王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑
文献名2第2篇 真鶴新国よみ(新仮名遣い)まなづるしんこく
文献名3第18章 玉野森〔1886〕よみ(新仮名遣い)たまもり
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ玉野森は、東西十里、南北二十里。年老いた松木が覆い茂り、地は白砂で覆われ、あちこちに水清き泉が湧いている。すがすがしく神々しい森である。玉野比女は、森中央小高い丘上に宮を構え、自ら斎主となって主大神神霊を祀っていた。顕津男神は、玉野森に足を踏み入れると、駒を止めて歌を歌った。玉野森をたたえ、玉野比女を呼ばわった。遠見男神が一行先頭に立った。従者神々は次々に、玉野荘厳さをたたえる歌を歌いながら、玉野比女館を探して駒を進める。。生代比女も、馬上より玉野比女に呼びかける歌を歌うと、駒に鞭打って先に駆けて行ってしまった。一行は玉野中央、玉野比女館を目指して進んでいる。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月27日(旧09月9日) 口述場所水明閣 筆録者谷前清子 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年1月5日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 236頁 修補版 校定版285頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7418
本文のヒット件数全 225 件/ノ=225
本文の文字数3259
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  顕津男神は、一行神々に送られ、玉野聖所に駒を進ませ給ふ。
 東西十里、南北二十里に渉る玉野森は、老松天を封じて立ち並び、白砂を以て地上を覆はれ、あなたこなた窪所には、清泉水を湛へ、自ら清しき神森なり。玉野比女館は、こ中央小高き丘上に、宮柱太敷立て、高天原に千木多加知りて、主大神神霊を厳かに祀り給ひて、玉野比女神自ら斎主となりて、朝な夕なを真心限りを尽し、仕へ給ふぞ畏けれ。
 顕津男神は、玉野森に駒蹄を一足二足踏み入れ乍ら、駒を止め御歌詠ませ給ふ。

