王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第74巻 天祥地瑞 丑
文献名2第3篇 玉藻霊山よみ(新仮名遣い)たまもれいざん
文献名3第25章 感歎幽明〔1893〕よみ(新仮名遣い)かんたんゆうめい
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ大神は、玉野森にご降臨したが、神々がまだ悟りを得ていなかったで、やむを得ず本津真言姿を借りて、国造り神業を助けていた。神々は主大神であるとまったく気づかなかったが、力充男神がついに気づき歌に明かしたため、再び天津高宮にお帰りになったであった。玉野比女は、八十比女神に選ばれたも、御子生み資格が得られるほど悟りが深くなかった。そため、神生み神業はせず、国土生み神業に仕えるように定められたであった。また、顕津男神は神業はじめにあたって、周り神々たちに遠慮したことが勇猛心を欠き、神業期を逃してしまった。一方、真鶴山御魂・生代比女は、八十比女神には入れなかっただが、知恵と悟りに優れた賢女であったため、神生み業をなすことを、大神はあえて許したであった。生代比女積極的な行動が、国生み・神生み神策にかなったからである。あえて生代比女小さな過ちよりも大きな功を取ったも、時代相応処置であったと思われる。本津真言神が天に帰って行ったを見て、神々はそれぞれ述懐歌を歌い、国生み神業へ誓いを新たにする。すると最後に、力充男神は、実は自分は紫微天界高鋒神であり、主大神霊(チ)と体(カラ)が結合して生まれた神である、と明かす。力充男神は、国生みに従事する神々がそろった今、自分役割は終わったと歌い、光となってあたりを照らしながら、紫雲を呼び起こして天津高宮に帰って行った。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年10月31日(旧09月13日) 口述場所水明閣 筆録者森良仁 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年1月5日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 275頁 修補版 校定版429頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7425
本文のヒット件数全 168 件/ノ=168
本文の文字数2814
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  主大神は天津高宮より、玉野森に天降りましつれど、神々智慧証覚未だ全からざれば、止むを得ず和光同塵神策を立て給ひて、本津真言神となり、国土造り神業を助け給ひつつありけるが、玉野比女神を初め其他神々も其化身たるを知らず、うかうかとして同僚如くに扱ひたりけるが、力充男賢き目に名乗り明されて、本津真言神は直に諾ひ給ひ、二首御歌を詠ませ給ひて、久方御空高く紫紺雲に乗りて、天津高宮に帰らせ給ひしこそ畏けれ。
 又玉野比女神は、八十比女神一柱に選まれ給ひ、玉野森に年永く時到るを待たせ給へども、未だ国魂神として貴き御子を生まさむ資格備はらず、智慧証覚全からざりせば、惟神的に神生み神業を止められ、茲に国土生み神業に仕ふべく余儀なくされ給ひしなり。
 次に太元顕津男神は、百神等種々囁きに深く心を配り、主大神御言葉をためらひつつ、永き年月を経給ひければ、神生み神業自ら後れさせ給ひしこそ是非なけれ。顕津男神は瑞御霊なれば仁慈心深く、且つ神々和親を旨として勇猛心を欠き給ひしかば、終に神業期を逸し給ひしこそ、返す返すも惜むべき事にこそあれ。
 真鶴山御魂と生れます生代比女神は、八十柱比女神選に漏れ給ひし神なれども、智慧証覚に勝れたる細女賢女にいませば、国津柱と世に立てられ、御子生ますべきに叶ひたれば、主大神は黙許し給ひ、茲に大神業は遂げられたるなり。生代比女積極的行動は、国土生み神生み神策に叶ひ奉れば、大功を採りて小瑾を顧みざる神策を採り給ひしも、時代相応処置とこそ窺はるるなり。
 嗚呼顕津男神、玉野比女神は、何れも至善至美至仁至愛にして賢しき心を欠き給ひ、且つ勇猛心薄かりしかば、主、眼前に化身として現れ給ふ本津真言真相を知り給はざりしに反し、生代比女神は賢くも其化身なる事を朧気に覚り居給ひし程細女なりければ、貴御子を孕ませ給ひしも宜なりと諾かるるなり。嗚呼惟神霊幸倍坐世。
 茲に顕津男神等は、本津真言御本体を現して、天津高宮に帰らせ給ひしを遠く拝ませ給ひて、御歌詠ませ給ふ。

