文献名1霊界物語 第61巻 山河草木 子の巻
文献名2第2篇 神国の春よみ(新仮名遣い)みくにのはる
文献名3第7章 神地〔1557〕よみ(新仮名遣い)しんち
著者出口王仁三郎
概要
備考
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データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月02日(旧03月17日)
口述場所
筆録者隆光
校正日
校正場所
初版発行日1925(大正14)年10月16日
愛善世界社版91頁
八幡書店版第11輯 58頁
修補版
校定版98頁
普及版60頁
初版
ページ備考
OBC rm6107
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本文の文字数3397
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本文
第六二
一
天津御空に集ひます 神の使よ詳細に
洽く世人に伝へませ 珍の聖地に逸早く
来りて拝めよ厳御魂 瑞の御魂の御柱をと。
二
教を伝ふる神司 身もたなしらに励みて
空より来る清めの神の 声を畏み逸早く
厳の御魂や瑞御魂 下りましたる綾の園
来りて拝めよ清めの主を。
三
形の上に囚はれし 学びの司よ逸早く
綾の聖地にあれ給ふ 此上なく尊き御光を
尋ね来りて大稜威 崇め奉れよ厳御魂
瑞の御魂の清めの主を。
四
神の御霊を宿したる 翁嫗よ逸早く
綾の御そのに上り来て 清めの主の御前に
心の限り告げ奉れ 汝等を浄めむ其為に
天より降りし瑞御魂 五六七の神の御前に。
五
寄辺渚の捨小舟 とりつく島もなく斗り
憂ひに沈む人々よ 綾の聖地に上り来て
清めの主を伏し拝み 身魂を清く明けく
鍛へ奉れよ神の前 五六七の神は天降りまし
恵みの御手を伸べさせて 汝が身魂を救ふべし
あゝ惟神々々 神の御稜威ぞ尊けれ。
第六三
一
天津使の宣る歌は 御空を渡り地に響く
神の一人子と現れませる 瑞の御魂は御空より
地上に降り給ひぬと。
二
更生主は降りて世の為に 賤の御舟となり給ひ
宝座となりて現世の 穢れし人の身魂をば
珍の宮居となし給ふ。
三
高き低きも押並べて 神の御子なる厳御魂
清めの主を祝ひませ 望みの光の天地に
充てる東の月光を 称へ奉れよ人の子よ。
四
厳の御魂よ瑞御魂 吾等を清むる神柱
御側に近く吾魂を 住まはせ給へ現身の
生命の更生主よ永遠に 吾等と共にましませよ。
第六四
一
三千年あまる古に 初めて天より降りまし
御代を守りし厳御魂 瑞の御魂の訪れを
あかして茲に千万の 妙なる歌となりにけり。
二
世を艮に隠れたる 厳の御魂の表はれて
三千世界の梅の花 薫る常磐の春は来ぬ
二度天の岩屋戸を 開きて暗夜を照します
その神業を祝ぎて 今千万の称へ歌
いとも清けくなりにけり。
三
老も若きも皆歌へ 恵の日光は春の如
長閑に天地に輝きて 冬の夜半さへ春景色
変りし五六七の神の世を 祝ひて百千の歌成れり。
四
八十路の坂を越え乍ら 罪の重荷を負ひたまひ
世人を清め助けむと 国常立の命もて
現はれ給ひし厳御魂 その御恵を称へむと
百千万の歌成れり。
第六五
一
青人草に御恵の 露をば降らせ荒金の
土には平安を来しつつ 神には御栄光あれかしと
謳ふも清き神の御子 天津使の涼しげに
謳ふ御声は春霞 遥かに更行く夜の耳に
いと賑しく響きけり。
二
瑞の御魂の更生主 数多の使と諸共に
つかれし此世を守らむと 綾の高天に降りまし
騒ぎ悲しむ都路や 苦しみ悩む鄙にさへ
慰め与ふる言霊の 栄光の歌を宣り給ふ。
三
罪の重荷を背負ひつつ 浮世の旅路に行き悩む
いとも憐れな人の子よ 頭をもたげて大空に
輝き渡る喜びの 光を謳ふ神人の
いと楽しげな御声をば 聞きて安けく憩へかし。
四
天津御国の御使の 清けき歌に地の上は
平安と栄光と歓喜の 雨は頻りに降り来る
代々の聖者のあこがれて 待ちに待ちたる神国に
五六七の神を仰ぎ見て 清めの主と称へつつ
普く此世に住める民 声を揃へて御恵の
広き厚きを謳はなむ。
第六六
一
心の限り身のかぎり 天津御神や国津神
拝み奉り吾魂を 清め助くる瑞御魂
功績を称へて勇みたつ。
二
卑しき此身も捨てまさず 御使人となし玉ひ
堅磐常磐の御末まで 恩頼を幸ひて
恵ませ玉ふ嬉しさよ。
三
神の御名はいと清く その神業は畏けれ
世々に絶えせぬ慈愛 真心こめて朝夕に
伊仕ひ奉る人こそは 宇豆の恵を受くるなり。
四
憂瀬に落ちて悩みたる 孱弱き人を救ひ上げ
高天原の神国に 進ませ給ふ有難さ
心驕れる曲神を 言向和し雲霧も
朝の御霧と打払ひ 守らせ給ふ尊さよ。
五
此世を照す神の子の 御裔を永久に省みて
五十鈴の川の流れをば 忘れ玉はず永久に
洗はせ玉ふ瑞御魂 その功績ぞ尊けれ。
第六七
一
御空に清く澄渡り 響くは何の調ぞや
天津使の寄り合ひて 神の稜威の妙なるを
歌ひ舞ひつつ叫ぶ声。
二
世の大本を造らしし 誠一つの皇神に
御栄えあれとすがしくも 合ひたる歌の声清し。
三
神の恵みの訪れは 高天原は言ふも更
豊葦原のはてまでも 神のまにまに響き行く。
四
瑞の御魂の更生主 天津御神の御言もて
地上に生れ給ひけり 島の八十島八十の国
至らぬ隈なく住む人は 清く迎へて御栄光の
誠の更生主と仰ぐべし あゝ惟神々々
五六七の御代ぞ有難き。
第六八
一
厳の御魂の清め主 天より降り玉ひけり
求ぎてや行かむ綾の里 清き御声を聞かむため。
二
賤が伏屋に生れましし 教御祖の厳御魂
直日の主の神代は 誠の神の御柱ぞ
仰ぎ敬へ百人よ。
三
天にまします皇神に 御栄光あれと歌ひつる
天津使の声すなり 此地の上に住む人も
皆押並べて御光を 賞め称へつつ村肝の
心の玉を研くべし いや永久の御言葉は
今更めて降りけり 五六七の御代の来る日を
待ち佗びゐたりし諸人よ 己が御幸を祝ふべし。
第六九
一
御空に閃めく千万の 伊都の星光眺むれば
神の御威稜を永遠に 謳ひ奉れど罪人の
清めの頼りと仰ぎてし 光は高き花明山の
御空に輝く三つの星。
二
黒白も分かぬ暗の夜に 嵐は烈しく吹き猛り
荒れに荒れたる海原に 漂ふ舟は危くも
今や沈むと死を待ちし 悲しき時に只一つ
望みとなりしは花明山の 空に輝く三つの星。
三
嵐を残し暗を後に 見捨てて船路恙なく
神の港に来りけり 今より夜な夜な畏れ謹みて
御空を仰ぎ手を拍ちて 称へ謳はむ花明山の
空に輝く三つの星。
第七〇
一
野山の草木も花咲く春を 焦れて楽しく眠りつつ
木枯荒ぶ冬の夜の 悩みも知らぬ神心
天と地とに隈もなく 望みは充ちて月の神
瑞の御魂の御誓ひの なる日を静かに待ち暮す
人こそ実にも尊けれ。
二
雨と露との霑ひに 百の草木も茂るなり
草木によりて諸々の 生きたるものは皆育つ
己の命を捨ててこそ 始めて愛の御業をば
詳細に委曲に遂ぐるなり。
三
元津御祖の皇神も 背きし御子を憐れみて
瑞の御魂の珍の子に 千座の置戸を負はせつつ
世人の為に御空より 降し玉へる有難さ
限りも知らぬ皇神の 恵みの露の畏さを
如何にうつさむ術もなし。
四
天津御空に御使の 輝く群を伏し拝め
涼しく響く琴の音に いとも清けく耳すませ
妙なる神の御歌に 寄りて御国と此世界
日月の調は整ひぬ。
五
背きし仇を弥深く 慈みます瑞御魂
此世の清めの御柱と 貴の聖地に現れましぬ
いざ人々よ身も魂も 捧げて今宵の御恵を
心の限り祝へかし。
六
天地も清き今宵こそ 昔の神代ぞ偲ばるる
島の八十島八十の国 神の御国と変り行く
五六七の末の代偲ぶ時 喜び溢れて歌となりぬ。
第七一
一
東の空に輝ける 星をしるべに道遠く
たづね来りし識者が 救ひの御子に会ひし如
今も吾等を御前に 導き玉へと願ぎまつる。
二
喜び胸に充ち溢れ 天津御神の一人子を
馬槽に近づき拝みたる 人の如くに吾々も
瑞の御魂の更生主 仰がせ玉へと願ぎ奉る。
三
竜の宮居の皇神の 授け玉ひし玉手筥
開きし如く大前に 礼代通して吾宝
一つも残さず大前に いたさせ玉へと願ぎ奉る。
四
狭き野道も嶮しき坂も 踏みあやまらで草枕
旅路終らば望月の しるべを頼らむ神国に
入らしめ玉へと願ぎ奉る。
五
天津御国を永遠に 照す光は現世の
目に見る月日に非ずして 永遠の栄光の御神なり
神の御子と生れたる 吾等は朝夕潔く
神の称への御声を 歌はせ玉へと祈ぎ奉る。
(大正一二・五・二 旧三・一七 北村隆光録)