『見渡せば目路限は常磐樹
  松栄ゆる聖所よ

 国土稚きこ天界に珍しも
  千歳を経にし松繁るとは

 わがい行く道先々常磐樹
  松は繁りて美し国原よ

 国土生み神業仕ふと吾は今
  こ神森を清しみ来にけり

 幾千万田鶴巣ぐへるこ
  緑に千代色をそめたり

 老松は野路吹く風を抱へつつ
  神代とこしへを歌ふ聖所よ

 かく如清しき広き神森
  此処にあるとは知らざりにけり

 松清し地又清し水清し
  真鶴国真秀良場にして

 玉野比女いづれに在すか御姿
  さへも見えなく今日淋しさ

 生代比女御子孕ますと聞きしより
  玉野比女はかくろひ坐ししか』

 遠見男神は御歌うたひ給ふ。

『吾は今駒を止めて緑濃き
  こ神森を清しみ見るも

 常磐樹樹蔭に白々と
  匂へる花を主神と見つ

 主御霊ゆ生れし白梅
  花と思へば尊かりけり

 時じくに白梅匂ふこ森は
  主大神宮居とこそ知る

 いざさらば吾前に立ちて御供せむ
  馬上ゆたかに御歌うたひつ』

 斯く歌ひ給ひ、遠見男神は一行前に立ち、白砂青松清しき森蔭を、駒音勇しく、西へ西へと進ませ給ふ。
 圓屋比古神は、馬上より御歌詠ませ給ふ。

『真鶴山玉野湖り越えて
  今日吉日に聖所に着けり

 真砂踏む駒さくさくと
  音清しも松下蔭

 わが面を吹くそよ風も香るなり
  木間を飾る白梅花に

 玉野比女います館はいづらなる
  岐美出でまし迎へまさずや

 行けど行けど果しも知らぬ森蔭を
  果なき思ひもどかしみける

 真鶴国を堅むる国津柱と
  生れ出でにけむこれ神森は』

 多々久美神は御歌詠ませ給ふ。

『瑞御霊進ます道に隈もなく
  森かげ乍ら天津日は光る

 常磐樹梢を射し通し
  ゆたかにかがよふ天津日

 右左前も後も常磐樹
  松ケ枝清しく風を孕めり

 大空蒼をうつしてこ
  松梢はますます青し

 松青御空蒼と重なれる
  空に飛び交ふ白き真鶴

 白妙真砂を敷ける森蔭を
  吾は清しく白馬に跨る

 梅匂ふこ神森ほがらかさ
  森あちこち百千鳥啼く

 琴音かはた笛音か白鳥
  鳴く音清しき玉野森蔭

 行けど行けど松み繁るこ
  深きを神心ともがな』

 宇礼志穂神は御歌詠ませ給ふ。

『久方天晴れ地は清まりて
  常磐しげる聖所よ

 まだ稚き真鶴国かく
  老いたる松繁る目出度さ

 神生み神業終へましし瑞御霊
  また国土生ます尊さを思ふ

 行けど行けどまだ現れまさぬ玉野比女
  貴館はいづらなるらむ

 こ森は主大神造らしし
  真鶴国要なるらむ

 吾は今瑞御霊に従ひて
  はろばろこれ聖所に来つるも

 玉野比女御心あらばいち早く
  出で迎へませ岐美お成りを』

 美波志比古神は御歌詠ませ給ふ。

『あちこちに清き真清水湛へたる
  こ神森は瑞御霊か

 水底真砂も清く見えにけり
  澄みきらひたる水光に

 濁りなきこ真清水を伏し拝み
  主大神御心悟りぬ

 光闇行き交ふ世にもかく
  清しきも地に描かれぬ

 主絵筆になりし玉野森
  緑ながめこよなく清し』

 産玉神は御歌詠ませ給ふ。

『白砂に松樹漏陽は
  水玉如うつろひかがよふ

 白砂は年ふるままにあからみて
  樹漏陽白く庭を描けり

 白駒脚に踏みゆく樹漏陽を
  吾はおそれみ進み行くなり

 天津日恵は松樹蔭にも
  輝き給ふと思へば畏し

 国土生み神業仕ふと出でましし
  岐美乗らす駒脚早きかも

 瑞御霊乗らせる駒脚早み
  はや御姿はかくれましぬる

 国土生み神業助けむ吾にして
  かく後れしは御神心か

 速くしてよき事もあり遅くして
  よき事もあり神まにまに

 玉野森真砂を踏みて進み行く
  駒脚音清しき園なり

 真鶴国とこしへに拓かむと
  出でます岐美後姿雄々しも

 雄々しかる岐美に仕へて吾は今
  これ聖所をたどり進むも』

 魂機張神は御歌詠ませ給ふ。

『主生言霊や幸ひて
  こ神森は生れましにけむ

 玉野比女永久に守らす神苑と
  思へば何かつつましくなりぬ

 天津空に跼りつつ駒
  静に進まむこれ聖所を

 駿馬もこれ聖所を畏みて
  蹐しつつ進む畏さ

 清らけき真砂にこる蹄跡は
  瑞御霊通ひ路なりけり

 吾は今駒蹄を辿りつつ
  瑞御霊御跡追はむか

 さしこもる梢繁みところどころ
  鶴巣籠る神苑清しき

 穹天に高く聞ゆる真鶴
  声に国原明け渡るらむ』

 結比合神は御歌うたひ給ふ。

『天水火と地水火とを結び合せ
  生れましにけむこれ神国は

 天地中空にある心地して
  鶴巣籠る松蔭を行くも

 生代比女神神言も白駒
  背に跨りて従ひませり

 生代比女神生み業仕へますと
  これ聖所に来らす雄々しさ』

 生代比女神は馬上より歌ひ給ふ。

『天と地を結び合せ神とます
  汝は吾胸悟りまさずや

 御子生みし吾は一入玉野比女
  したはしきままここに来つるよ

 玉野比女神にし逢ひてわが胸を
  明かし奉らむ真心水火に

 常磐樹繁れるこれ神森に
  吾比女神と永久に住まむか

 玉野比女神業助けて永久に
  こ神森を守らむと思ふ

 真鶴国土稚ければ国土造る
  神と議りて世を開くべし

 水火と水火結び合せて生れたる
  御子はまさしく国御柱よ』

 斯く言挙げし乍ら、生代比女神は駒に鞭打ち、一行前に立ちて、雲を霞と駈け出で給へば、瞬くうちにそ後姿さへも見えずなりける。結比合神は、生代比女後姿を見送り乍ら、御歌詠ませ給ふ。

『細女よああ賢女よ生代比女
  神姿すぐれたるかも

 生代比女は伊向ふ神よ面勝神よ
  まつ先かけて駆け出し給ふ

 吾よりも前に立つべき神乍ら
  今まで後につづかせ給へり

 上下序を正し今よりは
  国土生み業に仕へ奉らむ

 生代比女神は貴子孕ませり
  わが仕ふべき神にましける

 前立ちて進ませ給ふ後姿を
  はつかに見れば光なりけり

 松間を輝かせつついち早く
  岐美御後を追ひ給ひけむ』

 美味素神は御歌詠ませ給ふ。

『行けど行けど果しも知らぬこ
  真砂に駒蹄は悩めり

 さくさくと駒音冴えて
  行き悩みたる真砂森蔭

 玉野湖湖水に潜み竜となりし
  生代比女は面勝神なり

 生代比女面勝神功績に
  なごみ給ひし瑞御霊はも

 世中に女神強さ悟りけり
  進むみなる神いさをし

 いざさらば駒に鞭うち真砂原
  急ぎ進まむ岐美をたづねつ』

 斯く歌ひ終り、一鞭あて蹄音も勇ましく、松蔭真砂路を一目散に打たせ給ふ。いや果に、真言厳神は御歌うたひ給ふ。

『神々言霊まつぶさに
  吾は聞けるも澄める心に

 右左清水たたへし清池
  光れる中を嬉しみ行くも

 天なるやス言霊鳴り鳴りて
  かかる聖所は現れにけむ

 わが生める荒金地も主
  御霊と思へば畏くぞある

 ざくざくと駒ひびかひも
  神御声と思へば畏し

 今暫し駒に鞭うち進むべし
  玉野比女御舎近めば

 瑞御霊玉野比女に見合ひまし
  言問ひ給はむこ潮どきに

 急ぐもよし急がずもよし惟神
  神まにまに進むべきみ』

 斯く各も各も馬上ゆたかに、御歌詠ませ乍ら、玉野森中央なる小高き丘上に、広く建てられし玉野比女門前さして進み給ひぬ。
(昭和八・一〇・二七 旧九・九 於水明閣 谷前清子謹録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki