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文献名1霊界物語 第73巻 天祥地瑞 子
文献名2第1篇 紫微天界よみ(新仮名遣い)しびてんかい
文献名3第1章 天之峯火夫神〔1832〕よみ(新仮名遣い)あまみねひおかみ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ活動=天之峯火夫神ウ活用から宇迦須美神が生まれた。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月04日(旧08月15日) 口述場所天恩郷 千歳庵 筆録者加藤明子 校正日 校正場所 初版発行日1933(昭和8)年11月22日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 33頁 修補版 校定版11頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7301
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本文  天もなく地もなく宇宙もなく、大虚空中に一点ヽ忽然と顕れ給ふ。こヽたるや、すみきり澄みきらひつつ、次第々々に拡大して、一種円形をなし、円形よりは湯気よりも煙よりも霧よりも微細なる神明気放射して、円形圏を描きヽを包み、初めて⦿言霊生れ出でたり。此⦿言霊こそ宇宙万有大根元にして、主大神根元太極元となり、皇神国大本となり給ふ。我日本は此⦿凝結したる万古不易に伝はりし神霊妙機として、言霊助くる国、言霊天照る国、言霊生くる国、言霊幸はふ国と称するも、此⦿言霊に基くもと知るべし。
 キリスト聖書にヨハネ伝なるもあり。ヨとはあらゆる宇宙大千世界意なり、ハは無限に発達開展、拡張意なり、ネは声音意にして宇宙大根本意なり。ヨハネ伝首章に曰く、『太初に道あり、道は神と偕にあり、道は即ち神なり。此道は太初に神と偕に在き。万物これに由て造らる、造られたる者に一として之に由らで造られしは無』と明示しあるも、宇宙大根元を創造したる主神徳を称へたる言葉なり。
 清朗無比にして、澄切り澄きらひスースースースーと四方八方に限りなく、極みなく伸び拡ごり膨れ上り、遂に⦿は極度に達してウ言霊を発生せり。ウは万有体を生み出す根元にして、ウ活動極まりて又上へ上へと昇りア言霊を生めり。又ウは降つては遂にオ言霊を生む。
 ⦿活動を称して主大神と称し、又天之峯火夫神、又御名を大国常立神言と奉称す。大虚空中に、葦芽如く一点ヽ発生し、次第々々に膨れ上り、鳴り鳴りて遂に神明形を現じたまふ。⦿神神霊は⦿活動力によりて、上下左右に拡ごり、⦿極まりてウ活用を現じたり。ウ活用より生れませる神名を宇迦須美神と言ふ、宇迦須美は上にぼり下に下り、神霊活用を両分して物質大元素を発生し給ひ、上にぼりては霊魂完成に資し給ふ。今日天地発生したるも、宇迦須美功なり。ウーウーウーと鳴り鳴りて鳴極まる処に神霊元子生れ物質原質生まる。故に天之峯火夫神と宇迦須美動きによりて、天津日鉾神大虚空中に出現し給ひ、言霊原動力となり七十五声神を生ませ給ひ、至大天球を創造し給ひたるこそ、実に畏き極みなりし。再拝。
(昭和八・一〇・四 旧八・一五 於天恩郷千歳庵 加藤明子謹録)
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