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文献名1霊界物語 入蒙記 山河草木 特別篇
文献名2第5篇 雨後月明よみ(新仮名遣い)うごげつめい
文献名3第38章 世界宗教聯合会よみ(新仮名遣い)せかいしゅうきょうれんごうかい
著者出口王仁三郎
概要
備考2024/2/19出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。
タグ データ凡例 データ最終更新日2024-02-19 13:44:35
あらすじ天恩郷に新設する光照殿礎石は、同義的世界統一基礎である世界宗教聯合証であるで、一石を積み重ねるにも、心するべきとして、日出雄は親しく基礎工事監督任に当たった。一方、岡崎鉄首が同道した李松年を先駆者とし、真澄別に全権をゆだねて、世界宗教聯合設立を促すべく、北京に派遣した。真澄別は神命をかしこみ、隆光彦、岡崎鉄首と、頭山満・内田良平両氏代理である岡貞吉氏を伴って、陰暦四月十二日、北京に向かった。北京では熱心な仏教家である洪徳滋や章嘉活仏らと会見した。章嘉活仏は内蒙全部、外蒙十個廟、五大山五個廟、北京ラマ廟を統括している。寒気は北京に滞在している。真澄別一行は、各宗教代表を訪れ、大正十四年五月二十日、北京悟善社において、世界宗教聯合会発会式を挙げた。従来三五教と提携していた普天教、五大教ほか、道教、救世新教、仏陀教、支那仏教、支那回教、支那基督教、儒教などが提携した。さらに真澄別は霊地五台山を訪問して神勅を受け、日出雄下に復命したは、日出雄が大阪刑務所に到着したときから十一ケ月を経た六月二十七日であった。
主な人物 舞台 口述日1925(大正14)年08月 口述場所 筆録者 校正日 校正場所 初版発行日1925(大正14)年2月14日 愛善世界社版342頁 八幡書店版第14輯 673頁 修補版 校定版345頁 普及版 初版 ページ備考
OBC rmnm38
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本文  天恩郷に新築せられる光照殿礎石は、道義的世界統一基礎たるべき世界宗教聯合証兆なれば、一石塊を積み重ぬるにも、心せざる可からずとて、源日出雄は親しく基礎工事監督任に当り、一方岡崎鉄首報告に基き、同人が同道して綾聖地に参拝せし、李松年を先駆者となし、真澄別に全権を委ねて、世界宗教聯合成立を促すべく之を北京に派遣する事とした。
 真澄別は神命を畏み隆光彦、岡崎鉄首並に頭山満及内田良平両氏代表者たる岡貞吉氏三名を伴ひ、陰暦四月十二日、天恩郷を後に船路を北京に向ふ事となつた。
 北京にては熱心なる仏教家として知られたる洪徳滋が、李松年より伝へられたる使命を知得し、出来得る限り準備を整へ、真澄別一行来着を待つて居た。
 真澄別は先づ以て、折柄北京に滞在し一行来意を伝聞して歓迎意を表すべく心待に待つて居た章嘉活仏と会見し、将来を約し、且此際支那に於て世界宗教聯合会発起せられる事、機宜に適した事、昨春蒙古入神意など、神界経綸一部消息を伝へた。章嘉は怡々として、自分本懐も実に此に存するとて固き握手を交換した。
 昨春盧占魁は大庫倫に進むに先立ち、内蒙を横断し章嘉許に日出雄一行を導き、内蒙に於ける根拠を之に依つて堅めたいと声明してゐたが、一箇年を経し今日、神は真澄別を遣はしてこれを実現せしめられたである。茲に活仏現状に関し簡単なる説明を添へる事とする。
 喇嘛教即ち仏陀教が国教となつてゐるは、西蔵、内蒙及び外蒙大庫倫地方以西である。其他に喇嘛廟ある主なる地方は山西省五台山及び北京である。而して四人活仏がこれを四分して、各其管内を統轄してゐる。活仏下には、ザスク、カンブ、大喇嘛、ツオングワン、クワンジヤ等階級があり、各王公爺廟主宰者は主としてカンブ以下であるが、俗に此等をも活仏と称するである。
 西蔵前蔵は達頼活仏、後蔵は班禅活仏管掌に属し、猶山西省五台山にも所管廟を各有してゐる。
 章嘉活仏は内蒙全部、外蒙十個廟、五台山五個廟並に北京喇嘛廟を統掌し、支那大国師として尊崇せられてゐる。そして本来察哈爾多倫に居るべきであるが、地方巡錫時以外は、便宜上暑季は五台山に、寒季は北京に駐在してゐる。
 また外蒙を管掌してゐる──先年皇帝宣言した大庫倫活仏は、昨年帰幽して、今は欠員となつてゐる。欠員中は他三活仏中、何れかが兼掌する慣例であるが、外蒙は未だ赤露勢力範囲を脱せず、如何とも施すべき策なき状態である。而して活仏後継者は、各其遺言に従ひ、帰幽後三年以内に再生するを待たねばならぬから、今後大庫倫に如何なる神経綸が行はれるか、それは神業進展と共に自ら闡明すべき問題である。
 斯くして真澄別一行は、支那に於ける各宗教本部を訪ひ、各代表者に神意を伝へ、機は熟して、大正十四年五月二十日陰暦四月二十八日、北京悟善社に於て、世界宗教聯合会は発会式を挙げ、先づ東亜聯盟を確実にし而して後西漸することに方針が定められたである。従来三五教と提携し居りし、普天教、五大教外、今回聯合会に依り、三五教に結びしは、道教、救世新教、仏陀教、支那仏教、支那回教、支那基督教、儒教などである。
 更に真澄別は支那に於ける因縁霊地五台山を訪問して神勅を仰ぎ、日出雄許に復命したは、日出雄が昨年大阪刑務所に到着した時より十一ケ月を経し六月廿七日であつたも奇と云ふべしである。
(大正一四、八、筆録)
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