文献名1霊界物語 第63巻 山河草木 寅の巻
文献名2第1篇 妙法山月よみ(新仮名遣い)すだるまさんげつ
文献名3第4章 山上訓〔1611〕よみ(新仮名遣い)さんじょうくん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日2024-05-24 12:24:01
あらすじ一行はスダルマ山の峠の頂上で野宿をすることになった。治道居士は自分のかつての部下だったベルやバットが強盗をして人々を苦しめていることを気に病み、玉国別に懺悔した。玉国別は人間はそれぞれ自らの心の垢によって迷い、一時的な変調異常が起こるものだと治道居士に諭した。一同が寝に就くとベルとバットがやってきた。二人は、暗闇の中に野宿している人間がいるとわかり、泥棒をしようと相談している。治道居士は実際には寝入らずに玉国別一行の保護の任に当たっていた。智道はベルとバットを驚かしてやろうと、法螺貝を吹きたてた。ベルとバットは法螺貝の化け物だと思いしりもちをついて震えている。ベルはバラモン教の陀羅尼を唱えた。玉国別たちはこの騒ぎに目を覚まして成り行きに聞き入っていた。治道居士はベルとバットに対し、自分は元上司の鬼春別将軍であり、今は三五教の比丘となっていることを告げた。そして早く心を入れ替えるよう、厳かに呼ばわった。ベルとバットは治道居士の言霊に打たれて、「ハイ」と言ったきりその場にしゃがんでしまった。黒雲が破れて大空の月がパッと覗かせ給うた。一同の姿は昼のように見えてきた。一同が述懐の歌をそれぞれ歌っていると、天空に嚠喨たる音楽が聞こえ、月を笠にかぶりながら雲を押し分けて、神素盞嗚大神が悠々と下り給うた。大神は一同の前に声も涼しく一行の前に神訓を垂れ給うた。無限絶対無始無終、霊力体の大元霊と現れたまう真の神はただ一柱である。これを真の神または宇宙の主神という。この大神を真の父となし母となし敬愛し奉るべし。天之御中主大神と奉称し、また大国常立大神と奉称する。厳の御霊日の大神、瑞の御魂月の大神は、主神大国常立大神の神霊の御顕現にして、高天原の天国にては日の大神と顕れ給い、高天原の霊国にては月の大神と顕れ給う。愛善の徳に住するものは天国に昇り、真信の光徳に住するものは霊国に昇る。真の神は大国常立大神ただ一柱ましますのみであり、天津神八百万の神は皆天使であると知るべきである。国津神八百万ましませども、皆現界における宣伝使や正しい誠の司である。真の神は天之御中主大神ただ一柱、それゆえ幽の幽と称え奉る。真の神が変現し給いし神を幽の顕と称え奉る。天国における日の大神、霊国における月の大神はいずれも幽の顕神なり。いったん人の肉体を保って霊界に入り給いし神を、顕の幽と称え奉る。大国主之大神およびもろもろの天使および天人のことを言う。顕界に肉体を保ち、神の大道を伝え、また現界諸種の事業を司宰する人間を称して、顕の顕神と称え奉る。しかして真に敬愛し尊敬し依信すべき根本の大神は、幽の幽にまします一柱の大神のみである。その他の八百万の神々は、主神の命によりておのおのその神務を分掌し給うものである。愛善の徳に住し真信の光に住し、神を愛し神を信じ、神のために尽くすものは天界の住民となる。悪と虚偽とに浸って魂を曇らすものは地獄に自ら堕落するものである。かく宣りたまいて、従神たちを従えて紫の雲に乗り、大空高く月とともに昇られ給うた。一行はそれぞれ神訓についての述懐を歌った。ベルとバットは心の底から悔い改め、玉国別一行にしたがって聖地エルサレムを指して進むこととなった。
主な人物
舞台
口述日1923(大正12)年05月18日(旧04月3日)
口述場所教主殿
筆録者加藤明子
校正日
校正場所
初版発行日1926(大正15)年2月3日
愛善世界社版43頁
八幡書店版第11輯 278頁
修補版
校定版44頁
普及版64頁
初版
ページ備考
OBC rm6304
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