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文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子
文献名2第1篇 常磐よみ(新仮名遣い)ときわまつ
文献名3第4章 神田〔1554〕よみ(新仮名遣い)しんでん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ
主な人物 舞台 口述日 口述場所 筆録者 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年10月16日 愛善世界社版47頁 八幡書店版第11輯 45頁 修補版 校定版51頁 普及版60頁 初版 ページ備考
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本文
  第三四

    一

 暗につつみし  こ中を
 いづみたまは  隈なくてらす
 みひかり。
   (折返)
 いときよけき  神御祖
 あめと地とを  清めまもらす
 御はしら。

    二

 夕べにかへる  田人ごとく
 ただしきたまを  招かせ玉へ
 御前に。

    三

 あま川原を  よく打ちながめ
 たかくながるる  御姿見れば
 かしこし。

    四

 つみにかすめる  眼を照らし
 瑞すがたを  をがませ玉へ
 みかみよ。

  第三五

    一

 聖きたふとき国御祖  大国常立大神は
 三千世界大宇宙  完全に具足に造りまし
 天御中主大神と現り  大元霊真神として
 聖き御姿見えねども  天地万有に普遍して
 総てを守り玉ふ  高天原霊国に
 月大神と現れ玉ひ  また天国に到りては
 日大神と現はれて  顕幽神三界を
 守りたまふぞ畏けれ  仰ぎ敬へ伊都御魂
 こ大本大御神。

    二

 上無き権威ある人も  学び司等も
 御祖御まへに  冠を捨てて伏しをがむ
 こ御祖伊都御霊  吾等は謹みあさ夕に
 真心尽して仕へ奉らむ。

    三

 伊都大神日御霊  美都大神月御霊
 夜御守り日まもり  青人草をあはれみて
 罪より浄め助けむと  天津御神御こと以て
 綾高天に降りまし  こ世にありとしある罪を
 神伊吹に吹き払ひ  安河原にあひすすぎ
 清め玉ひて人草を  神御国に生かさむと
 神慮配らせ玉ふこそ  畏き尊き神業なれ
 仰ぎ敬へ神恵み。

    四

 淤能碁呂嶋は神国  珍経綸真秀良場ぞ
 照る日下に住む民は  神選りたる珍
 神にすべてを打ち任せ  神国を地上に来さむと
 おもひは胸に三千年  諸なやみや虐げを
 忍びて仕ふる尊さよ。

    五

 瑞御魂神ばしら  誠一つ子と
 再び現世に現はれて  千座置戸を負ひながら
 世人ために身を砕き  心をなやまし道を伝ふ
 そいさをしぞ畏けれ。

    六

 天津御神おん父と  瑞御魂子と
 聖き神霊天使  一つになりて世に降り
 三ツ御魂と現はれて  マイトレーヤ神業を
 開かせたまひし畏さよ  仰ぎ敬へ三ツ御魂
 伊都御魂徳  あゝ惟神々々
 神教ぞいと清し。

  第三六

    一

 宇宙万有一切を  堅磐常磐に知食す
 元津御祖伊都神  空蝉なせる人
 暗を晴らして浄めむと  教御祖に降りまし
 貴御教をねもごろに  普く地上に布きたまふ
 そ御心をいときよく  汲み上げ玉ひ世に広く
 流し伝ふる瑞神  諸譏やしひたげを
 そ身一つに負はせつつ  ウヅンバラ・チャンドラと諸共に
 いそしみたまふぞ有難き  あゝ惟神々々
 神御いづを称へまつれ。

  第三七

    一

 宇宙祖とあれませる  真独り神柱
 伊都御霊は永久に  顕幽神世界を知召し
 山海河野くさぐさ  物皆造り育みて
 栄光と平安を賜ひつつ  われ等を生かし楽しませ
 幸ひ玉ふ御恵を  よろこび感謝したてまつる。

    二

 瑞御魂神は  こ世を生かし清めむと
 卑しき人子と生れ  神使とえらまれて
 言霊つるぎ振りかざし  天津御国権威もて
 醜曲霊をことごとく  言向和し地上に
 奇しき楽しき神国を  建てて万有に生魂
 瑞栄光をあたへむと  朝な夕なに真心
 限りをつくし身を尽し  いそしみたまふぞ畏けれ
 仰ぎ敬へ伊都御霊  慕ひまつれよ美都御霊。

    三

 綾に畏き瑞神  伊都御神御命もて
 総てに歓喜と  栄光と平安を降しつつ
 青人草たましひを  静かに治めしめ玉へ
 御神を慕ふ吾々を  いや永久に万代に
 守り幸はへたまへかし  謹みかしこみ願ぎまつる。

