王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第75巻 天祥地瑞 寅
文献名2第4篇 千山万水よみ(新仮名遣い)せんざんばんすい
文献名3第20章 岸辺出迎(一)〔1914〕よみ(新仮名遣い)きしべでむかえ
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ「スウヤトゴル」とは、聖なる山、という意味である。天地邪気が凝り固まって生まれた十二頭大蛇神が、こ連峰となって日南河西北に高くそびえ、邪気を日々発生させて紫微天界一部を曇らせ、神々を悩ませていた。スウヤトゴルはこ邪神連峰偽名であり、実は曲津・悪霊が割拠していたである。顕津男神がスウヤトゴルを帰順させて西方国を開こうと、日南河北岸に渡って来たとき、照男(てるお)神は、七柱神々を従えて迎えにやってきた。七柱神々とは、内津豊日(うちつゆたひ)神、大道知男(おおみちしりお)神、宇志波岐(うしはぎ)神、臼造男(うすつくりお)神、内容居(うちいるい)神、初産霊(はつむすび)神、愛見男(なるみを)神である。八柱神々は、顕津男神に挨拶を述べ、そご健在を祝して歌った。照男神はまた、スウヤトゴル山猛威を訴え、顕津男神を待ち望んでいた西方神人たち心情を歌った。顕津男神は、様子分からない国案内を照男神に頼みつつ、これまで曲神猛威に耐えつつよく国を治めてきた照男神をねぎらう歌を歌った。従者神内津豊日神、大道知男神、宇志波岐神は、西方現状を訴え、顕津男神へ期待を歌に歌い、御降臨を喜んだ。すると、たちまち天地が割れるかというような雷鳴がとどろき、稲妻が走り、大雨が降りだすと、日南河はみるみる濁流にあふれ、岸を呑み、河底巨巖をまりように押し流してしまった。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年11月29日(旧10月12日) 口述場所水明閣 筆録者林弥生 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年2月3日 愛善世界社版 八幡書店版第13輯 392頁 修補版 校定版383頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7520
本文のヒット件数全 164 件/ノ=164
本文の文字数2417
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  スウヤトゴルは、聖なる山義である。ここに天地邪気凝り固まりて、十二頭大蛇神となりけるが、忽ち姿を変じ、スウヤトゴル連峰となりて、日南河西北方に高く聳え、邪気を日夜発生して、紫微天界一部を曇らせ、数多神々をなやませて居たである。スウヤトゴルは偽名にして、そ実は大曲津見神、八十曲津見悪霊が割拠してゐるである。
 顕津男神は、西方国土を拓かむとして、先づ第一に悪神化身なるスウヤトゴルを帰順せしめむと、日南河を北岸に打ち渡り給へば、ここに照男神は内津豊日神、大道知男神、宇志波岐神、臼造男神、内容居神、初産霊神、愛見男七柱を従へて出で迎へ給ひ、別れて程経し挨拶を述べ終り、そ御健在を祝しつつ御歌詠ませ給ふ。
 照男御歌。

『気永くも待ちわびにける顕津男
  神は来ませりわが守る国土に

 西方国土は曲神塞がりて
  日に夜に邪気を吹きまくるなり

 如何にしてこ曲神ををさめむと
  心を千々に砕きけるはや

 顕津男出でます今日よりは
  西方国土月日冴ゆらむ

 時じくに黒雲起し雨降らせ
  風吹き荒ぶスウヤトゴル

 スウヤトゴル山は時じく黒煙
  吐きて四方八方に邪気を散らすも

 草も木も木実も五穀さへも
  こ邪気ため伊竦みにけり

 育つべきもも育たず日に月に
  しをれ行くかなスウヤトゴル雲に

 言霊岐美にめぐり会ひて
  わが雄心高鳴りやまずも

 高照山より落つる日南河
  水も濁りぬ曲津見邪気に

 神々生命を奪ひ草や木
  生ひたちまでも虐げしはや

 こ上は言霊水火光にて
  スウヤトゴルを退けたまはれ』

 顕津男神は御歌詠ませ給ふ。

『月も日も照男功績に
  西方国土は明るからむを

 我は今真鶴国土を造りをへて
  日南河を渡りつるかも

 西方国土有様知らねども
  汝案内に進まむとぞおもふ

 照男神心安かれ主
  生言霊を受けし我あれば

 如何ならむ醜曲津見猛ぶとも
  われには諸備へありせば

 日南河渡りしばかり我なれば
  西方国状はわからず』

 照男神は再び御歌もて答へ給ふ。

『力なきわれ恥づかしも言霊
  水火濁れば曲津見は猛ぶ

 スウヤトゴル清き神山に身を変じ
  大曲津見は国土を乱しつ

 朝夕に曲津見吹く水火色は
  黒雲となりて四方を包めり

 われは今七柱神従へて
  岐美がみゆきを迎へまつりぬ

 七柱神神言はウ
  生言霊ゆ生れし神ぞや

 主神言畏みウ声より
  七柱神は生れましにけり

 七柱神を率ゐてわれは今
  岐美がみゆきを迎へまつりぬ』

 ここに七柱一柱、内津豊日神は御歌もて寿ぎ給ふ。

『久方高地秀山ゆ下りましし
  岐美を初めて拝みけるはや

 言霊岐美に今あひて
  心明るくなりにけらしな

 国土を生み御子を生まさむ瑞御霊
  神業たふとみ待ち迎へゐし

 月も日も照男御供して
  日南河に立ち向ひける

 日南河水は俄に清みけり
  岐美御水火光にふれて

 瑞御霊現れませしたまゆらに
  わが魂線はひろごりにけり

 かく如尊き光神ますとは
  夢に現に思はざりしを

 われこそは内津豊日神なるよ
  守らせ給へ言霊水火に

 今日よりは岐美御尾前を守りつつ
  国土生み業に仕へまつらむ

 美波志比古神は先つ日現れまして
  スウヤトゴルに登りましける

 美波志比古神便りは絶えにけり
  大曲津見にとらはれ給ひしか

 ともかくも神心に任せつつ
  吉日良辰待たむと思ふも』

 大道知男神は御歌詠ませ給ふ。

『われは今照男御供して
  光岐美を迎へけるかな

 月も日も照男功績に
  大曲津見禍少なき

 さりながらこ稚き国土広き空
  一柱神如何に堪ふべき

 国津神は岐美出でまし待ちにつつ
  空を仰ぎて歎きゐしはや

 畏くも光岐美出でましに
  河水さへも澄みきらひたり

 曲津見は山河と化り巌と化りて
  神々等を惑はせてをり

 スウヤトゴル山姿は清けれど
  表面を飾る曲津たくみよ

 美しき山姿となりながら
  日に夜に邪気を吐き散らすなり

 西方国土はよしあし茂らひて
  神住むべき所少なき

 スウヤトゴル裾野に住む神は
  何時も魔神餌食となれり

 折々は八十曲津見は河中
  巌となりて堰き止めにけり

 瑞御霊光岐美言霊に
  曲津見巌は砕かれしはや

 曲津見猛び強ければ
  野辺木草もことごとしなへり

 今日よりは岐美御尾前に仕へつつ
  西方国土邪気を払はむ

 ありがたく尊くおもふ西方
  国土に天降りし瑞御霊を

 駿馬嘶きにさへも四方八方を
  ふたぎし雲は散り初めにけり

 永久光に満てる岐美ゆゑに
  醜黒雲散り初めにけり

 今日よりは天津御空日も月も
  光さやけく照らしますらむ』

 宇志波岐神は御歌詠ませ給ふ。

『吾こそは稚国原を宇志波岐
  神なりながら力足らずも

 待ち待ちし光いでましに
  山河一度に晴れ渡りつつ

 久方天津高宮あとにして
  光岐美は此処に来ませり

 常闇西方国土を照らさむと
  出でます岐美姿雄々しも

 ヒーロー神いまさずば西方
  国曲津見は帰順はざるべし

 八雲立つ出雲八重雲重なりて
  月日もたしに拝めざる国土

 月と日光をさへぎる曲津見
  水火かたまりて黒雲となりぬ

 次々に湧き立つ雲天に満ちて
  こ国原水火をそこなふ

 主ウ声に生れ出でしわれも
  力足らずてもてあましつつ』

 かく四柱神は、顕津男御降臨を喜び給ひて、寿ぎ歌を詠ませつつ、天に向ひて合掌礼拝久しくし給ふぞ畏けれ。
 折しもあれや、天地も割るるばかり雷鳴轟き、稲妻走り、大雨沛然として臻り、みるみる日南河は濁流漲り、岸を呑み、河底巨巌を鞠如くに下流に流し初めにける。
(昭和八・一一・二九 旧一〇・一二 於水明閣 林弥生謹録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki