王仁DBβ版 出口王仁三郎と霊界物語の総合検索サイト 文献検索 画像検索 単語検索 メニュー開く
サイトの全面改修に伴いサブスク化します。詳しくはこちらをどうぞ。(2023/12/19)

文献名1霊界物語 第78巻 天祥地瑞 巳
文献名2第2篇 焼野ケ原よみ(新仮名遣い)やけがはら
文献名3第11章 初対面〔1967〕よみ(新仮名遣い)しょたいめん
著者出口王仁三郎
概要
備考
タグ データ凡例 データ最終更新日----
あらすじ守り神である葦原比女神は、三男二女従者神を従えて朝香比女神を迎えにやってきた。葦原比女神は、邪神力が強く、こ島を拓くことができなかったことを語り、朝香比女神に感謝を表した。朝香比女神は、グロ島という名を改めて、葦原国、と名乗るよう歌った。真以比古神は、鷹巣山に逃げ込んだ邪神が再び襲い来ることを心配し、国土宝として、真火燧石(ひうちいし)を賜るよう、朝香比女に頼んだ。朝香比女神は燧石を贈ることを約束し、真以比古神は感謝歌を歌った。従者神たちは、これまで経緯を述懐歌に歌い、また互い出会いを喜び合う歌を歌った。ここに、十二柱女男神々は、野中常盤樹森かげを指して、黄昏野路を急ぎ進んでいった。
主な人物 舞台 口述日1933(昭和8)年12月21日(旧11月5日) 口述場所大阪分院蒼雲閣 筆録者白石恵子 校正日 校正場所 初版発行日1934(昭和9)年5月5日 愛善世界社版 八幡書店版第14輯 77頁 修補版 校定版186頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rm7811
本文のヒット件数全 168 件/ノ=168
本文の文字数2550
これ以外の情報は霊界物語ネットの「インフォメーション」欄を見て下さい 霊界物語ネット
本文  朝香比女神は、中野河忽ち大地と変じたる新しき地を踏みわたらむとし給ふ折もあれ、こ守り神とかねてより天降りましし八十比女神一柱なる葦原比女神は、三男二女従神を従へ、朝香比女神を迎へ奉るべく、漸くにしてこれ河岸に着かせ給ひ、

『八十柱御樋代神と選まれし
  吾は葦原比女神なり

 醜神曲業うちはらひ
  光公は天降りましぬる

 天晴れ天晴れ光御功に
  グロス島は明け放れたり

 二十年昔妾は此島に
  天降りて国土を拓かむとせし

 さりながら曲津見猛び強ければ
  中野外に出でざりき

 よしあしむた茂りたる大野原を
  拓き給ひし光公はも

 いや尊き光御功を
  伏し拝みつつ涙しにけり

 高地秀宮ゆ天降りし朝香比女
  光に四方雲霧晴れたる

 グロスやゴロス曲津見は河を越えて
  鷹巣山にかくろひにけり

 今日よりは光功績に
  グロス、ゴロス曲津言向けむ』

 朝香比女神は御歌詠ませ給ふ。

『八十柱御樋代神にあはむとて
  吾は荒野をわけて来つるも

 顕津男出でまし日長くも
  待たせ給ひし公雄々しさ

 吾もまた顕津男神に見合はむと
  はろばろ此処に進み来つるも

 グロ島を今日より改めて
  葦原国と名乗らせ給へ

 目路限り陽炎もゆる春野に
  御樋代神とあひにけるかも

 はろばろと吾たづね来し比女神は
  いとまめやかにおはしましける』

 真以比古神は御歌詠ませ給ふ。

『葦原比女神に仕へて二十年を
  こ国原にいきつきしはや

 力なき吾にしあれば曲津見を
  よそに見るより他なかりけり

 久方よき日めぐりて朝香比女
  貴光を拝み奉るも

 真火をもて荒野を焼かせ給ひたる
  そ功績に曲津は逃げたり

 曲神は暫し姿をかくせども
  時経て再び猛び来らむ

 公こそは光神にましまさば
  国土宝と燧石をたまはれ』

 朝香比女神は御歌詠ませ給ふ。

『真以比古神葉を諾ひて
  国土宝と燧石を贈らむ

 光強き夜光玉も何かあらむ
  生きたる真火力に及ばず』

 真以比古神は御歌詠ませ給ふ。

『有難し光神宣
  吾は頸にうけて忘れじ

 朝香比女神賜ひし燧石は
  曲津を征伐宝なるかも

 萱草生ひ茂りたる鷹巣山に
  真火を放ちて曲津を退はむ

 かくならば葦原国土は永久に
  安く栄えむ神まにまに』

 初頭比古神は御歌詠ませ給ふ。

『わが公に仕へ奉りて中野河に
  生言霊奇瑞見しかな

 御樋代神にあはむと焼野原を
  夜を日につぎて駈り来しはや

 千早振る神依さし御樋代神は
  八十比女ながらも光らせ給へる

 八柱御樋代神に仕へつつ
  八十柱比女にあひにけるかも』

 成山比古神は御歌詠ませ給ふ。

『はろばろと来ませる公を犒らはむ
  術もなきかな荒野中にて

 ともかくも葦原宮居に急ぎませ
  真言限り仕へまつらむ

 漸くに春陽気漂へる
  大野に立ちて楽しき吾なり

 真鶴は天津御空に列をなし
  輪を描きつつ公を迎ふも

 百鳥声もさやけくなりにけり
  光出でまししより

 今日よりは此葦原国中に
  醜黒雲立たじと思ふ

 今日までは狭霧立ちこめ黒雲は
  御空覆ひて冬心地せり

 血腥き風覆ひし大野原も
  春日かをりて梅香ただよふ

 迦陵頻伽終日うたへど今日までは
  しめりがちなる醜草原』

 栄春比女神は御歌詠ませ給ふ。

『御樋代神出でましただに迎へむと
  葦原比女神いそがせり

 村肝心あせれど黒雲
  闇深ければなやみてしはや

 朝香比女神放たせ給ひたる
  真火力に野は開けたり

 よしあし風に煽られ燃えさかる
  さまをし見れば火海なりけり

 疾風に焼け過ぎにける大野原は
  ただ一塵も止めざりける

 葦原宮居に進む道遠み
  黄昏せまるを淋しむ吾なり

 願はくはこれ荒野松かげに
  今宵一夜を宿らせ給へ

 明日されば駒轡を並べつつ
  貴聖所に導き奉らむ』

 起立比古神は御歌詠ませ給ふ。

『神々厚き心に動かされ
  吾は進むも葦原宮居へ

 さりながら今宵は松下かげに
  わが公と共に雨宿りせむ』

 八栄比女神は御歌詠ませ給ふ。

『天津日は海彼方に傾きて
  御空に白き昼月かげ

 昼月淡き真下に一つ星
  かげは伊添ひて輝けるかも

 月舟右上方にやや薄き
  星一つあり何しるしか

 つくづくと思へば嬉し顕津男
  神出でまし近づきにけむ

 月下に輝き給ふ一つ星は
  朝香比女御姿なるらむ

 月上に薄く光れる星かげは
  葦原比女御魂なるべし

 夕されば天津日光はなけれども
  冴え渡るらむ月舟かげも』

 立世比女神は御歌詠ませ給ふ。

『国土稚く浮脂なす島ケ根を
  永久に固むと吾渡り来し

 顕津男神にあはむと出でたたす
  朝香比女御供仕へつ

 曲神伊猛り狂ひしグロス島も
  今日はめでたし葦原国土よ

 よしあし生ひ茂りたる荒野原
  辿りつ分けつ吾は来にけり

 比女神身ながら曲津と戦ひつ
  吾は雄心湧き立ちにけり

 五千方里ありと聞ゆる葦原
  島根に御樋代神と語るも

 村肝心勇みてわが胸
  高鳴り止まず腕はふるへり』

 霊生比古神は御歌詠ませ給ふ。

『朝夕に御樋代神に仕へ来つ
  今日如す楽しき日はあらざりき

 御樋代現れましに
  吾魂線はうなり出でけり

 鋭敏鳴出宣らせる言霊に
  吾葦原曲津は失せぬる

 時じくに御空包みし黒雲
  跡形もなく晴れにけらしな

 主依さしままに二十年を
  仕へて功なき吾を恥づる

 御樋代神は雄々しくましませど
  御供力足らざり

 二柱御樋代神天降りましし
  此葦原国土は永久なれ

 常世ゆく闇は漸く晴れにけり
  光功に』

 天晴比女神は御歌詠ませ給ふ。

『御供に仕へ奉りて今日ごと
  勇ましき戦吾見ざりけり

 グロスとゴロス曲津見言霊に
  うたれし時さまあはれさ

 主賜ひし厳言霊と
  燧石しあれば曲津はひそまむ

 いざさらば彼方森に進むべし
  一夜宿り求めて』

 茲に十二柱女男神々は、野中こんもりとした常磐樹森かげさして、黄昏野路を急ぎ進ませ給ひける。
(昭和八・一二・二一 旧一一・五 於大阪分院蒼雲閣 白石恵子謹録)
霊界物語ネットで読む 霊界物語ネット
オニド関係の更新情報は「オニド関係全サイトの更新情報」を見れば全て分かります!
王仁DB (王仁三郎データベース)は飯塚弘明が運営しています。 /出口王仁三郎の著作物を始め、当サイト内にあるデータは基本的にすべて、著作権保護期間が過ぎていますので、どうぞご自由にお使いください。また保護期間内にあるものは、著作権法に触れない範囲で使用しています。それに関しては自己責任でお使いください。/出口王仁三郎の著作物は明治~昭和初期に書かれたものです。現代においては差別用語と見なされる言葉もありますが、当時の時代背景を鑑みてそのままにしてあります。/ 本サイトのデータは「霊界物語ネット」掲載のデータと同じものです。著作権凡例 /データに誤り等を発見したら教えてくれると嬉しいです。
連絡先:【メールアドレス(飯塚弘明)
プライバシーポリシー
(C) 2016-2024 Iizuka Hiroaki