文献名1霊界物語 第67巻 山河草木 午の巻
文献名2前付よみ(新仮名遣い)
文献名3序文よみ(新仮名遣い)じょぶん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ
データ凡例
データ最終更新日----
あらすじ
主な人物
舞台
口述日1924(大正13)年12月19日(旧11月23日)
口述場所教主殿
筆録者松村真澄
校正日
校正場所
初版発行日1926(大正15)年8月19日
愛善世界社版前付 1頁
八幡書店版第12輯 27頁
修補版
校定版前付 1頁
普及版68頁
初版
ページ備考
OBC rm670001
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本文
年の瀬も早近づいて町行く人の足許も、何となく忙しき大正十三年十二月二十九日、どんよりと曇つた天の下に、和知の流れを見おろし乍ら、崧然として一廓をなせる祥雲閣の離れの間に於て、北枕の西向、夜具の船に身を横たへ乍ら、昔の神代の物語、緑紅こき交ぜて織出す機の玉の糸、手繰り手繰りて述べて行く。筆執る者は、空前絶後の放れ業、高麗国を建設せむと、蒙古の原野に三軍を叱咤し右手に兵を率ゐ、左手にコーランを読誦し乍ら、英雄的大活動を演じたる調子外れの男、松村真澄を始め、日支親善の連鎖となつて、神戸道院に其敏腕を振るふ北村隆光、蒙古入に参加せむとして、資金の募集に東奔西走し、東京に出て乗馬の稽古をなし、遥に奉天迄出かけて種々の障害に会ひ、脾肉の歎を残して、心なくも帰国したる女豪傑加藤明子の三人である。本巻は何れも蒙古気分の漂つてゐる口述者や筆者の物したものだから、どこ共なしに英雄的気分を含んだ物語となつてゐるのは、止むを得ない道理である。
大正十三年十二月廿九日 於祥雲閣