    四

 三つに神業を別ちつつ  天と地とを只ひとり
 うしはぎ玉ふ元津御祖  真みさかえを
 いやとこしへに賞めたたへ  仕へまつらむ真心もちて。

  第三八

    一

 御稜威かがやく高天原  貴宝座にマヅラスバラ
 ボーヂーサットヷ如  カラビン セラビン勇ぎよく
 常世春をうたふなり  実にも尊き天津国
 司とあれます大神  大御さかえは天地に
 溢れて充ちつつ叫びつつ。

    二

 瑞御魂御使が  神御教をいさぎよく
 うたへばもも草も木も  皆まつろひてうたふなり
 神御つかひ貴御子  天にも地にもみ栄光あれと。

    三

 あめつち百神人や  山海川野も声そろへ
 神みいづをうたふなり  あな尊きかな伊都
 こ世を浄むる美都御魂  天にも地にも御栄光あれと。

  第三九

    一

 永久に坐ます元津御祖神  奇しきみいづ輝きて
 天津御使集ひまし  玉小琴を掻き鳴らし
 マヅラ スヷラやマーヂニヤ  ガンダルヷをかなでつつ
 貴みめぐみに報いむと  勤しみ仕ふる芽出度さよ
 神大道に生かされし  われ等は神国すがた
 はるかに拝み御栄光を  畏み嬉しみ祝ぎまつる。

    二

 神造りし神世に  みたまふゆを蒙りて
 生れ出でたる民草は  しこ嵐にもまれつつ
 きたなき罪身となりぬ  あゝ罪ふかき人身は
 元津御国へ如何にして  安々還り得らるべき
 底なき地獄におちいりて  永久苦みにふるふ身を
 瑞御神は友となり  力となりてねもごろに
 仁慈御手を伸ばしつつ  いとなつかしきかんばせを
 われらに向けさせ玉ひつつ  天津御国へみちびきて
 栄光と平安とよろこびを  授けたまふぞ尊けれ
 あゝなつかしき瑞御魂  あゝしたはしき月神。

    三

 伊都御魂や美都御魂  塵に染まりし吾からだ
 いとはせ玉はず宮として  鎮まり坐しまし諸々
 光をさづけ楽しみに  酔はせ身魂を弥遠に
 生かせたまふぞ嬉しけれ。

    四

 霊と力と身体  三ツ大元を一つとし
 現れたまひし伊都神  大国常立大神は
 天地百身魂をば  完全に具足に造り了へ
 始め終り主として  スメール山に腰を据ゑ
 三千世界を隈もなく  守らせたまふ御いさをを
 われ人ともに勇ましく  たたへ奉らむ大前に
 あゝ惟神々々  神いさをぞ尊けれ。

  第四〇

    一

 われらが崇むる真神は  嶋八十嶋八十
 海川山野草も木も  禽獣に至るまで
 みいづを称へぬもぞなき  よろこび称へよ人子よ
 ほめよ称へよ人子よ。

    二

 貴き稜威は天地四方  国々嶋々隈なく照りぬ
 大地も御稜威を仰ぎ見て  そ崇高さに打ちふるふ
 ほめよ称へよ神いづ。

    三

 誰かは否まむ神御神業を  誰かは拒まむ神御むねを。

    四

 すべてぬしなる御神に従へ  まこと権力は天にこそあれ。

    五

 天津御空も地上も  称へ御歌聞ゆなり
 厳と瑞とはまこと神よと。

  第四一

    一

 ちから主とあれませる  元津御神宣り言は
 山川草木も打ち伏して  御旨ままに従はむ
 伊都言霊清くして  天津空なる月も日も
 歩みを止めて大前に  寄りて仕ふる尊さよ。

    二

 山と寄せくる荒浪も  地震雷鳴火雨も
 来らば来れ寄せ来れ  神は吾等と倶にあり
 天地経綸主宰者なる  人は神子神
 神と親しくある身魂は  如何なるなやみも恐れむや
 吾等も神子神宮  神は吾等と倶にあり。

    三

 いかに荒ぶる夜嵐も  虎狼や獅子熊
 伊猛り狂ふ暗夜も  神ある上は
 犯す術なき神国  人は神子神
 神に習ひて世にあらば  醜曲霊も露と消え
 嵐も和ぎて天津国  清けき安き花園と
 易るぞ目出度き珍御国  ほめよたたへよ神
 うたへよ舞へよ神子等。

    四

 尊き厳御声は  天津御空に雷ごと
 鳴り轟きて聞えけり  綾高天聖き場に
 進め進めと宣りたまふ  あゝ有難し神
 あゝかむながら神声。

    五

 陸地上に生出でし御子よ  伊都御霊御前に
 かしこみ鰭伏し貴御名を  称へよ祝へよ真心こめて
 粟生すつかさも跪づきて  御名を称ふる時来るらむ。
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