 恵み光を玉へかし。

  第四

    一

 堅磐常磐に動きなき  仁慈御恵みは
 旭豊栄昇るごと  天地四方に輝きぬ
 光主と現れませる  皇大神御力は
 吾世迷ひ叢雲を  四方に掻き別け村肝
 心暗を晴します  伊都恵ぞ畏けれ。

    二

 世人智慧は賢しくも  斯世をろふ魔神
 醜たくみは覚り得じ  神より出でし真心
 礎かたく搗きかため  神まにまに進みなば
 仁慈神は人身に  無限神力たまふべし。

    三

 朝にそよぐ風音に  深き御旨を聴きさとり
 夕日映ゆる大空に  清き望みを寄せながら
 日々に新たに救ひ  伊都御姿伏し拝む
 吾身上ぞ楽しけれ。

  第五

    一

 吾身を照す大御神  夜と昼と別ちなく
 家内にあるも草枕  旅に出づるも倶に坐す。

    二

 朝日昇りて世業に  勤しみ励む時間も
 吾等を照す皇神は  身魂幸を守ります。

    三

 都大路八衢に  さまよひ騒ぐ人中も
 仁慈御声をば  聞くぞ嬉しき神国。

    四

 今日一日をいそしみて  果てし夕べ楽しみは
 高天原パラダイス  皇大神と倶にあり。

    五

 たまき如くにめぐる日を  神に祈りて楽しげに
 送る人こそ天国  神使と倶にあり。

  第六

    一

 世人を愛む我御神  夕べ空に打悩む
 罪と穢れと窮乏を  御前に告ぐる人身を
 憐れみ玉ひて御恵  露細やかに降らせまし
 臥床に息ふ夜世界  安く守らせたまへかし。

    二

 大空包む叢雲  暗き夜半をも仁愛
 面を表はし玉ひつつ  まどろみ玉ふ暇も無く
 青人草をもねもごろに  守らせ玉ふ大稜威
 畏み感謝し奉る。

    三

 苦しき病と滅亡とは  神御子等身に迫り
 死矢は激しく飛び来とも  盾とあれますエンゼルは
 吾等を厚く守りまし  皇御神と倶にあれば
 恐るる事は世にあらじ。

    四

 たとへ吾等寝室床  夜間に落ちて奥津城と
 なりて吾身を囲むとも  天津日御光に
 呼び覚されて永遠  輝き仰ぎ奉るべし。

  第七

    一

 いとも静かに夕日影  消え行く見れば亡き友
 俤こる胸中  吾身に迫る夜とばり。

    二

 世は水泡夢なれや  消えて跡なき人身も
 神恵に活かされて  楽しく栄ゆる神国。

    三

 かくり世遠しと人は言はめ  誠一つ麻柱
 真心通はぬ里やあらむ。

    四

 空に輝く数多星に  友霊魂何れぞと
 忍ぶも神国道しるべ  仰ぎて友幸いる。

  第八

    一

 神御名をば称へつつ  今日一日を送りけり
 誠御光よ  隠れたまひそ山端に
 沈む日影と諸共に。

    二

 冬と夜なき高天原  神御国宝庫前に
 魂かがやける神使  琴音に合ふ言霊
 宇豆神歌ぞゆかしけれ。

    三

 言霊鈍きわが舌は  もつれからみて怪しくも
 節をあやまりあぢきなき  吾手は調を仕へ得ず
 あまりに高き皇神  稜威に怖ぢし苦しさよ。

    四

 皇大神よ大神よ  奇しき御手触れまさば
 掻乱されしたましひ  糸音色もさやさやと
 天津御国神人  琴音色に劣らまじ。

    五

 青人草たましひも  日々業をも浄めまし
 人一世を安らかに  栄え守らせ玉へかしと
 心底よりうたふなる  たたへ歌とならしめよ。

    六

 夕べを知らぬ身とならば  天津使も人もみな
 同じ調べこと糸に  声を合せてたたふ可し。

  第九

    一

 天津日影は西山に  かくれて四方山々は
 暗戸扉に包まれぬ  吾身にやどる魂は
 いとも淋しく成りにけり  寄るべなき身も皇神に
 たよる心に栄えあり。

    二

 吾身生命暮ちかく  淋しさ迫る夕暗路
 世はいろいろと移り行く  いや永遠に変らざる
 誠神よ吾と共に  仁愛心に宿りませ。

    三

 斯すごく  悪魔誘惑いや繁し
 またたく暇も去りまさず  神よ吾身に宿りませ。

    四

 死力いづこぞや  神は吾等と倶にあり
 神に叶ひし人身は  如何なる死魔も恐れむや
 御神よ吾等と倶にあれ。

    五

 心ひそめて閉づる眼に  仰ぐ千座置座を
 忝なみて涙ぐむ  栄光吉日来るまで
 御神よ吾等を守りませ。

  第一〇

    一

 吾霊魂清ければ  瑞御霊更生主
 永遠に宿らせ玉ひつつ  夜なき身霊と為し玉ふ。

    二

 静けき夜な夜な安らけく  臥床に寝ぬる度毎に
 神添乳安息をば  偲ばせたまへ惟神
 畏み畏み願ぎまつる。

    三

 夜と昼と別ちなく  御神吾と居まさずば
 生くる甲斐なく幽界に  到るも道なき人身よ。

    四

 皇大神御教に  反きて暗に迷ふ子を
 仁慈御手を伸べ玉ひ  玉御声もすずやかに
 招かせ玉へ神国へ。

    五

 貧しき人を富ませまし  憂瀬に落ちし人草を
 救ひなぐさめいたづき  身魂を看護り大前に
 いと平かに臥させませ。

    六

 来る日あした眼さめなば  吾等を祝ひ導きて
 冬と夜なき天津国  清き旅路に恙なく
 進ませ玉へと伏し拝む。

  第一一

    一

 今日生日御恵を  称へ奉るぞ嬉しけれ
 今宵も御心に吾身魂  頼らせたまへ安らかに。

    二

 今日一日あやまちを  直日に見直し詔直し
 心平にやすらかに  御胸に眠らせ玉へかし。

    三

 聖き御蔭に現身  魂を休めて村肝
 心新たに勇ましく  眼さまさせ玉へかし。

    四

 嵐に寒き奥津城を  臥床如く暖かく
 やすく迎ふる信真  清き心を給へかし。

    五

 いと厳かにかがやける  神審判御座をも
 花咲き蝶舞ふ春  長閑な庭と嬉しみて
 仰ぐ霊魂となさしめ玉へ。

  第一二

    一

 あたり静けき夕空に  琴しらべもさやさやと
 心ゆくまでうたひつ舞ひつ  天津御国宝座前に
 進ませ玉へや瑞御魂。

    二

 天津日影も臥床に入りて  悪魔囁く頃にしあれば
 委ねまつらむ千万  今日まで蒔きし種々を。

    三

 善悪もうつし醜きも  色も形もことごとく
 見えずなり行く時は来にけり。

    四

 日毎夜毎に皇神は  清き尊き仁愛
 畏き神業も世  目に現はさで潜水
 深くもかくさせ玉ひぬる。

    五

 百千万鳥つばさ  ねぐら求むる夕まぐれ
 人は家路に帰り行く  時こそいとも静なれ。

    六

 いとも畏き皇神よ  吾等が現世旅を終へ
 神御国に進みなば  霊魂清き故郷
 神祖御許に安らかに  いこはせ玉へ惟神
 謹みかしこみ願ぎ奉る。
(大正一二・五・一 旧三・一六 加藤明子録)
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