『主神は厳言霊宣り終へて
  雲に乗らせつ天かへりますも

 久方空を紫紺に染めながら
  主大神は帰りますかも

 おろかなるわが霊線を今更に
  悔ゆるも詮なし神業遅れて

 ためらひし心罪を許しませ
  天に帰らす主大御神よ

 進み進み拓き拓きて仕へ行く
  神大道をおろそかにせるも

 百神に心配りて主
  生言霊にそむきしを悔ゆ

 主神にそむく心は持たねども
  ためらひ心に神業遅れし

 今となりて弱き心を悔いにけり
  いざや勇み駒立直さむ

 玉野比女心を思へば我は今
  消えたくなりぬ悲しくなりぬ』

 玉野比女御歌。

『主化身と知らず朝夕を
  吾従神と思ひけるかも

 斯く如わが愚しき心もて
  如何で御子生み仕へ得べきや

 智慧証覚未だ足らねば主神は
  生代比女神に依さし給ひしか

 真鶴国津柱を孕みます
  生代比女神貴くありける

 こ丘に岐美を待ちつつ年経りし
  わが魂線は曇りてしかも

 主宮に朝夕仕へつつ
  真言神を知らざりにけり

 そよと吹く風にも神声あるも
  側に坐す神知らざる恥づかしさよ

 今日よりは生代比女神を神柱と
  仰ぎ奉りて国土生みなさばや』

 生代比女御歌。

『八十柱比女神とおはす公なれば
  わが腹御子奉るべし

 今日よりは玉野比女にまつろひて
  御子を育み日足しまつらむ

 玉野比女神下女と吾なりて
  御子を育み朝夕仕へむ

 吾は只瑞御霊にこがれたる
  そたまゆらに孕みたる

 主依さしにあらざれば
  吾ははしため御子育つるみよ

 瑞御霊神と諸共に玉野比女
  神は真鶴国拓きませよ

 ちり程ねたみうらみを持たぬ吾を
  安く思され国土造りませ

 わが腹御子生ひ立たすそれまでは
  心清めて近く仕へむ』

 顕津男御歌。

『健気なる生代比女神言霊よ
  我は感謝涙に咽ぶも

 比女神清き心に諾ひて
  御子は宿らせ給ひけむかも

 今更に比女清きをば
  深くさとりて涙に暮るるも

 そ清き正しき明るき魂線を
  主大神は愛でましにけむ

 公と我水火を合せし御子ながら
  主大神御魂なりける』

 玉野比女御歌。

『生代比女神清しさに
  吾恥づかしくなりにけらしな

 曇りたるわが魂線如何にして
  貴き御子を孕み得べきや

 主深き経綸を今更に
  覚りて吾は慄きにけり

 何事も神依さし神業と
  思へば怨み雲霧もなし

 生代比女吾にさきだち御子孕むと
  聞きてねたみし心恥づかし

 常磐樹松永久に色変へぬ
  翠心に吾仕へばや

 そよと吹く松風にさへ
  日に幾度訪れあるを

 八十年を待ちあぐみたる魂線
  弥ますますに曇りてしかな

 清き赤き真言恋にあらずして
  真言御子を如何で孕み得べきや

 瑞御霊気永く待ちし甲斐もなく
  神業に遅れしわがおろかさよ

 今よりは心を改めひたすらに
  岐美に従ひ国土生み助けむ』

 待合比古御歌。

『幾年を待合せたる玉野比女
  今日心を計りて泣くも

 気永くも瑞御霊を待たせつつ
  あはれ御子生み神業ならずも

 主深き神心今更に
  畏み畏み心を

 天界は愛と善と神国なれば
  毛筋汚れもゆるさざりけむ

 よしあし行交ふ世にも国土造る
  神業に塵止まるべきやは

 地稚き真鶴国土国柱
  清き真言に孕み給ひぬ

 生代比女神貴き功績を
  主大神も褒め給ひけむ

 さまざま神代出来事朝夕に
  見つつ吾はも迷ひけるかな

 主化身と知らず本津真言
  神を従神よと扱ひしはや

 愚かなるわが魂線よ主
  化身を軽く扱ひにけり

 久方御空を高く帰りましし
  真言神を仰ぎて泣きぬ

 本津真言功を今ぞ知る
  天津高宮に帰らす光に

 日をおひて光いや増せし神柱を
  化身と知らずに居たる愚さ

 兎も角も真鶴国は目出度けれ
  主大神御子宿りませば

 ス水火を合せてここに瑞御霊
  生代比女神御子孕みましぬ

 大空は広く高しも真鶴
  稚き国原を照す御子はも』

 力充男御歌。

『霊と体力充ちぬる天界は
  ス言霊ゆ生れましにける

 吾は今主大神霊と体を
  給びて生れし力充男神なり

 吾も亦本津真言神と共に
  ここに降りし化身なるぞや

 吾こそは紫微天界に鎮まれる
  高鋒神よいざ帰らむとすも

 三柱神現れませし今日よりは
  吾に用なしいざ帰りなむ

 百神よまめやかにまして真鶴
  国土生み御子を生ましましませ』

 斯く御歌詠ませ給ひつつ、再び光となり四辺を照らしながら、力充男神は紫雲を呼び起し、悠々として天津高宮に向ひ帰らせ給ふぞ尊けれ。
(昭和八・一〇・三一 旧九・一三 於水明閣 森良仁謹録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki