王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳
文献名2第2篇 焼野ケ原よみ(新仮名遣い)やけがはら
文献名3第10章 地異天変〔1966〕よみ(新仮名遣い)ちいてんぺん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ一行は忍ケ丘を後にし、鷹巣麓に葦原比女神が守るという聖所に急ぎ進んでいく。中野河濁流がいたく濁っていることに朝香比女は驚くが、初頭比古神は天数歌を歌い、言霊歌を歌い始めた。すると、中野河濁流も次第次第に色あせ始めた。朝香比女はさらに、初頭比古言霊によって、中野河を陸にしようと歌い、御樋代葦原比女神が、自分たちを迎えに出立したがわかる、と歌った。起立比古は、葦原比女姿が見えないに、朝香比女歌を不思議に思うが、朝香比女は、葦原比女が共を伴って確かにやってくる、と歌った。そして、中野河水が引き始め、川底が陸地となって向こう岸に渡るときに、葦原比女はやってくるだろう、と予言した。立世比女は中野河河水が引くように歌を歌い、天晴比女は河水が引いた後命を心配する歌を歌った。朝香比女は、魚たちは上流に逃げて広い清沼に行くように歌を歌った。そして天数歌と言霊歌を歌うと、河底は大音響とともに地底からふくれあがり、少し高低もない平地と変わってしまった。一行は新しく生まれた河跡陸地を、駒を進めて渡ろうとすると、萱草野に見え隠れしつつ、駒に乗って現れた神々があった。これは、朝香比女神一行を迎えに鷹巣山鷹巣宮居からやってきた、御樋代神・葦原比女神一行であった。葦原比女神を先頭に、真以(まさもち)比古神、成山(なりやま)比古神、栄春(さかはる)比女神、八栄(やさか)比女神、霊生(たまなり)比古三男三女天津神々であった。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年12月21日(旧11月5日) 口述場所大阪分院蒼雲閣 筆録者林弥生 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年5月5日 愛善世界社版 八幡書店版第14輯 73頁 修補版 校定版170頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7810
本文のヒット件数全 142 件/ノ=142
本文の文字数2345
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  御樋代神と生れませる  朝香比女神諸神を
 従へ給ひ松茂る  忍ケ丘をあとにして
 鷹巣麓なる  葦原比女神います
 聖所に急ぎ進まむと  駒轡を並べつつ
 大野ケ原をすくすくと  進ませ給ふ勇ましさ
 彼方此方面は  春風薫り鳥うたひ
 陽炎燃えたつ長閑さを  嘉し給ひつやうやうに
 グロス島を横ぎれる  中野河岸に
 黄昏るる頃着き給ふ。
 国津神野槌彦は河流れを指さしながら、

『上つ瀬は瀬速し下つ瀬は
  ぬるくて深し中津瀬ゆきませ

 河水はひた濁りつつ水底は
  いや深くして渡るに難し

 向つ岸に渡らふ術も無きままに
  御樋代神御姿知らずも』

 朝香比女神は馬上より、中野河濁流を打見やりながら、御歌詠ませ給ふ。

『曲津見したたりか
  こ河水はいたく濁れり

 駒脚入るるもきたなきこ河を
  ただに渡らむ事うたてき』

 初頭比古神は御歌詠ませ給ふ。

『東流れに比ぶれば
  濁りたれども河幅狭し

 朝香比女神神言言霊に
  天馬となして渡らまほしけれ

 大いなる翼はやして東
  河を渡りし吾駒なるも

 駒よ駒生言霊幸はひに
  二つ翼を直に生やせよ。

 一二三四五六七八九十
 百千万千万
 生言霊幸はひに
 駒は変じて鷲となり
 河は変じて土となれ
 これ流れは深くとも
 河面は濁るとも
 主大神賜ひてし
 澄みきらひたる言霊に
 山河野辺もことごとに
 帰順ひ来べき国土なるよ
 地稚く未だ国土稚く定まらぬ
 こ島ケ根は言霊
 水火ままなり言霊
 光に総ては固まりて
 紫微天界真秀良場と
 茂れよ栄えよ永久に
 御樋代神は二柱まで
 こ島ケ根に天降りましぬ
 ああ惟神々々
 神は愛なり力なり
 如何なる曲津も山河も
 愛と善と力にて
 蘇るべき国柄よ
 わが駒翼生えずば止むを得ず
 こ広河を荒金
 土と固めつ向つ岸に
 雄々しく進まむわが首途
 守らせ給へと主
 御前に謹み願ぎまつる
 天津日は照る月は盈
 こ浮島に春さりて
 百草千草は花開き
 小鳥は歌ひ蝶は舞ふ
 かかる目出度き国中に
 公出でまし妨ぐる
 濁りも深き広河は
 八十曲神雄猛びか
 醜曲津奸計か
 引けよ引け引け中野河
 水も凍りて土となれ
 高地秀山より天降りませし
 御樋代神出でましよ
 グロス、ゴロス醜神も
 公光に怖ぢ恐れ
 雲を霞と逃げ去りぬ
 かかる尊きわが公
 御行に障る広河を
 わが言霊幸はひに
 陸地と為して進むべし
 いろはにほへとちりぬるを
 わかよたれそつねならむ
 うゐおくやまけふこえて
 あさきゆめみしゑひもせす
 今日よき日よき時は
 こ天地開けしゆ
 例もあらぬ御光
 朝香比女御行ぞや
 河よ引け引け陸となれ
 吾は神子神
 神とともなる神
 生言霊に帰順はぬ
 山河草木もあらざらめ
 悟れよ悟れ言霊
 生き生命功績を
 生き生命御光を』
 かく歌はせ給ふや、さしもに広き濁流漲る中野河も次第々々に水あせ始めける。
 朝香比女神はこ有様を御覧して御歌詠ませ給ふ。

『初頭比古神言霊幸はひて
  広河水はあせ初めにけり

 わが伊行く道にさやれる広河を
  生言霊に陸と為さばや

 初頭比古宣らせし言霊に
  中野河は陸となるべし

 駿馬に翼生やせと今宣りし
  生言霊に光あらずも

 一度は翼を得れど二度
  功績なきぞ駒性なる

 わが駒は荒金土をわたりゆく
  真言駒となりける

 御樋代葦原比女神司は
  吾迎へむと出で立たしける』

 起立比古神は御歌詠ませ給ふ。

『目路限り吾眺むれど葦原比女
  神御姿見えず怪しも

 遠野に春霞たちて吹く風も
  いと穏かに物かげなし』

 朝香比女神は御歌詠ませ給ふ。

『汝が目にたしに見えねど葦原比女
  神は御供を従へ来ませる

 時経れば此河岸に葦原比女
  神御姿輝き給はむ

 さりながら中野河水は
  いや次々に引きはじめけり

 河底を陸地ちとなして向つ岸に
  渡らむ時ゆ比女神来まさむ

 葦原比女貴聖所は道遠み
  思はず知らず時移るべし

 駿馬蹄急がせ給へども
  遠き広野はたどたどしもよ』

 立世比女神は御歌詠ませ給ふ。

『初頭比古神宣らせる言霊に
  中野河水あせにけらしな

 河水よ速に引けよ御樋代
  光御行なるぞや

 国土稚きこ浮島を照らさむと
  光神は此処に立たせり

 醜神水火よりなりし中野河は
  生言霊にかわかざらめや』

 天晴比女神は御歌詠ませ給ふ。

『次々に河水引きぬ河底
  百津石村も姿現はしつ

 河底に数多棲まへる魚類
  生き生命を吾如何にせむ』

 朝香比女神は御歌詠ませ給ふ。

『河底に数多棲みてし魚類は
  上津瀬指して逃げ失せにけり

 上津瀬を辿りて広き清沼に
  総て魚類逃げ入りにけり

 河底は真白く乾き果つるとも
  魚命にかかはりもなし。

 一二三四五六七八九十
 百千万八千万
 神御水火を凝らしつつ
 安く渡らむこ河瀬
 ああ惟神々々
 生言霊に光あれ
 わが言霊に生命あれ』
 かく歌はせ給ふ折しも、河底は百雷一時に轟く如き大音響とともに地底よりふくれ上り、少し高低もなき平面地となり変りけるぞ不思議なれ。
 ここに、朝香比女一行は、新しく生れたる河跡陸地を駒並めて渡り給はむとする折しもあれ、萱草野に見えつかくれつ、駒に乗りて現はれ給ふ神々おはしけり。こ神々は、朝香比女神一行を迎へ奉るべく鷹巣山麓なる鷹巣宮居を立ち出で、ここにやうやう着かせ給ひたる八十比女神一柱なる葦原比女神を先頭に真以比古神、成山比古神、栄春比女神、八栄比女神、霊生比古三男三女天津神に在しましける。
(昭和八・一二・二一 旧一一・五 於大阪分院蒼雲閣 林弥生録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki